2019年3月29日金曜日

ミニスカートで卒業式?


前回に引き続き、息子の小学校・卒業式のお話。

日本で、卒業式に何を着て行くかと言うと、男親の場合は、ダーク・スーツか略礼服ぐらいあれば、別に悩むこともないでしょう。フィリピンの場合はもっと気楽で、襟さえあれば、ポロシャツでも大丈夫なぐらい。さすがにジーンズはダメでも、そこそこのスラックスと革靴で大丈夫。

お母さんたちが、そうもいかないのは、日本もフィリピンも変わりません。何週間も前から、わざわざショッピングモールに出かけて、ドレスやらヒールやらの買い物に余念がない。加えて、アクセサリーや化粧品、ヘアケア、ネイルケアなど、かなりな額の先行投資になったりもする。

ただ、インプットへの労力は同じぐらいでも、アウトプットの内容はずいぶん違うようです。

まず日本ならば、選択肢に入る可能性の高い着物。フィリピンだから、テルノやバロン・タガログなどの民族衣装になっても良さそうなのに、私が知る限りでは、子供の入学式や卒業式で、そこまでやる女性は見た事がない。ひょっとしたら結婚式ぐらい、それも相当なお金持ちでもない限り、ちょっと想像できないですね。

また、熱帯のフィリピンなので、ジャケットやスーツも暑苦しい。となると、ブラウスにスカートや、少し凝った柄のワンピース辺りに落ち着きます。日本人が見ても、ごくオーソドックスで、無難な格好が多い。家内も出かける前に、「これ、変とちがう?」と私に確認するのが常。

ところが、中にはブっ跳んだママもいるから面白い。
余裕で膝上のミニスカートに、ノースリーブという人がいるんですよ。それも午前中のミサと卒業式の両方、ドレスを替えても同じ露出度。

まぁ、そこまでやるぐらいだから、スタイルはいいし、それなりに綺麗な人ではありましたが、やっぱり小学校6年生の子供がいる母親。若くても30代の半ば以上の年齢だし、正直、見ててイタかったです。

さすがに、ここまでやるのは限られた人たち。大多数のお母さんは、学校や教会でのドレスコードを守り(ミッション・スクールですから)、膝下スカートかパンツルック。肩は見せないし色や柄も控え目。ご存知ない方のために言っておきますと、観光客でも、フィリピンでカトリックの聖堂内を見学する時は、本来、ショートパンツやタンクトップは禁止なんですよ。

ちなみに私は、と言いますと、日本から持ってきた三つ揃えのスーツもありますが、これはやり過ぎ。あっさりと、黒のスラックスと半袖ワイシャツにネクタイで式に臨みました。こっちでネクタイなんて滅多にしないから、なかなか長さの調整ができなくて、三回も結び直してしまった。

それも、各種の表彰が長引いて延々3時間半にも及び、冷房もない講堂だったので、暑くて途中でノーネクタイ。開襟シャツにスラックスでも、こっちでは十分フォーマルになるから、別に誰も気にしません。最初からやめときゃ良かった。

ということで次回は、事実上の「メイン・イベント」と言っても過言ではない、表彰についてお話します。


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