2021年10月25日月曜日

私的フィリピン美女図鑑 スタートレックの美女たち

 1ヶ月以上ご無沙汰のフィリピン美女図鑑。このブログの更新自体がずいぶんとスローテンポになっているので、それに引っ張られてる感じです。どうもすみません。ただ、時間がかかったのは3人描いてたから、というのもあります。

今回は、4年前に投稿したイラストの再描画です。このところ昔のイラストの描き直しが多いのは、フェイスブックが「思い出」と称して、昔の同月同日にアップした内容を見せてくれるから。「あ〜、◯年前はこんなの描いてたんや〜。それにしてもこの描き方、手直ししたいな〜。」のパターン。

それに加えて、インスタグラムにもイラストを載せてるので、どうせならちょっとでも良くして、インスタにアップするか...という心理も働きます。特にアニメや特撮ネタは、知り合いだけでなく、世界中のファンが見にくてくれるので。

今日のお題は「スタートレックの美女たち」。スタートレックと言えば、超ヲタクな、スーパーディープでコアなファンがグローバルにいる、アメリカ製SFテレビ・映画シリーズ。重症化すると、レギュラーの登場人物だけでなく、あるエピソードにチラッ出てただけのマイナーなキャラを追っかけ出したり。

何を隠そう私も重症患者の一人で、今日のモチーフは、数ある劇場版スタートレックの、それほどヒットしなかった1本に、ほんのちょっとだけ出てる人。詳しくは4年前の投稿をお読みいただくとして、さらに我ながら屈折してるのは、そんな役をフィリピンの有名な女優さんが演じたらという妄想を絵にしたところ。

ディモーラ・スールーという、フィリピン系日本人(という設定)の父を持つ、宇宙艦の操舵士。1994年の劇場版での脇役。演じていただくのは、フィリピンでは超有名な女優・モデルのアン・カーティス嬢。両方ピンと来る人は、国籍・性別・年齢関係なく、もうそれだけで私の親友。

さすがに、そこまでピンポイントでは、知らない人に不親切過ぎなので、その他メインキャラクターの中でも私が大好きな二人をピックアップ。美女三人の群像にしてみたというわけです。

さて再描画とは言え、背景以外は完全新作と同じ作業量。やっぱり丸々1ヶ月かかっちゃいました。なので一人描き上がる毎に、インスタに投稿。案の定、最初の24時間ぐらいで、私にすれば結構な数の「いいね」がつきました。



そして3人が同じ画面に収まった完成形。ありがたいことに、フォロアー1万人を超える、アン・カーティスさんのファンページがシェアしてくれて、これはひょっとして本人さん(公式ページ)のいいねがつくか?と期待しましたが、そこまではいかず。

それでも、トレッキー(スタートレック・ファン)からの分と合わせて、久しぶりに100いいねを突破。100程度でここまでエキサイトするんだから、千とか万単位が日常茶飯事のインフルエンサーが中毒になるって言うのも分かります。

ということでこの路線は、描いてるだけでも十分楽しめたので、スタートレック・キャラとフィリピン女優・モデルの組み合わせは、また時々やってみようと思います。



過去の「私的フィリピン美女図鑑」は、こちら。

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2021年10月19日火曜日

フィリピンのメガネ屋さん

 3年前にフィリピンで買った遠近両用メガネ。作ってもらったのは、ネグロス島シライ市の自宅から、車で20分ほどの西ネグロスの州都バコロドにある、ショッピングモール内のメガネ屋さん。店名が「サラビア・オプティカル / Sarabia optical

フィリピン人の家内が教えてくれた店で、読書好き、ネットゲーム好きの中学生の息子が早々に近視になった時も、ここでお世話になりました。

それほど広くはないけど、小ざっぱり整頓された店内には、デカデカと創業者Dr.フェデリコ・サラビアさんの写真が掲げられています。

このサラビアさん。アメリカ・北イリノイ大学に学び、1906年にフィリピン初の眼鏡店を、ネグロスの隣島パナイのイロイロ市に開いたというパイオニア。その後マニラに移転して、歴代大統領、ケソン、キリノ、ロハス、オスメーニャという錚々たる人たちが、彼の顧客に名を連ねたそうです。

そんな老舗中の老舗なので、接客態度はフィリピンにしては上々。まずフィリピンでありがちな、担当者によって対応がゴロリと変わることがない。どのスタッフもちゃんと商品知識があるし、にこやかな表情。そしてものの見事に、技術スタッフ以外眼科医に至るまで全員女性。蛇足ながら高い美人率。

