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2018年2月11日日曜日

ゴマのダニ退治

我が家の飼い犬、ゴマ。生後8ヶ月の雄。自宅から、徒歩10分ぐらいの場所で活動している、日本のNGOのオフィス兼宿舎で飼われている雌犬、チキがお母さん。このチキは、もうかなりの年齢なのに、まだまだ女盛りのようで、頻繁に出産。フェイスブックで里親募集の投稿があったので、乳離れしてから仔犬を1頭もらうことになりました。それがゴマです。

模様がゴマっぽいからゴマ。安直ですが分りやすい命名。ゴマが我が家に来たのは、去年(2017年)の7月。もう半年以上も経ってしまいました。当初まるっきりの仔犬だったゴマもかなり大きく育ち、仔犬と成犬の中間、人間で言うと中坊ぐらいの感じ。

空腹で餌をねだるときは「きゃんきゃん、くぅ〜んくぅ〜ん」。でも、知らない人が家の前を通ったりしたら、もうオっさん犬になって「うぉんうぉん」。いっぱしの番犬気取り。

フィリピン人は一般的に動物好きが多いらしい。特にネグロス島のシライ市内では、市街地を歩いていても、鶏・水牛・山羊・犬・猫などの家畜や野良をいっぱい見かけます。取り分け犬は人気のペット。ゴマを飼い始めてから、我が家に来るお客さんの多くが、ゴマを見ると目を細めるし、大人も子供も「Puppy!」と叫んで、少々臭くても全然気にせずに頭を撫でたり抱っこしたり。

ゴマから仔犬っぽさが抜けてからは、それほどの人気もなくなり、特にこの年末年始は忙しさにかまけて、週一のシャンプーも滞りがち。そんなある日、近くでゴマを観察してみると、「おでき」のような豆粒ほどのブツブツが。何これ?

プチッと取って地面に捨てると、モゾモゾ動いとる! ぎょえ〜〜〜、とばかりにゴマの全身をチェックしたら、肩にも背中にも、顔面や耳たぶの周囲にまで。犬を飼った経験がある人には、もうお分りですね。はい、これはダニ。ネットで調べると、マダニという奴。犬にたかるダニとしては、最も一般的な種類とのこと。

写真を見ると、放置するととんでもない密集状態になり、血を吸われすぎて、成犬でも貧血を起こしたり。その上いろんな病気を媒介。そう言えば、近所で見かける野良犬の中には、全身の皮膚がボロボロにただれたようになっているのがいますね。全部が全部そうではないでしょうけど、ダニが原因のケースが多いのかも知れません。

本当は、ダニを素手で引き離すと、犬の地肌に炎症を起こしたりして、あまりよくないそうですが、近所に獣医もいないし、犬に慣れたメイドのネルジーは、当たり前とばかりに指でつまんでプチプチ。

できる範囲でダニを除去したあとは、フェイスブック友達からの助言に従い、シライ市内のスーパーに走って行って、ダニ取り用の石鹸とダニ除けの首輪を購入。

水をかけられるのが大っ嫌いなゴマ。「ゴマ洗い」の気配を察知すると、全力で逃走・抵抗。そのため、いつもはちょっと濡らすだけで終わっていたシャンプーの時間。今回ばかりは徹底するため、散歩に使っているリードで、ぐるぐる巻きにガレージの門扉に固定。情け容赦なくゴシゴシと洗いました。

石鹸箱の説明書きによると、泡だらけ状態で5分放置。常夏フィリピンでも、この時期は曇るとあまり暑くない。尻尾から水滴を落としながら、小刻みに震えるゴマ。かわいそうだけど、ちょっとだけ我慢しなさい。





ゴマ洗いを傍観する猫のチャコ美

というわけで、それからはダニと縁が切れたゴマ。週一のゴマ洗いの時も、ずいぶん大人しくなりました。洗った後は、気持ちがいいというのを理解した模様。

ところでゴマよ、お前よく見ると、なかなか男前になってきたの〜。仔犬の頃から使っているケージも小さくなったし、そろそろちゃんとした犬小屋を作るか?


