またまた1ヶ月のご無沙汰となってしまった当ブログ。この文章を書いているのは2024年の5月3日で、日本では憲法記念日でゴールデンウィーク真っ只中という頃。そしてフィリピンの4月〜5月は、毎年乾季で暑くなる季節。タガログ語でもネグロス島の方言イロンゴ語でも、乾季や夏を指す言葉は、タグ・イニット(Tag Init)。イニットは、「暑い」だけでなく、「日差し」「直射日光」も意味します。そして、その通りに今年の夏は連日の強い日差しのネグロス島。
実はこの暑さ、もう3月の初旬から続いていて、途中で2〜3回ほど数時間から半日程度の降雨はあったものの、5月に入って時点ですでに2ヶ月も真夏状態。1日の最高気温は33〜36℃程度なので、大阪や東京の都心部の一番暑い時期と同じか、ちょっとマシな程度。ところが、暑さの中休みがなく、ほぼずっとよく晴れて暑いので、さすがにバテてきました。
これは、最近数年毎に発生するエル・ニーニョの影響だそうで、一般的な日本人よりも暑さ慣れしているはずの地元の人たちでも、熱中症と見られる症状でダウンするケースが相次いでいます。バイクを運転中に意識が朦朧として転倒したり、頭痛がひどくて仕事を休んでしまったり。バイクで転けたのは、私のイロンゴ語の家庭教師バンビの知人で、頭痛は週一でマッサージに来てくれてるラケルおばさん。二人とも命に関わるようなことにはならなかったけれど、屋外の仕事や肉体労働に従事している人たちは、本当に大変。
とは言え、緑が多くて土が露出している面積が多い田舎のネグロスは、コンクリート・ジャングルのマニラ首都圏に比べれば、これでもまだ凌ぎやすい。何と言っても、夕方になれば屋外はス〜ッと涼しくなって、早朝は空気がヒンヤリ。先月末に2泊3日でマニラに行ったのですが、日中エアコンの無い場所にはとても居られない、40℃前後の暑さで、深夜になっても蒸し暑い。マニラ滞在については、別途詳しく投稿します。
さて、この異常気象レベルの暑さの中、驚くことに学校は夏休みではありません。本来ならば4月〜5月、子供たちは家にいるはずが、コロナ禍以降、約2ヶ月の遅れが生じたまま。もう4年も経って、さっさと元に戻せば良いものを、海外の(主にアメリカ?)学校に合わせて、このまま行った方が便利だと、教育大臣兼務のサラ・ドゥウテルテ副大統領の強い主張で、真夏に登校させて、雨季と共に夏季休暇。
確かにフィリピンからアメリカの大学に進学するなら、数ヶ月も待つ必要はなくなるけれど、そんな子供は数が知れてるでしょうに。
案の定、暑過ぎて、コロナ時代のオンラインや宿題形式のモジュール授業に逆戻り。息子が通うシライ市内の私立高校では、PAGASA(フィリピンの気象庁)の翌日の気温予測で、体感温度が40℃を目安に、対面授業とオンラインを使い分けてます。その都度、対応が変わる先生たちは、振り回されていることでしょう。
ちなみに、なぜか実測値ではなく、ネット上でもテレビのニュースでも、暑い時には体感温度しか使わないフィリピン。スマホのお天気アプリでの最高気温予測は35℃で、PAGASAの発表は42℃。これって必要以上に煽り過ぎだと思いますよ。まぁ実際、暑いことは暑いんですけどね。
ということで、頑固なサラ女史も異常気象には勝てないらしく、再来年度までをメドに、夏休みを従来の時期に戻すことが発表されました。
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