2019年3月25日月曜日

息子と観るDVD

フィリピン移住前は、早期退職することもあり、暇を持て余すだろうと想像しておりました。なので、数千冊に及ぶ蔵書を、丸ごと引っ越したり、WOWOWなどのBSで放送された映画を録り貯めて、ディスクにダビングしたコレクションを持って来たり。音楽CDも、ずいぶんたくさん運びました。

結果から言うと、ブログやイラスト描き、料理にTシャツのデザインなど、移住してから始めた事が忙しく、全然思惑とは違った生活となりました。それでも書籍は、月に1〜2冊のペースで読んでいるし、音楽はよく聴いているので、無駄になった感じはないけれど、キンドル、アイ・チューンズで、いくらでも新刊、新譜がネット購入できてしまいます。

その中で、唯一、運送費を払った以上の価値があったと思えるのがセルDVD。特に一つのテレビドラマのシリーズ全部を収録した、DVDボックスをよく鑑賞しております。それも、一人ではなく、最近はもっぱら小学校6年世の息子と観るのが、夕食後の習慣化。

まず最初に観始めたのが、スタートレック。1960年代から放送が始まった、オリジナルシリーズ(3シーズン)だけでなく、第2期の「新スタートレック」、「ディープ・スペース・ナイン」「ボイジャー」(各7シーズン)「エンタープライズ」(4シーズン)を全て日本語字幕付き版を購入済み。

買った時には、家内が呆れ返ってましたが、これはいい買い物でした。息子がすっかりハマって、私の父を含めると、親子3代のトレッキー(スタートレックファンの名称)。次の一時帰国では、最新シリーズ「ディスカバリー」の入手を目論んでおります。

それ以外の定番は日本のアニメ。
「未来少年コナン」「宇宙戦艦ヤマト2199」「攻殻機動隊」(2シーズン)、そして言わずと知れた、スタジオ・シブリ映画の数々。地元の子供や若い人にも人気の作品があって、時々みんなで観ることも。


出典:Yamato Crew

こうなると、50インチの液晶テレビと、5.1チャンネルのサラウンドの真価が発揮されますね。大きなリビングを作って、本当に良かったと思える瞬間でもあります。昨年は、昔のNHK大河ドラマ「黄金の日々」を、毎週日曜日の夜に1エピソードづつ観たりもしました。途中で見忘れたりして、1年と2ヶ月ほどかかってしまいましたけど。

振り返ってみると、私たち親子が楽しんでいる映画やドラマって、続編やリメークが多い。私が子供の頃、映画の続編は、失敗作の代名詞みたいな言われ方をしていたような記憶があります。

例えば、衝撃的なラストシーンで有名な「猿の惑星」。チャールトン・ヘストン主演の第1作の出来は素晴らしかったけど、全部で4本作られた続編は、私の感想としては、どれも蛇足。「続・荒野の7人」然り、「宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」然り。所詮、柳の下のドジョウは1匹だし、二番煎じのお茶は不味かった。

もちろん、よく出来た続編がなかったわけではないけれど、どちらかと言うと少数派。そんな印象が払拭されたのは、スターウォーズの興行的な成功以来だったように思います。ルーカスは最初から「全9作」と公言してました。

よく続編やリメークで、最初の作品への敬意や愛情がないとダメだと言われますね。私がそれを実感したのが「宇宙戦艦ヤマト」。1作目には熱狂したけど、第2作以降、ご都合主義が露骨過ぎて、すっかり観る気が失せてしまい、久しぶりの新作にして初の実写版には、心底ガッカリした私。

ところが、私とほぼ同世代の出渕裕さんが総指揮を務めた「宇宙戦艦ヤマト2199」は、ヤマト愛に溢れてました。昔のファンが「ここだけは変えちゃダメ」と感じるツボを、キチンと踏まえた上で、大胆で新しい解釈や表現手法を駆使。やっぱり息子にもそれが何となく伝わったようで、ずいぶん気に入ってます。

ということで、フィリピン移住のお陰で、家族、特に息子と過ごす時間がたくさん持てる今、これからも一緒に、映画やドラマをDVDで楽しみたいと思っております。日本語字幕なしでも大丈夫な英語力を、身につけておけば、もっと良かったんですけどね。


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