扱っている商品が、フレームもレンズも高価な外国製なので、品質に問題はなく、納期は「〇〇営業日」と明確。今までの経験では、それより少し早めに連絡が来るぐらい。

とまぁここまでは、フィリピンにしてはかなり稀有の優良店なのですが、惜しむらくは唯一男性が担当している加工の技術がイマイチ。

実は3年前のメガネは、毎年どこか不具合が出て、何度もサラビアで修理してもらってます。その原因は、メガネそのものが繊細過ぎるから。フレームレスと呼ばれるタイプで、プラスティックレンズに直接穴を開けて、耳にかけるテンプルと、左右レンズをつなぐブリッジを取り付けたもの。

フレームがないので、メガネかけた時の印象があまり変わらないし、すこし若く見える。要するに私はエエ格好しぃなんですよ。

その代償が壊れやすさ。それほど乱暴に扱ったわけではないけれど、やっぱりかけたり外したりする度にヒヤヒヤ。結局、4箇所あるレンズと部品との接合部のうち3箇所が、順番に破損して修理。以前、日本で同じタイプのメガネを作った時も、壊れ方は似てても、ここまで頻繁じゃなかったなぁ。

そして今月になって、またもや同じ不具合発生。

サラビアで買ったメガネなら、新しい部品と交換しない限り修理費は無料とは言え、もう少しなんとかならんものか。考えた挙句、修理のついでに丈夫なプラスティックフレームを追加で作ってもらうことにしました。もう見栄えにこだわるのも限界です。

前回のレンズはHOYA製の両眼で5万円もする高級品。ド近眼の上に老眼が加わり、かなり特殊なレンズなので仕方ないんですよ。ところが今回は同じ度数でニコンのレンズが選択肢に。これがほぼ半額のお買い得価格。

そして大事なフレームは、イタリアのベネトン製。ブランドで決めたのではなく、とてもオーソドックスなスタイリングがポイント。買ってからベネトンだったのかと気付きました。

さて、出来上がったのが、10営業日との約束より数日早い週末。日曜日に取りに行って、今もそのメガネをかけてこのブログを書いてます。

かけ心地は期待通り。ただ、前のと同じのはずなんだけど、なぜか遠視の度が少しユルい。スマホの小さな字が若干読みづらいのですが、パソコンを使う時はちょうど良い。今まではパソコン仕事の時だけ、老眼の入ってないメガネにかけ替えてたのが、それが不要に。なるほど、メーカーが違うと、焦点深度が微妙に異なるのかも知れません。

ということで、これからフィリピンでメガネを作ろうという同士の皆さま。お勧めのメガネ屋さんはサラビアで、フレームレスじゃないタイプのメガネにしましょう。



2021年10月14日木曜日

ナビマニラのインタビュー

このところ、にわかにツイッターでの交友関係が広がり、SNSで溶かしてしまう時間が激増中の私。10年以上前にミクシィを始めた頃に似た感じで、そろそろセーブしてかからないと、いわゆる「SNS疲れ」が出てしまいそうです。まぁ何度か経験したことなので、心配するほどでもないですが。

そのツィッターでのお付き合いは、主にマニラ首都圏やセブなど、フィリピンの中でも飛び抜けて邦人の多い場所に住む方々。僻地ネグロスでは、中高年・男性・娘のような若いフィリピン妻比率が極端に高い、偏った属性が目立つのとは違い、年齢・性別・フィリピンに住む理由など実にさまざま。

相互フォローの方だけでも、その職業は、実業家、通訳、アーティスト、獣医師、食品販売...etc。すぐKTVのお姉ちゃんネタになっちゃうオジさんとの会話より、正直ずっと面白い。

おかげで、最近やたらとマニラ周辺の、日本食レストランや新しいくできた日本食材スーパー、新発売のスイーツなどに詳しくなってます。私が初めて来た当時からすると、日本関係の商品が入手しやすくなったネグロス島でも、さすがにマニラとは比べ物になりません。

CoCo壱番屋、吉野家、丸亀製麺、ローソン...。なんで、マニラばっかりなんや〜。かろうじて、ラーメンの一康流、UCC珈琲、ユニクロ、ダイソーは最近バコロドにオープンしたものの、やっぱり10年は遅れてる感じ。

さて、そういう関係を通じて、マニラを中心に配布されている、ナビマニラというフリーマガジンから、取材の依頼をいただきました。お題は「フィリピン在住の国際結婚カップルインタビュー」。家内のことはツィッターでよく呟いているので、これは記事になりそう...と思ってもらったんでしょうか。

