2018年12月18日火曜日

遥かなるドゥマゲテ



峠から見た東ネグロスの風景

この週末、遂に行って来ました、ドゥマゲテ。4ヶ月前に、このブログで取り上げた、私にとっては憧れの街。(おいでませ、ドゥマゲテへ)シリマン大学を中心とした学園都市としても有名で、日本から親子で英語留学する人も多い。

近くて遠い、西ネグロスから東ネグロスへの旅。私たち家族の住む西側のシライから、東ネグロスの州都ドゥマゲテまでは、直線距離でざっと160キロ。これは大阪〜名古屋に相当する距離。新幹線はもちろん旅客鉄道がないネグロスでは、決して近くはありません。それでも日本なら高速バスが使えて、所要時間は3時間半程度。

ところがネグロス島には高速道路もない。場所によっては片側2〜3車線の、ハイウェイと呼べるような箇所はあっても、集落を抜ける時には、道端で子供が遊んでいたり、牛やヤギが放牧されてたり。時速60キロでも怖いぐらい。

それでも最近の好景気のお陰で、地方自治体の税収も増えたようで、山間部を抜ける道路がようやくすべて舗装完了。一部では車線を増やす工事も進み「ネグロス自動車道」らしき体裁が整ってきました。


シライからだと、隣街で西の州都バコロドから長距離バスがあります。エアコン完備でWifiが使える車両もあるらしい。ただ、所詮は路線バス。座席は狭いし運転は荒っぽい。事故が多いことから、ボディカラーを揶揄して「黄色い棺桶」なんて物騒な渾名まである。日本の観光バスをイメージすると、激しく期待を裏切られることは間違いなし。

しかも今回は子供連れ。トイレ休憩もままならないし、乗り物酔いしやすい息子には無理でしょうねぇ。

そこで選んだのが、運転手付きの10人乗りレンタカー。すごく贅沢に聞こえますが、フィリピンではドライバー込みで車を借りるのは、珍しいことではありません。


借りたのは、日産キャラバン

しかもそのドライバーは見ず知らずの他人ではなく、移住以来の友達で、一時期私のイロンゴ語(西ネグロスの方言)の先生をやってもらっていたクリスティンの旦那さん、ロビック。時間やお金の感覚がしっかりしていて、性格は温厚。

ただ、さすがに往復300キロを超える長旅なので、料金はかなり高めの8,000ペソ(約1万7千円)。これで家族3人はもったいなさ過ぎるとなって、急遽、家内の父や叔母、従弟夫婦に声を掛け、総勢8名の団体旅行となりました。

そして当日、土曜日の朝。
夜間の雨は上がり、日差しはあってもそんなに暑くはない、絶好の旅行日和。まるで日本人のように定刻の8時5分前、自宅前に到着のロビック。なかなか幸先がよろしいようで。

ということで、出発に漕ぎ付けるまでが長くなってしまいましたので、次回に続きます。


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