2018年7月6日金曜日

フィリピンから日本の豪雨を心配する



いくらまだ梅雨明けしてないからと言って、雨季のフィリピンで、西日本や関西地方の豪雨を心配するなんて、話が逆じゃないですか? 台風が来てるわけでもないのに、場所によっては50年に一度の大雨。

つい最近、大阪府北部地震があったばかりで、今年はもう関西在住の家族・親戚や友達の安否を気遣うのは2回目。今までの常識で考えて、自然災害も治安も、フィリピンの方が条件が悪いはずでした。5年前のスーパー台風ヨランダやボホー地震然り、ミンダナオ島マラウイ市の内戦然り。

あんまり無責任に煽ってはいけないけれど、地震に関しては、東日本大震災以降、地下活動が活発になっている気がします。火山噴火のニュースも多い。またゲリラ豪雨に象徴されるように、まるで熱帯地方みたいに雨の降り方が極端。私の実家近辺では、一ヶ月の間に、阪急電車の主要路線が2回も全面運休になるのは、多分初めてのことじゃないでしょうか。

それにしても、今回の豪雨は、ずいぶん広範囲に被害。雨雲レーダーの画像を見ると、ほぼ日本の半分が大雨にさらされている。梅雨時にこういう降り方って、南西諸島や台湾付近に台風があって、前線が刺激されるパターンかと思ったんですが、そういう訳でもなさそう。

さらに日本の場合、地震でも台風でも、仕事を休まない人が多いので、余計に心配になってしまいます。自分の命より大事な仕事なんて、世界を救うスーパーヒーローじゃないんだから、普通はまずありえない。いくら会社や上司から出社要求があっても、これは断って当然。

もう毎度のことで、フィリピンの事例を持ち出すのも恐縮ながら、この国では、ちょっと強い雨が降ったら、たちまち学校もオフィスもお休み。それも政府や地方自治体が早々に判断。

ネグロス島では昔、登校中の児童を乗せたジプニー(乗り合いバス)が、大雨で緩んだ山道が崩れて崖下に転落して、多くの幼い命が失われた悲惨な事故が発生。その教訓が活かされているそうです。確かに小雨でも、小学校が休みになることもあるぐらい。

日本人のメンタリティって、何か新しい仕事に挑戦するとか、やる人が少ない事柄には、異様なまでに慎重になるくせに、目の前にある怪我や落命のリスクには、恐ろしいほど鈍感。他人の指示や規則に盲目的に従うのは病的なほど。

空気読んだり、周囲を見回すことばかりじゃなくて、もうそろそろ緊急時ぐらい自分の頭で判断する癖をつけるべき。日本では人が死んでから、行動マニュアルがなかったとか、想定外だとか、他人の責任にしてばかり。なんだか溜息が出てしまいます。


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