根が嬉しがりで出たがりの私。待ってましたの渡りに船とばかり、二つ返事で引き受けましたよ。

コロナ禍のご時世、直接会ってインタビューとはならなくて、担当の方とメールでやりとり。送られてきた質問はわりとオーソドックな内容で、私と家内の馴れ初め、カルチャーギャップ、親の反応について。

幸いこのブログで散々書いてきたことばかりで、引き出しはいっぱい。どこからどの話を持ち出そうかと迷うほどで、あっと言う間に返信できました。ただ、少々勝手が違ったのは、「国際結婚カップル」。私一人が勝手に答えるのではなく、家内にも同じ質問が。当然のように先方からも英文併記だし。

結果、私がサービス精神満載で面白おかしく書いた部分より、「国際結婚に大切なことは?」「辛抱です。」の一行で、全部持っていかれてしまいました。まるでお釈迦様の手のひらで暴れまわって疲労困憊の孫悟空の気分。

それにしても、やっぱり日本人が編集・発行している雑誌だけのことはあります。印刷物もネット版もちゃ〜んと約束の期日に届きました。これって、日本国内とかオンラインだけで完結しているなら驚きませんが、フィリピン国内でのリアルなお仕事。多分、スタッフのご苦労は並大抵じゃないとお察しします。

そして届いた雑誌を見た家内の一言。「印刷も紙もきれい!これがタダってお金持ち〜。」あなたはやっぱりフィリピーナなのね。

ということで、お時間のある方は、ご一読願ください。--> ナビマニラ Vol.82

ちなみに、ご紹介いただいたのは、同じインタビュー記事に寄稿されている、デセンブラーナ悦子さん。この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。


2021年10月11日月曜日

素直に喜べないノーベル平和賞


出典:ABS-CBN

 2〜3日に1回更新のつもりが、いつの間にか週刊ブログになってます。いかんなぁ。更新頻度が落ちると、当然アクセス数も減る。アクセスが少ないとモチベーションが落ちるの悪循環。少し前まで1投稿につき100ページビューはあったのに、最近は50いくかどうか。

そういう愚痴はさて置き、先週10月8日に、今年(2021年)のノーベル平和賞は、フィリピンのニュース・サイトを運営する、マリア・レッサ氏が受賞の報道。その少し前に、真鍋淑郎さんの物理学賞で注目が集まっていただけに、日本でもフィリピン人初のノーベル賞が話題になっているらしい。

日本から見れば、この快挙に国をあげての祝賀ムードかと思われそうですが、実は今回の受賞はとっても微妙。ご存知の方には今更言うまでもなく、ラップラーは政権に対して極めて批判的な論調で知られており、その舌鋒の鋭さゆえに、昨年マリア・レッサ氏は名誉毀損の罪状で、フィリピンの裁判所から有罪判決を受けています。

それでなくてもフィリピンは、ジャーナリストが殺害される事件が多発する国。そんな中で、強権的な政治手法で有名なドゥテルテ大統領に、真正面から喧嘩売るって、すごい度胸だと感心します。しかも大統領は就任以来、どう控えめに見ても重大な人権侵害としか言えない、ドラッグ戦争を継続中。

死刑が廃止されたフィリピンで、警官が違法薬物の売人や中毒者を、問答無用で殺害することを積極的に奨励してきたんですから、ラップラーだけでなく、世界中の人権団体から非難の集中砲火。最近では、国際刑事裁判所(ICC)が、「人道に反する罪」の容疑で、捜査着手を宣言。報復としてフィリピンはICCを脱退する騒動となっています。

ところがフィリピン国内では、圧政に敢然と立ち向かう英雄マリア・レッサ!とはならないのが複雑なところ。ドゥテルテのやり方には両手をあげて賛同はできなくても、以前の薬物蔓延の惨状を身に沁みて知っているフィリピン国民。現実に多くの逮捕者を出し、目に見えて状況は改善されました。

それだけでなく、数々の政府機関による汚職が摘発されている。2年前、久しぶりにマニラを訪れた際、空港から乗ったタクシーの運ちゃんが「ドゥテルテのおかげで、街がきれいになった」としみじみ言ってたのが印象に残ってます。

一般に、フィリピンのインテリ層は、現大統領に批判的でラップラーを支持する人が多いとされていますが、フィリピン大学卒の家内は、条件付きながらドゥテルテの実績を高く評価。政府の後手後手の対応が問題視されるコロナ禍にしても、もしドゥテルテ以外の大統領だったら、もっとひどくなってただろうと見ているぐらい。

なので、マリア・レッサ受賞のニュースを聞いた時の家内は、苦虫を噛み潰したような表情。「あの人アメリカ人やんか。フィリピン人の受賞とちゃうで。」と憤る。私もよく知りませんが、10歳の時に渡米しプリンストン大学に学んだマリアは、二重国籍なんでしょうか?

