我が家で「ゴマ」と名付けた犬を飼い始めたのが2017年。生まれたての仔犬だったゴマも、もう8歳。 人間ならば立派な中高年で、下手をするとアラ還の私と同世代なのかも知れません。何度もこのブログで取り上げているので、犬好きの方は、こちらから過去の投稿をご覧ください。
そのゴマが、先日、急に餌を食べなくなりました。気が向かないと朝ごはんをスキップすることがあっても、夕方には何もなかったかのように、ガツガツと完食するのが常。なので「ああ、またか」程度で特に気にも留めてなかったのが、今回は丸二日も絶食のハンガーストライキ状態。それだけでなく、なにやら出血してる。よく見ると、睾丸の一部が腫れて、そこから血が滲みだしています。そして明らかに元気がない。
いつもなら、家の前を人や他の犬が通っただけで、ものすごい勢いで吠えまくり、庭の端から端まで全力疾走する奴が、その日は、ずっとヘタリこんだまま。う〜ん、これはヤバいかも。
びっくりして「犬」「睾丸」「出血」でグーグルさんにお伺いを立ててみたら、中高年で去勢をしていないオス犬は、生殖器周りの病気になりやすいとのこと。恐ろしいことにガンの可能性もあるらしい。
特に自慢できるような犬でもない、どちらかと言うと、あまり賢いとは思えない駄犬のゴマ。ただ健康だけが取り柄で、たまに変な咳したり、食べた餌を吐いたりすることはあっても、すぐに回復。数年前には近所の犬と大喧嘩して、流血の惨事になったものの、1年後には同じ犬とリターンマッチで、今度はリベンジを果たしたり。そんなゴマなので、今まで一度も獣医さんの世話になったことがありません。
もともと私たちの住むネグロス島のシライ市内には、信頼できるペット・クリニックがなかったのもありますが、最近ようやくマトモなクリニックができたんですよ。義妹のジーナのペットで、小型犬の「コフィ」が病気になった時、きちんと治療してもらって快癒したそうです。なので、さすがに今回は、ゴマを獣医さんに診てもらわないとダメな状況。
そんなこんなで、明日は病院へ連れて行こうという晩は、朝になって冷たくなってたらどうしようなんて、悪い想像ばかりしてました。心配になって、頻繁に撫でてやったりしたものです。死にそうになったからと、急に優しくするなんて、あまり良い飼い主とは言えませんね。
明けて、ピカピカの青空が広がる土曜日の朝。お〜い、生きてるか〜?とばかりに窓を開けたら、気のせいか妙に元気になってる。(ちなみにゴマは外飼いです。)もしかしてと思い、試しに餌を少量与えてみたら、以前のようにアッという間に完食。病院に連れて行かれるのが嫌で、カラ元気を装ってるのかと思うほど。
まるで、コメディのような展開ですが、念のために股間を確かめたら、まだ腫れてはいるものの出血は止まった様子。正直なところ、私も家内もできれば病院には行きたくなかったので、しばらく様子を見ることにしました。
ところが様子を見るも何も、朝からムダ吠え全開で走り回り、すっかり以前のやかましさに戻ったゴマ。夕方には元気に散歩して、ちょっと多めに盛った餌も平らげました。前日までの弱った姿はなんやったんや?
ということで、それから1週間が経過して、睾丸の腫れもほぼ治り、食事も散歩も通常運転。この話を私のイロンゴ語の家庭教師バンビにしたら、腹を抱えて大笑い。ほんと、病院嫌いの子供のような反応でしたからね。とは言え、健康になったのはおおいに結構。おかしなもので、それ以降、あれほど鬱陶しく感じていた深夜や早朝のムダ吠えも、あんまり気にならなくなりました。
0 件のコメント:
コメントを投稿