このブログで取り上げる初めての邦画は、北野武監督作品「アウトレイジ」と「アウトレイジ・ビヨンド」。比較的最近公開されたばかり(と言っても2010年、2012年)で、両方ともまだ私が日本にいた頃に公開。
結局劇場では見なかったものの、フィリピン移住後にネットでの評判を読み、にわかに見たくなりました。実はこの「アウトレイジ」だけでなく、私にとっての北野さんの映画は、監督作品も俳優としての出演作もいつも気になる存在。印象に残っているものだと「戦場のメリー・クリスマス」「その男、凶暴につき」「HANA-BI」「BROTHER」「座頭市」など。
しかし残念なことに、フィリピンではレンタルDVDもないし、買おうにも日本の映画は一部のアニメ以外は、まず店頭に並んでません。そこで、最近は私の「運び屋」と化しているお友達のYさんにお願いして、日本に一時帰国の時に買ってきてもらいました。
わざわざ日本から持ち帰ってもらったのに、家族で楽しむ...とはいかない内容なので、何となくリビングの本棚に飾ったまま半年ほど経過。
さて、昨年の後半ぐらいから、ネグロス島に英語留学で滞在する日本人の学生さんたちと仲良くなり、週末はいつもテニスしていると先日も投稿しました。朝、テニスして昼食は自宅で一緒に食べるというパターンが多く、その時に学生さんの一人が本棚から目ざとく「アウトレイジ」のパッケージを見つけ出しました。
北野監督にしては珍しく「エンターテイメントに徹した」という作品。やはり学生さんにも人気だったんですね。是非みんなで見ようとなった次第。去年の12月、一作目の「アウトレイジ」を鑑賞した時は、まだ先代メイドのアミーがいました。「日本のヤクザの映画で、残酷なシーンがいっぱいあるよ」と一応警告してアミーも一緒に。
前評判通りの北野式バイオレンス描写が満載の内容。第一回監督作品「その男、凶暴につき」の頃からお馴染みの、実に痛い映像の連続です。アミーは途中で逃げ出すかと思いきや、キャーキャー言いながら最後まで見てしまいました。
「ビヨンド」はかなり間を空けて、二週間ほど前。今度はたまたま遊びに来ていた、家内の親友の娘さん、日本オタクのゼニア嬢が同席。アニメはよく知ってるゼニアも、北野映画は初めてだった模様。英語字幕付きにして、かなり真剣に見てました。
それにしても、選りに選ってなぜこの映画をフィリピンで、しかも若いフィリピーナと一緒に見るか?と言われそうです。まぁ面白かったし、お客さんに楽しんでもらえたので良しとしましょう。でも次は、もうちょっと家族向けで、日本のイメージが良くなる映画を選んだ方がいいかも知れませんね。