2021年5月27日木曜日

一年後のリターンマッチ

 久しぶりにパッキャオ(フィリピンを代表する国民的ボクサー)が、今年(2021年)8月に試合をするそうですね。でも今日のその話じゃなくて、我が家の飼い犬「ゴマ」のこと。

乳離れしてすぐのゴマが、我が家にやってきたは、もう4年前。(仔犬のゴマ)人間の年齢に換算すると30歳過ぎになるらしい。雄犬なので、立派なオっさん犬。

大抵の犬がそうであるように、仔犬の頃は本当に可愛くて、我が家の来客や親戚のアイドル状態。私も当初は、頻繁に写真を撮り「今日のゴマ」と題して、フェイスブックに投稿してました。


仔犬時代のゴマ

オっさんになった今でも、可愛いと言ってくれる人もいるものの、当の飼い主である私にすれば、最近やたらと無駄吠えが多く、あんまり可愛いとは思えない。もちろん虐待しているわけではなく、餌はちゃんと1日2回与えて、毎日の散歩は欠かしません。連れて行くのはメイドのライラおばさんか、中学生の息子ですけど。

一般庶民の感覚からすれば、かなり大きな家を建ててしまった手前、一応、番犬らしきものを置かないと、夜間は少々物騒な、ここフィリピン・ネグロス島。敷地への侵入者に吠えるのはいいとしても、家の前を誰かが歩いたり、車やバイクが通りかかっただけで、吠えまくるゴマ。特に、他所の犬が散歩してたりすると、吠え方に殺気がこもってます。

これは完全に躾をしくじりましたね〜。

昼間ならまだしも、時々、深夜や早朝に火がついたように吠えだすゴマ。それでなくても還暦間近で、眠りの浅い今日この頃。朝5時とかに叩き起こされると、もう二度寝ができません。度が過ぎる時は、犬小屋代わりのケージに放り込んで、鍵をかけることもしばしば。数日に一度は、何時間か閉め込まれているのに、ゴマはちっとも学習する気配もなく、同じことの繰り返し。

それでも、たまに構ってやると、すっごく嬉しそう。まぁ、生き物を飼うというのは、こういうことなのかも知れません。少々寝不足になっても、寿命を全うするまでは、付き合うしかないか...。

という具合に、人に対しても、他の犬に対しても、著しく社会性に欠けてしまった、オっさん犬のゴマ。中でも、近所に住む、家内の友人ナンシーの飼い犬が、宿命のライバルと呼びたくなるぐらいに仲が悪い。

実は一年前の2020年5月。ライラが散歩中にリードが外れて、このライバルと噛み合いの大喧嘩。私は直接見ていませんが、戻ってきたゴマは、右前足から相当な出血。ゴマよりだいぶ小さなライバルなのに、ボロ負けを喫したようです。ただ、怪我そのものは、見た目ほど大したことはなく、翌日には普通に走り回っていました。(飼い犬同士の大喧嘩

そして、ちょうど一年が経った先週の日曜日。今度は息子がゴマを散歩に連れて行った時に、同じく散歩の最中だったライバル犬と鉢合わせ。リードを持つのは、先方はナンシー、こっちは中学生の息子。激昂したライバル二頭を抑えるには、二人ともちょっと力不足で、期せずして一年目のリターンマッチ。

息子はリードを引っ張られた弾みで、両膝を地面についてしまい、名誉の擦り傷。犬の方は、近くにいた使用人のオジさんが引き離したそうです。翌日、ナンシーのお兄さんが、息子に怪我をさせてしまい申し訳ないと、わざわざ、ゴマ用のボーン(骨の形をした、噛むおもちゃ)を持って来てくれました。

別に息子が噛まれたわけでもないのに、なんだか悪いですね〜。しかも今回は、ゴマがリベンジに成功して、ライバル犬が耳から流血。ゴマは、まったくの無傷でした。

ということで、息子が膝を擦りむいたのは余分でしたが、私はゴマが喧嘩に勝ったのが、妙に嬉しかった。これも一種の親バカなんでしょうか。



2025年3月2日日曜日

飼い犬ゴマの受難

我が家で「ゴマ」と名付けた犬を飼い始めたのが2017年。生まれたての仔犬だったゴマも、もう8歳。 人間ならば立派な中高年で、下手をするとアラ還の私と同世代なのかも知れません。何度もこのブログで取り上げているので、犬好きの方は、こちらから過去の投稿をご覧ください。

そのゴマが、先日、急に餌を食べなくなりました。気が向かないと朝ごはんをスキップすることがあっても、夕方には何もなかったかのように、ガツガツと完食するのが常。なので「ああ、またか」程度で特に気にも留めてなかったのが、今回は丸二日も絶食のハンガーストライキ状態。それだけでなく、なにやら出血してる。よく見ると、睾丸の一部が腫れて、そこから血が滲みだしています。そして明らかに元気がない。

