2019年8月5日月曜日

踏んだり蹴ったりの誕生日


先週土曜日(8月3日)は、息子の14歳の誕生日でした。フィリピンでは年齢に関係なく、一般的に誕生日を盛大に祝う習慣があります。特に派手なのは、1歳と成人した時のデビュー・パーティ、還暦(60歳)。人によっては、10年ごとの節目もそうかも知れません。あまり経済的に余裕がない層ほど、無理して見栄を張る傾向が強いような気がします。

我が家の場合、特別な年でもなかったし、小さなケーキでも買って、家族で夕食を近所のレストランで...程度に考えおりました。(こちらでは、バースディケーキの持ち込みが可能)

ところが、そんなささやかなお楽しみが、全部ブっとんでしまった週末。

事の発端は、土曜日の朝、家内と一緒に自家用車で出かけた、近所のペンキ屋さんからの帰り。建設中のゲストハウスが、次週より屋内壁の塗装となりました。前回、母屋の時は、シライ市内に適当な店がなく、毎回隣街の州都バコロドまで買い付けで結構な手間。最近やっとシライで、まともなペンキ屋さんができたと聞いて、買い付けに赴いた次第。

それほど大きな店構えでもなく、大量のストックは置けないけれど、発注の翌日には現場まで配達できるとのこと。近場で塗料の調達先が確保できてホッとしました。それが終わって、子供用のケーキを買いに行こうと、警官が交通整理中の交差点で停車した瞬間に、後ろからド〜ンと衝撃。それも2回続けて。

いわゆる「オカマを掘られた」というやつ。軽トラックがものの見事に追突してくれました。それにしても1回目は過失でも、もう一回ダメ押しってどういうこっちゃ。頭に来て飛び出し、車から降りもせず謝りもしない、軽トラ運転手のオっちゃんの態度に逆上して、運転席の扉に蹴りを入れてしまった。

交差点には数人の警官。すぐに現場検証と事情聴取が始まりました。車のダメージはそれほどでもなく、荷物用の後部扉とバンパーが凹んだ程度。私も家内も、それに相手の車に乗っていた人にも怪我はなし。

こうなってしまうと、その日のスケジュールは全部パー。数年前にトライシクル(オート輪タク)に当てられた経験からすると、ここから長く憂鬱な、賠償を巡るネゴシエーションに巻き込まれます。

担当警官に、先方の運転手と同乗していたオーナーのオバちゃん、私と家内というメンバーで、シライ警察署内の小部屋で顔を付き合わせ、まずは状況の整理。と言っても、単純な追突事故だし、責任の所在は明確。そこでの言い争いはありません。ただ、事故直後の蹴りは明らかに不要。いくら腹が立っても、ああいうことしちゃいけませんね。

そのせいで、当初態度を硬化させていたオバちゃん。さすがに頭を冷やした私は、まずこの件について謝罪しました。こわばった笑顔だけど、運転手とも握手。幸いにも、助手席に同乗していた車オーナーのオバちゃんは、保険に入ってました。話はちゃんと通じるし相手の保険で修理代をカバーすることに。

ではディーラーに行って修理見積もりをもらい、週明け月曜日にまた会いましょう、となるまですでに3時間ほど経過。息子のケーキはスキップして、次の予定だった、発電機のバッテリー買い替えへ。

先週のブログを読んだ方は、発電機の修理は終わったんじゃなかった?、と訝しむかも知れません。実はその後、停電があった際に使おうとしたら、またもやエンジンがかからない。やっぱり古いバッテリーは、充電しただけでなく、新品に換えないとダメだったようです。なので、いつも車のバッテリーやタイヤの交換を頼んでいる、シライ市内のお店へ。

こういう時は、何をやっても上手くいかない。発電機に使っているのと同じサイズのものがないとのこと。ちょっと探してみるので、また連絡しますとなり、店の前で方向を車の方向転換しようとバックしたら、さっき事故ったのと同じ箇所を、店の門柱にガッチャ〜ン。やっぱりまだ気持ちが動転してたのかなぁ。

踏んだり蹴ったりとはまさにこのこと。今度はテールライトのカバーは割れるし、ドアの取っ手も変形。自損の方がダメージが大きい。これでは、修理を見積もっても、どこまでが最初の事故のものかどうか判別がつきません。あ〜あ、結局全部自腹か...。

そんなドタバタをしてるうちに、もう夕方。大工さんに給料を支払うタイミングなので一旦帰宅。すると、今度はものすごい大雨と強風。自宅前の道路は冠水で、外出は無理。

ということで、結局、誕生日ディナーはキャンセルで、ケーキもなし。息子には可哀想なことになってしまった。家内も精神的なショックが大きかったらしく、警察では頑張ってネゴと通訳をしてくれたものの、帰ってから気が緩んだのか大泣き。

強烈に記憶に残るような、散々な誕生日となってしまいました。
さらに翌日の日曜日も....。次回に続きます。


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