これは感覚的な話ながら、フィリピン人が、マリア・レッサの受賞を喜ぶか腹立たしく思うかは、半々ぐらいで拮抗してるようです。いずれにせよ、同時に受賞したロシアのジャーナリストも同様に「報道の自由を守るために戦った」という理由なので、国にとって不名誉なのは間違いありません。

ということで、政権批判に関してすっかり腰の抜けてしまった、日本の大手マスコミを憂う私としては、マリア天晴れ、フィリピン万歳と祝福したい気持ちはあっても、ドゥッテルテさんを悪代官として罵る気にもなれません。

久しぶりの投稿なのに、なんとも歯切れの悪い終わり方で申し訳ない。


2021年10月5日火曜日

アンチエイジングな女性たち

いつまでも若く見られるのは、大抵の人は嬉しく感じるでしょう。 これは女性に限った話ではなく、男だって同じ。

なぜ唐突にこんなことを書き始めたかというと、私の住むフィリピン・ネグロス島でも、ケーブルテレビを引けば普通に視聴できるNHKワールド。その定時ニュースで最近よくお見かけする山本美希アナウンサーの年齢を知ったから。


2014年よりNHK国際放送局勤務の
山本美希アナウンサー

実は私、かなり以前から山本アナウンサーのことは気になっておりました。私が社会人になってしばらくした頃には、NHKの大阪放送局でローカルニュースを担当。童顔で可愛らしく、毎朝彼女を見るのがちょっとした楽しみに。

その後ニュースだけでなく、デジタル・スタジアム(愛称デジスタ)やきょうの料理などに出演され、連続テレビ小説「カーネーション」(2011年)、「純と愛」(2012年)「ごちそうさん(2013年)」のナレーターも。

これだけのキャリアを重ねているので、年齢もそれなりになっているはずが、久しぶりにテレビで拝見した姿は、一瞬「え?」となるほど変わってない。むしろ以前の子供っぽさが影を潜めて、ぐっとチャーミングに。それも年相応と言うより、ごく自然に、せいぜい30代前半にしか見えない。

思わすネットで調べてみたら、何と今年(2021年)で52歳におなりになる。もちろんこれは、運動や食事、その他諸々の努力や、メイクの効果もあるんでしょうけど、やっぱりすごい。フィリピン人の家内や家庭教師のアンに山本アナウンサーの写真を見せて年齢を言ったら、二人とも驚いてました。

最近では、宮崎美子さんの61歳ビキニやマクドナルドのCMが話題になってるし、もっとすごいのが、我が永遠のアイドル吉永小百合さん。失礼ながら小百合さんは76歳。さすがに私の母よりは10年近くお若いとは言え、その年齢でそのルックスはもう奇跡のレベル。

ご紹介した御三方は、見られるのが仕事だし、アンチエイジングへの投資もずいぶんされているであろう特別な存在。ただ、それほどではなくても、私の身近にいる高校、大学の同級生とか、友人・知人のごく普通の人でも、私がの子供の頃の感覚からすると、実年齢よりはるかに若々しい人が少なくない。

これは日本だけでなく、フィリピンでも同様。

一番身近な例が、手前味噌&頻出で申し訳ないことながら、私の家内。別に父娘みたいな年齢差でもない、たった3歳違い。なのでもう50代も半ば過ぎなんですが、職場やら行きつけのビューティーパーラーで、驚かれたり羨ましがられたりしているらしい。20代は無理でも、15年程度の年齢詐称は余裕でカマせる童顔ぶり。

おそらくこれは、平均寿命が伸びていることと無関係ではないでしょう。以下、私の推測ながら、フィリピンにしても中流〜富裕層だけに絞ってみれば、日本と同様な傾向が出るかも知れません。個人差はとても大きいとしても、単に老後が長くなったのではなく、健康で過ごせる時間も伸びている。

