2016年2月23日火曜日

深夜の轟音、隣の鶏舎

こんなに頭に来たのは、去年の事故(乗用車運転中、輪タクにぶつけられた)以来だろうと思います。昨夜10時頃、私たち家族の住む閑静な住宅街、セント・フランシス・サブディビジョンに、時ならぬ轟音が響き渡りました。

自宅はこのサブ・ディビジョンの端っこにあって、隣家はこの宅地の外。ここが轟音の発生場所。2000平米はあろうかという大邸宅。その庭の大部分に芝生を敷き詰めて、数十羽の雄鶏を飼っています。ただの養鶏ではなくて、闘鶏の飼育場。

昼夜を問わず、雄鶏共が鬨の声を告げるので、うるさいと言えばうるさいのですが、これは言わば自然の音。別に気になる騒音ではありません。問題は、この鶏を世話している連中が流す音楽。BGMなどと呼べる代物ではなく、小型冷蔵庫ほどもあるスピーカーから、野外ディスコでもやっているような大音量。もはや音楽ではなくノイズそのものですね。

以前から昼間FMラジオを聴いたりしてましたが、ちょっとうるさいかな?という程度。たまにボリュームを上げすぎだと思ったら、同じ敷地で店を開いているサリサリストア(雑貨屋さん)の顔なじみのオバちゃん経由で、音量下げるように頼んでました。

一昨年までは、年に2〜3回ここで闘鶏が開催され、その時ばかりは、たくさんのギャンブル客が押し寄せ、深夜まで大変な状況になったものの、さすがのフィリピンでも住宅地での闘鶏は違法で、近隣の住民から苦情があったらしく、この頃はすっかり静かになっていました。

ところが今月に入った頃から、時々部屋の中にいてもびっくりするような音が。昼間、サリサリストアが開いている時間帯ならば、例によってオバちゃんにお願いするのですが、朝の5時とか深夜10時にやられると、穏便に済ます手立てがありません。

昨日は、昼間にも文句を言ったばかりなのに、夜同じように始まり、とうとう私の自制心も「ブチッ」と吹き飛んでしまいました。怒鳴っても両手を振っても全然気づかないので、手近にあった石を6、7個立て続けに...。

もちろん、ガラスを割ったり高価な闘鶏を傷つけたりしないよう、鶏舎のトタン屋根目掛けて投げるだけの冷静さは残っていました。しかし小石の割には派手な音。当然飼育係のオッさんと口論になるわ、大声を聞いて飛んできた家内は、涙ながらに割って入るわの大騒ぎ。飼育係は、文句を言いながらも音楽を止めたのでその場は何とか収まりましたが、私と家内の間には、何とも気まずい空気が残ってしまいました。

結局、下っ端を相手にしても仕方がないので、翌日に隣家のオーナーに直訴することに。私が行くとまた喧嘩になりそうだし言葉の問題もあるので、ここは家内に一任です。

聞くところによると、闘鶏は試合が近づくと大音量の音楽を聴かせて「コンディション調整」するのだとか。それが本当だとしても、何もわざわざ深夜や早朝の辺りが静まり返ったのを狙ってやらなくても良さそうなもの。さて、もうしばらくしたら、家内が交渉に行くはずですが、どうなることでしょう。


2階ベランダから見下ろす隣の鶏舎



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