2018年10月24日水曜日

シライで殺人事件


いつものように、私が家内と息子のために作った弁当を、配達に出かけたメイドのライラ。家内のオフィスと息子の小学校は、道をはさんだ向かい合わせで、自宅からトライシクルで5分の距離。今日はついでに、食材の買い物も頼んだとはいえ、ずいぶん長いことかかっている。

結局ライラは、30分もあれば終わるところを、1時間以上もかかって戻ってきました。学校で話し込んでいたらしい。それを私に伝えようとするけれど、ライラの英語は、お世辞にも上手とはいえません。私もイロンゴはまだ勉強を始めたところ。何とか聞き取った内容は、驚くことに、近所で発生した殺人事件。

昨日(10月23日)の夜、息子のクラスメート、シマヤの家に男が押し入り、メイドさんを刃物で殺害したとのこと。シマヤ(女の子)は、息子の誕生日パーティに来てくれたこともあり、私もよく知っています。確か、そんなに大きな家でもなかったし、強盗に狙われるような金持ちでもなかったはず。

帰宅した家内によると、殺されたメイドさんは、まだ16歳。仕事などで学校に通えない人のための、個別教育支援を受けていたそうです。家内の職場は、フィリピン教育省のシライ市分室。市の教育委員会のような仕事なので、名前ぐらいは知っていたらしい。

押し入ったのは、見ず知らずの物盗りではなく、近所に住む顔見知り。メイドさんを強姦することが目的で、騒がれたために殺害したとのこと。シマヤを含む家族は、2階にいて無事。男は警察に逮捕されました。

犯人は薬物中毒だったとの噂もありますが、どういう経緯があったにせよ、これは酷すぎる。16歳って、私の息子とそんなに違わない、まだ子供じゃないですか。親御さんを始め、ご家族の心中は察するに余りある。

ここシライ市は、州都バコロドなどに比べると、まだ治安は良い方ながら、やっぱり時々、殺人などの凶悪犯罪があります。数年前には、日本NGOのマネージャーが住む事務所兼宿舎が拳銃強盗の被害にあったり。

ただ、人が殺され、しかもその関係者が知り合いというのは、移住してから初めて。これはかなりのショック。殺されたのは、住み込みのメイドさんで、ヤヤ(乳母)。雇い主にとっては家族に準じる存在。その家の子供にすれば、母親代わりか、お姉さんみたいな感じだったでしょう。

同じようなことが、もし日本であったら、おそらく被害宅の子供さんだけでなく、その友達まで、心理カウンセリングを受けるよう勧められるケース。

ところが、フィリピンでは、そういう対応は一般的ではないようです。第一、学校の先生からは、特に何の話もなかったし、シマヤも普通に登校したとのこと。

ということで、詳細はまだよく分かりません。また何か情報が入ったら、改めてこのブログでお伝えします。


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