ちなみに外見と体内の老化は、かなり密接な関係があるらしい。そう言えば、深酒したりヘビースモーカーの人って、やっぱり実年齢より老けてるように感じます。

ということで男女関係なく、せっかく神さまからいただいた命。内面は経験を重ねて熟成し、外観はいつまでも若々しくありたいものです。



2021年10月3日日曜日

反ワクチンはリトマス試験紙

気がつくともう10月。今日10月3日は私の誕生日。今年(2021年)で59歳になってしまいました。50代も残すところ1年。50歳で退職せず会社に残ったとしても、あと1年で定年退職という年齢。いや、今の日本では、年金だけではとても生活できないので、まだまだ働かないと立ち行かないかも。

それはともかく、ワクチンの接種状況。

日頃このブログで、日本のダメなところをあげつらってばかりの、もうすぐ還暦の私ですが、物事を粗漏なく、時間と場所とキチンとマネージメントする能力って、やっぱり日本が世界で一番じゃないかと舌を巻いております。

日本経済新聞による「世界の接種状況」によると、今日現在で、100人当たりの接種回数が130回余り。最終コーナーで驚異の巻き返しという感じで、先行していたアメリカ(117回)を抜き去り、西ヨーロッパ諸国と肩を並べるトップグループ。今は若年層への接種が課題とか、3回目のブースター接種をどうするか等々が話題。

それに比べて我がフィリピンは、まだ41回ちょっと。ずいぶん日本の背中が遠くなっちゃっいました。フィリピンなりに頑張ってはいるんですよ。国全体がまだまだなのに、日本人の接種に尽力してくれたりしてます。先日はマニラで、今月にはセブでも開催される見通し。

少し前に投稿した通り、地方在住・ノンシニア・外国人の私ですら、アストラゼネカの第一回目の接種を受けることができました。教育省勤務の家内と、持病が高血圧のメイドさんは、二人とも接種完了。ネットで流行ってる言い方だと、二人「フルチン」(フルワクチン接種)私が「ハミチン」(半分未接種)ということに。

ちょっと残念なのは、私のイロンゴ語家庭教師のアン嬢。一昨日に接種の予定だったのが、ドクターストップで結局打たなかったそうです。公立高校の教師なので、本当はもっと前に接種の機会があったはずなのに、どうも忌避してたらしい。まぁこればっかりは本人の意思。無理強いできるものではないし、健康上の理由があるなら尚更です。

その他には、高校生の甥っ子が1回目を打ったとか、セブ在住の若い日本人の友達が接種したけど、目立った副反応がなくてホっとしてるとか、明るい話題も徐々に増えてきております。

ここからが今日の本題。

相変わらず、反ワクチンのデマが後を絶たないネット界隈。

ワクチン打った方が感染リスクが上がるとか、不妊になるとか。ちなみに不妊に関しては、新型コロナに限らず、昔から新しいワクチンには必ずと言っていいほど囁かれる、定番デマとのこと。

笑ってしまうのは、ワクチンにはマイクロチップが混入しているので、金属製品が腕に張り付くと冗談でネットに投稿されたネタ動画が、ワクチン有害説の証拠として拡散したり。これは作った本人が驚いて謝罪してます。人の肌って汗や脂で、小さなものだったら、簡単に張り付くんですよ。

この程度なら「アホちゃうか」なんですが、現役の政治家がとんでもないデマを発信したり拡散したり。つい最近も有名な俳優さんが、怪しげな健康法に頼ってワクチンを忌避した挙句、コロナが原因で亡くなるという痛ましい報道がありました。デマが人の生き死ににかかわるって、分かってるんでしょうか?

中には、私が良識ある著名人と思って、SNSでフォローしていた人の中に、反ワクチンに傾倒するケースもちらほら。知的に見えたり、社会的に高い地位があるからって、必ずしも科学的な思考するとは限らないということが、図らずも露見してしまった。こうして見ると、ワクチン接種に対する姿勢って、リトマス試験紙みたいなもの。

少し前までは、私がSNS上で、問答無用のブロックをするのは、フィリピン文化やフィリピン人を見下したり、「味の素を一粒でも口に入れたら死ぬ」みたいな極端な健康食品志向、嫌中・嫌韓、プロフ写真に旭日旗や日章旗を使う人...だったところに、新たに反ワクチンも加わりました。

こういう人たちに共通しているのは、理屈が通じないこと。もう信仰の域にまで達しているので、最初から議論も何もあったものじゃない。今回のパンデミックが、世界中で分断を生んでいる所以です。これが一つの家族内で起こったら、本当に悲劇。

ということで、パンデミックが収束して以前の生活が戻ってくるには、単にワクチンの供給量の問題だけでなく、それ以外の手間も時間も、まだまだかかりそうな情勢です。