2014年11月9日日曜日

NGOの闇

つい最近、知り合いになったばかりの、近くで活動しているNGOの現地駐在員。日本人の女性で、以前はアフリカで海外青年協力隊に参加していたそうです。英語もフランス語もできる、なかなか優秀な方。

昨夜も、日本に一時帰国のお土産の麦茶と納豆をかたじけなくいただいたと思ったら、何と年内いっぱいでNGOを辞めてしまうそうです。赴任してまだ半年も経ってないのに残念な。バイタリティがあって、日本人独特の気配りもちゃんとできる得難い人材なのになぁ。

でも話を聞いて、それも仕方がないなと思いました。
その日本のNGOは、ネグロスに事務所を置いていて、もう一人日本人のマネージャーがいるのですが、この人物がどうにも度し難い。

時間は守れない、ありがとう・ごめんなさいが言えない、異性にはだらしない、しかも自分の思い通りに事が進まないと僅かなことでも激昂する...。一番ひどいのは公私混同が甚だしいことで、自分の懐に入るお金を稼ぐために、平気で現地スタッフを働かせる。そして、それを指摘すると「これがフィリピンのやり方だ」と開き直ってしまいます。いやいや、それはフィリピンでも、おおっぴらに許されることではないですよ。

日本からのお客さんは、気分を害して帰ってしまうし、フィリピン人にも蛇蝎のように嫌っている人が何人もいます。実はこの私も移住当初は、同じ日本人だからと思っていろいろお手伝いをしていたのですが、あまりの礼儀知らずな態度に堪忍袋の尾が切れて、1年ほど前に絶縁したのでした。

日本での会社勤めに疲れて、わざわざフィリピンに来てまで人間関係でストレスを溜めるのは意味がないので、さっさと身を引いたわけですが、仕事でこんな人と始終顔を突き合わせているのは、さぞ辛いでしょうね。考えてみれば、半年足らずでも、よく我慢できたと思います。

この日本人マネージャー、私が移住する何年も前からいて、現地の言葉も習得し市長たちともコネクションを築いているためか、誰からの批判も許さない、一種の独裁者のようになってしまっている。

まぁ、このNGOとは何の利害関係もないので、好きにすればいいです。でもせっかく日本からネグロスに来てくれる数少ないお客さんが、同じ日本人のせいでフィリピンに悪い印象を持って帰国してしまうのは、何とも残念。また、日本にネガティブなイメージを持つフィリピン人を増やすのは、もっと残念です。

何より、まともに話ができる日本の友達が、最悪な思い出を抱いて帰国するのは、一番残念。このNGOのホームページを見ると、早速次の人を募集しているようです。どんな人が来ても、たいへんでしょうね。




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