2021年8月26日木曜日

イロンゴ語のテスト

 今日は私のイロンゴ語(西ネグロスの方言)学習のお話。

当ブログのレギュラーネタになって久しい、イロンゴの家庭教師アン嬢。相変わらず、真面目に授業の準備をしてくれてまして、この間は久しぶりのテスト。一応、前日には「テストしますよ〜」とフェイスブックのメッセンジャーで告知はあったものの、テスト範囲なんてないので、特別な勉強もせず当日のぶっつけ本番。

ただのペーパーテストかと思ってたら、4つのパートから成る、TOEICの縮小版と言いたくなるほど充実したもの。まずパート1は黙読。フィリピン初の金メダリストになったディアズ選手に関する記事のプリントを黙って読む。

続くパート2は音読。1で黙読した文章を私が読み上げて、アンがその発音や流暢さ(読む速度)を判定します。これは例によって関西弁訛りで読んだら「ほぼエクセレント」が付きました。

パート3は筆記。アンが自分でスマホに録音した10の短い文章を、私が聴いて書き出します。これが結構難しくて、正解が6つだけ。我ながら失笑してしまったのは、「アラス・トレス・サン・ハポン(Alas tres sang hapon)」午後三時を、「アラ・ストレス・サ・ハポン」(Ara stress sa Hapon.)日本ではストレスがあります、と思い込んだこと。

そうだったら、May ara stress sa Japan. なんですけどね。お得意のR音とL音の聞き違いもやらかしてるし。「ハポン」には「日本」の意味もありますが、午後とかお昼の意味で使うのが一般的。ほとんどの人は、日本のことはJapanと言います。

そしてパート4は読解。なぜか私が、学生を集めて音楽の授業をするという設定で、集合場所や時間を学生に知らせる文章。それに続いて、いくつかの質問とその回答として4つの選択肢があり、正しいものを選ぶマークシート式の問題。

30分ほどで済ませて、採点の結果は77点。アン先生に「合格」のお墨付きをいただきました。

それにしても、高校の英語教師が本職のアン。ちょうど夏休み明けが近づいているタイミングで、すごく忙しいはずなのに、よくこんな手の込んだテストを用意してくれたものです。

ちなみにこのテストは、アンが英語教師としての適正を判定する時のフォーマットを下敷きにしたそうです。読む・話す・書く・理解するのすべての能力を測るというわけで、おそらく日本の英語教師より、かなり高いレベルが要求されるんでしょうね。

そんなプロ意識を垣間見せてくれたアンですが、今日アンが8年前、2013年の写真をフェイスブックに投稿してました。2013年と言えば、ちょうど私たち家族はネグロス島に引っ越してきた年。現在25歳のアンは、当たり前ながらまだ高校生。制服に身を包み、クラスメートと思しき数人の学生たちと一緒に撮ったもの。

こんな可愛らしい女の子が、8年後には私の教師になったわけです。これまた当然ながら、50歳だった私は、現在58歳。見た目も中身もほとんど変化はないけれど、やっぱり8年という年月は、それなりに長いんですね。

というわけで、2年目に突入して、若干の中弛み感は否めなかったこの頃。ネジを巻き直してくれたので、次の1年また頑張りたいと思います。



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