2018年5月14日月曜日

マニラ飛ばしの帰国ルート

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出典:ABS-CBS News

マニラ首都圏にある、ニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport)。略称NAIA(ナイア)。フィリピンに住んでいたり、頻繁に渡航しているほとんどの人が、設備やサービスであまりいい思い出がない空港だと思います。

現在4つあるターミナルビルは、乗り継ぎ乗客の利便性などまったく考慮せずに作られ、かんかん照りであろうが、大雨であろうが、空港外の道路を経由して移動するしか手段がありません。国際・国内線が徒歩で移動可能なのは、フィリピン航空(PAL)が独占的に使用している第2ターミナルと、セブ・パシフィック利用時の第3ターミナル。

これが理由で、ここ10年以上、私たちが家族で移動する時は、必ずPAL。(セブパシフィックの国際便で乗り継ぐと、空港泊になってしまいます。)特別接客がいいとか、安いというわけではありません。しかし、この状況も変わるらしく、国際・国内を完全に別ターミナルにするという、改悪としか思えないプランが進行中とのこと。

2011年から2013年まで、NAIAは、世界の空港ランキングで、不名誉な、3年連続のワースト空港に選出。竣工から30年を経過した第1ターミナルは、老朽化はひどく、空港職員の対応は最低。強請りと集りの集まりのようなもの。さらに市街地からのアクセスは、渋滞の激しい一般道路しかない有様。そりゃ、ワーストに選ばれるのも、当然だったでしょう。

さすがにこれでは情けないと思ったんでしょうね。長く工事が滞っていた新設の第3ターミナルが、2014年にようやく全面使用開始となり、問題の第1ターミナルも大規模な改修工事。そして、市街地と空港の4つのターミナルすべてを結ぶ高速道路、通称スカイウェイが昨年(2017年)に開通しました。

これでやっと「世界ワースト」は返上できたものの、今度はイミグレーションの職員が、ストの挙句に大量に退職。それ以来、国際線で出入国は、2時間ぐらい待たされるのが当たり前。賄賂の要求も後を絶たないし、ぼったくりタクシーも健在。今でもアジアの空港、ワースト5位の地位をキープしています。去年の一時帰国の時も、出国は本当にたいへんでした。

とまぁ、延々とNAIAの悪口を書いてまいりました。そんなに嫌なら使わなければ? と言われそう。そうなんですよ、最近やっとそれに気付きました。私の場合、日本の実家の最寄り空港が関西空港。セブ〜関空の直行便があることを、すっかり失念しておりました。

セブからネグロスのシライ・バコロド空港までは、正味の飛行時間が30分程度の至近距離。同じフィリピン国内の空港なので、サービスが格段に良いわけでもないけれど、ターミナル間移動の無駄な時間はないし、季節を外せば、NAIAほどの混雑もない。(たぶん)

マニラ首都圏在住の人には、この選択肢はあり得ない。そこは地方に住むものの強み。PALで調べたみたら、料金も変わらないし、空港で夜を明かす必要もなさそう。知ってる人にすれば、何を今更と言うことかも知れませんね。

ということで、来年になるか再来年になるか、まだ予定はありませんが、次回フィリピン国外に出る時は、絶対にNAIAを通らないと、固く決心をしてしまいました。


ちなみに、今年(2018年)3月の記事で、世界で最も改善された空港の10位に、NAIAが選ばれたとありますが、それほど良くなったとは思えないんですけど。以前が酷すぎたということでしょうか?

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