早いもので、この2月(2026年)に一時帰国してから、もう丸2ヶ月が経過しました。前回投稿した通り、年老いた両親に代わって実家の大掃除を済ませた後は、暇に飽かして毎日出歩いております。
どこへ行くかと言うと、移住前に住んだ場所や職場、昔通った学校などなど。要するに還暦過ぎたオッさんが感傷に浸ってるわけです。実家の周辺は、これまでの一時帰国時に回ったりもしましたが、その時は滞在期間がせいぜい1週間か10日。ほとんどの時間を、親戚や友達との再会や、久しぶりの日本食の食べ歩きに費やしたので、ゆっくりあちこち歩いたりしませんでした。
住んだことがある場所なら、転勤で引っ越した横浜や福岡もあるものの、さすがにそこまでは無理。結局、実家のある尼崎を中心に、関西圏に限られます。とは言え、50年近くも暮らしたので、歩くとなると尼崎市内だけでもかなりの数。まずは、幼稚園、小学校、中学、高校の学校巡り。
ずっと日本に住んでいたら、別にどうってことは無い散歩なんでしょうけど、13年もフィリピン・ネグロス島の環境を刷り込んだので、とにかく普通の街並みがキレイに見えて仕方がない。まず全然ゴミが落ちてないし、公共の交通機関が整備されまくっている。しかも、どこにでもソメイヨシノが植えられているので、この時期は、わざわざ名所とされる場所に行かなくても、町内を小一時間も歩けば、堪能できるほどの桜を見ることができます。
桜だけじゃなくて、普通の民家の植え込みにあるツツジとか椿の花が、なんと美しいことか。ネグロスにいる友人・知人に、桜や花壇の写真をSNSでシェアしたら、「いいね」の嵐。15年も日本に住んでた家内も、スイセンの写真がえらく気に入ったようで、プロフの背景写真に使ってました。
それに加えて、フィリピン目線的に驚くのが公衆トイレ。電車の駅、しかも梅田や神戸などの大きなターミナル駅だけじゃなく、急行も停まらない支線の小さな駅ですら、洗浄便座は当たり前。そして清掃が行き届いているし、トイレットペーパーも完備。あまつさえバリアフリーの個室まである。ショッピングモールやデパートのトイレも同様。
これがフィリピンだったら、便座がなかったり水が流れなかったり。例えば大小いずれも便器が三つあったら、必ず一つは壊れていて使えない。ペーパーなんかあるわけない。日本の公衆トイレの写真を見たフィリピン人が、まるで判で押したように「ここに住めるよ!」と反応するのも分かります。
ダメ押しなのが、公園などのトイレ。というのも、年齢的に小用が近くなるので、何時間も外を歩いていると、何にもない場所で尿意を感じたり。仕方なしに目についた児童公園のトイレを拝借するんですが、これが昔に比べると隔世の感。さすがに洗浄便座はないけれど、どこも普通に安心して用を足せる清潔さ。ちゃんとペーパーもある。
私が子供の頃、公園の公衆便所なんて悪夢の汚さでしたからねぇ。
やや例外的だったのが、大阪城公園。聞きしに勝る「インバウンドの聖地」状態で、もう最寄駅から歩くだけで、聴こえてくる言葉の8割ぐらいは外国語。しかも英語以外のヨーロッパ諸国やアジア系の言語が圧倒的多い。時々タガログ語が聴こえてきて、思わす振り返ったり。
案の定、トイレはちょっとがっかり。まぁ、観光地で桜の名所である大阪城に、4月の満開の時期に行ったんだから、外国人ガーじゃなくて日本人観光客だけだったとしても、それなりに汚れちゃうかも知れません。それも便器の汚れより、弁当の容器の類のゴミが個室内に捨てられているのが多い。これは、外にゴミ箱が無さすぎるからでしょうね。
とまぁ、トイレの話ばかりになっちゃいましたが、改めて歩いてみると、日本って小さな児童公園だけじゃなく、そこそこ大きくて、ちょっとした散策ができる規模の公園が多い。首都圏に比べて、緑や公園が少ないと言われる関西ですら、フィリピン・ネグロス島と比べればすごい数です。実家から歩いて行ける範囲だけでも、上坂部西公園、近松公園(近松門左衛門ゆかり)、尾浜公園などなど。
今、フィリピンで私が住んでるシライ市と隣の州都バコロドの景色を頭に浮かべてますが、市街地で公園と呼べるような場所って、市役所前のプラザ(広場)ぐらいしか思い当たらない。そもそも年中暑いので、炎天下に散策しようと思う酔狂な人は、あんまりいないでしょうね。
ということで、花見とトイレはこれぐらいにして、まだあと1ヶ月ほどは日本にいますので、次回も引き続き、日本滞在記を投稿したいと思います。