朝、息子を学校に送って行かなくていい分ゆっくり起きて、それから昨日大工さんにお知らせした、上棟式のご飯の準備にかかりました。上棟式と言っても、フィリピンではそういう習慣がなく、旧正月かバレンタインデーのお祝いか、と冗談を言われてしまいました。
日本できちんとやると、施主が挨拶したり、それなりの食事やお弁当を手配したりと結構たいへんだと聞いてますが、人生初の自分の家の上棟式は、幸か不幸かフィリピンだったので、そこはとても気楽なもの。
手元に父が日本から持参した切り餅があるものの、ほんの少し。餅を撒くのは諦めて、まだそこそこ残っている日本のお米を七合炊きました。これで、手を火傷しそうになりながら、せっせとおにぎり製作。
その間に家内は、鶏の丸焼き「レッチョン・マノック」を買いに行く…はずが、なんと今日に限って30羽分も買い占めた人がいたらしく、急遽予定変更して、ビーフンや春巻きなどのお惣菜シリーズを持って帰ってきました。
ようやく食事の用意を終えて、息子を伴い現場へ車で搬入。腹ぺこ大工さんと電気屋さん、配管屋さんたちが、お待ちかねでした。大工のリーダー・リトさんに食前の感謝と祈りを頼むと、事前に打ち合わせも何もなくても、淀みなく言葉が出て来ました。フィリピン人は多くがカトリックの信徒なので、こういうのは慣れていますね。
食べ始めて気になるのは、おにぎり。最初、これは残るかな?と思いましたが、そろそろ終わり頃になって、残ってるなら俺が食う、みたいな勢いでめでたく完食。父も久しぶりの日本の米が嬉しかったようで、旨い旨いと頬張っていました。
さて、午後の仕事はいつも通りで、帰り際にサプライズっぽく、ご祝儀代わりのプレゼントを一人づつ手渡し。本当なら現金をいくらか包んで、帰りに酒でも飲みなさい、となるところですが、何しろ日当が安い。飲み食いできるお金にすると、一週間分の給料になってしまうので、昨日家内と一緒に近所のお店で色違いのポロシャツを買っておいたのでした。
しかしリト君、父親に向かって礼を言うのは、ちょっと違うぞ…。