2016年9月10日土曜日

私的名曲選5 「マイ・ブーカス・パ」(明日があるさ)


May Bukas Pa マイ(May)〜パ(Pa)で「〜もある」。ブーカス(Bukas)が「明日」。今回は、タガログ語でまさしく「明日があるさ」という題名の歌をご紹介します。

「明日があるさ」というと、1963年(昭和38年)に発表の、今は亡き、坂本九さんが歌ったヒット曲を思い出します。私が生まれた翌年のことなので、もちろん当時のことは覚えていませんが、小さい頃からラジオやテレビで聴いていたんでしょうね。曲自体は何となく知ってました。

最近では(と言っても、もう15年も前)、ウルフルズによる、オリジナルの歌詞プラス・アルファ替え歌版のカバー・バージョンの方が、すっかり有名に。いずれのものも、ちょっとコミカルな歌詞。

「マイ・ブーカス・パ」は、それとは全然関係のない、タガログ語の歌。詳しくは分からないのですが、家内によると1986年のエドゥサ革命当時、革命に参加した人々が愛唱歌としたそうなので、かなり以前にリリースされた曲になります。自作自演はリコ・J・プノというミュージシャン。1953年生まれなので、もう60歳過ぎ。


明日があるさ(超意訳)

不幸だなんて言わないで
生きていれば明日ある
いつの日か、また輝ける
あなたが歩む道は、灯に照らされる

地上に生きる意味とは、喜びと悲しみ
待てば、必ず明日がある

生きていれば明日ある
全能の神が、あなたの旅路と共にある
心に怒りが宿っても
神に祈れば、そんな気持ちは消えてしまう


こういう歌詞なので、教会のミサで聖歌として歌われることも。そして、この歌をさらに有名にしたのが、2009〜2010年に放送された同名のテレビドラマ。「マイ・ブーカス・パ」は、子役のカイル・バリリによってカバーされて再びヒットしたそうです。

私とこの曲との出会いは、実はフィリピン在住だった日本人女性がきっかけでした。私の移住前に、SNSで知り合った当時30代だったAさん。マニラに駐在勤務されていた旦那さんと、お子さんもご一緒に、彼の地に住まわれていました。

ド田舎のシライ市とは違って、日本人が多いマニラ。かなり規模の大きな日本人会があり、Aさんは、その日本人会運営の日比共同アマチュア・コーラスグループのメンバー。リサイタルがあって、マイ・ブーカス・パを練習していると、楽譜のコピーを送ってもらったのが最初でした。

早速パソコンで打ち込み作業をやって、自分専用のカラオケを作成。家内から、この曲の来歴を教えてもらったのもその時です。さすがフィリピン第二の国家と言われるだけのことはあって、聴いてみても歌ってみても、なかなか良い。今でも、パーティのカラオケで時々歌いますが、とても盛り上がります。


ところでAさん。その後、日本人会での人間関係に悩まれたり、メイドさんとの付き合いに疲れたり、やりとりする内容から察するに、抑鬱状態になってしまわれたらしい。旦那さんの任期が終わったので、もうとっくに帰国されているはずなのですが、今は音信不通。移住前に、いろいろ貴重な情報をいただき、ぜひ一度お会いしたいと思っていたのですが、残念なことです。


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