2018年7月17日火曜日

フィリピンが避暑地?


昨日(2018年7月16日)は、日本各地の最高気温が軒並み35度以上を記録しました。岐阜や京都では38度以上の、聞くだけで気が遠くなりそうな猛暑。

私が日本にいた頃、すでに夏場の度外れた暑さは常態化。大阪府下でも、7月の中旬というと最初の熱波が到来する時期。ただ気温が高いだけでなく、昨日は場所によって、30度以上が12時間も続いたそうです。大阪では夜9時になっても真夏日が継続。

それとは逆にフィリピンでは、6月以降、雨の多い季節に入り、7〜8月のネグロスは、自宅でエアコンを使う必要はほとんどないし、夜間など扇風機でも涼しすぎるぐらい。降り方が日本でのゲリア豪雨レベルの時は、必ずしも快適とは言えないけれど、日本の状況に比べれば、天国と地獄。

もう冗談じゃなく、この時期のフィリピンは、バギオなどの山間部じゃなくても、日本からの避暑地になるぐらいの気温差。特に緑の多いネグロス島に来たら、飛行機で4〜5時間の距離で、同じ北半球なのにこれほど違うのかと、驚かれるかも知れません。

ここシライでは、昨日の昼過ぎから、まるで台風でも近づいているのかと勘違いするような、強風を伴った雷雨。夕方にはほぼ止んだものの、就寝時には窓を閉めないと風邪を引きそう。もちろん扇風機も不要。終夜カエルの大合唱でした。

ところで日本では、いくら暑くなっても、子供たちが炎天下でのスポーツを強制されてるんですね。常識で考えて、最高気温が35度前後になるようだったら、試合の中止か順延を考えませんか? 子供が死にますよ。

実際、学校の授業で生徒が熱中症で亡くなったというニュースを、時々見聞きするので、まったく取り越し苦労ではありません。夏休みのクラブ活動など、朝から夕方まで厳しい練習をさせてるんだから、現場では相当ひどいことになってると、容易に想像がつきます。

相変わらず高校野球も真夏の一番暑い季節・時間帯に開催されてる。甲子園に出場経験のある友人によると、摺鉢の底のようなグラウンドでは、球場の外より確実に暑いし、観客の熱気でさらに体感気温が上がるらしい。プロでも、この時期はナイターが普通なのに。

日本の教育関係者って、どうしてこんなに柔軟性がないんでしょう。ナイターができないなら、秋にするとか。多分、会期中に死者が出るまで放置なんでしょうね。そして2020年の東京オリンピックも、なぜか真夏に開催。

それでなくても、いろんな意味で日頃からストレスに晒されている日本の子供たち。やっと夏休みになったと思ったら、いじめのように大量の宿題は出る上に、35度以上の暑さの中でスポーツをやらされるって、可哀想すぎる。

フィリピンでは子供を甘やかせ過ぎると言われますが、この国で子育てしている親としては、むしろフィリピンの感覚がマトモで、日本は、親や教師がグルになって児童虐待している異様な国に見えてしまいます。


1 件のコメント:

  1. 夏季オリンピックが真夏に行われるようになったのは、1984年のロスアンゼルス大会からです。
    理由は、世界中の(非冬季の)スポーツの興行の空白期間が8月と9月にしかないからです。
    1964年の東京大会の開会式が10月10日だったことを思えば、この変化はかなり大きいと思います。
    もし、2020年の東京大会を10月に開催したら、多くのスポーツの競技団体から猛抗議をされるか、最悪の場合、その競技の選手を不参加とさせるでしょう。
    日本だったらプロ野球のクライマックスシリーズか日本シリーズと重なるかもしれません。
    球団のオーナーなら1円も儲からないオリンピックよりも、野球の試合という興行を優先させるはずです。


    私は、日本で真夏の炎天下でスポーツをやらせるのは、夏休みと高校野球のせいだと思っています。

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