いつもなら、家の前を人や他の犬が通っただけで、ものすごい勢いで吠えまくり、庭の端から端まで全力疾走する奴が、その日は、ずっとヘタリこんだまま。う〜ん、これはヤバいかも。

びっくりして「犬」「睾丸」「出血」でグーグルさんにお伺いを立ててみたら、中高年で去勢をしていないオス犬は、生殖器周りの病気になりやすいとのこと。恐ろしいことにガンの可能性もあるらしい。

特に自慢できるような犬でもない、どちらかと言うと、あまり賢いとは思えない駄犬のゴマ。ただ健康だけが取り柄で、たまに変な咳したり、食べた餌を吐いたりすることはあっても、すぐに回復。数年前には近所の犬と大喧嘩して、流血の惨事になったものの、1年後には同じ犬とリターンマッチで、今度はリベンジを果たしたり。そんなゴマなので、今まで一度も獣医さんの世話になったことがありません。

もともと私たちの住むネグロス島のシライ市内には、信頼できるペット・クリニックがなかったのもありますが、最近ようやくマトモなクリニックができたんですよ。義妹のジーナのペットで、小型犬の「コフィ」が病気になった時、きちんと治療してもらって快癒したそうです。なので、さすがに今回は、ゴマを獣医さんに診てもらわないとダメな状況。

そんなこんなで、明日は病院へ連れて行こうという晩は、朝になって冷たくなってたらどうしようなんて、悪い想像ばかりしてました。心配になって、頻繁に撫でてやったりしたものです。死にそうになったからと、急に優しくするなんて、あまり良い飼い主とは言えませんね。

明けて、ピカピカの青空が広がる土曜日の朝。お〜い、生きてるか〜?とばかりに窓を開けたら、気のせいか妙に元気になってる。(ちなみにゴマは外飼いです。)もしかしてと思い、試しに餌を少量与えてみたら、以前のようにアッという間に完食。病院に連れて行かれるのが嫌で、カラ元気を装ってるのかと思うほど。


まるで、コメディのような展開ですが、念のために股間を確かめたら、まだ腫れてはいるものの出血は止まった様子。正直なところ、私も家内もできれば病院には行きたくなかったので、しばらく様子を見ることにしました。

ところが様子を見るも何も、朝からムダ吠え全開で走り回り、すっかり以前のやかましさに戻ったゴマ。夕方には元気に散歩して、ちょっと多めに盛った餌も平らげました。前日までの弱った姿はなんやったんや?

ということで、それから1週間が経過して、睾丸の腫れもほぼ治り、食事も散歩も通常運転。この話を私のイロンゴ語の家庭教師バンビにしたら、腹を抱えて大笑い。ほんと、病院嫌いの子供のような反応でしたからね。とは言え、健康になったのはおおいに結構。おかしなもので、それ以降、あれほど鬱陶しく感じていた深夜や早朝のムダ吠えも、あんまり気にならなくなりました。




2020年6月2日火曜日

飼い犬同士の大喧嘩

フィリピン人は、犬が大好き。

それほどのお金持ちではなくても、と言うより、貧乏と言ってもいいぐらいの家でも、まるで自分の子供と一緒に育てるような感覚で多頭飼い。不妊手術なんてする余裕があるはずがないから、どんどん繁殖していきます。

新築や引越しのお祝いで、仔犬をプレゼントしたり、たくさん生まれたから貰ってくださいと頼まれたり。雌犬なんて、ちょっと目を離したらすぐに妊娠しちゃうので、家内など、絶対に雄しか飼わないと宣言してました。

日本ではペットの人気は、猫の方がちょっと上のように感じます。猫なら、無理なく室内で飼えるし、近所迷惑な吠え方もしない。こちらでも飼い猫はいますが、ぱっと見た印象としては、圧倒的に犬好きが多数派。その理由はどうやら好き嫌いからではなく、番犬としての用途。

番犬と言っても、でっかいジャーマンシェパードのような犬種ばかりではありません。もちろん、本格的な豪邸には、見るからにおっかない奴が2〜3頭もいたりしますが、ほとんどは、中型の雑種。侵入者を阻止することはできないけれど、知らない人が近づいたら、吠えまくって警告を発するわけです。

とにかく、空き巣の類いが多いフィリピン。最近では安い監視カメラが出回っているので、中の下ぐらいの家庭でも、こちらではCCTVと呼ばれる小さなカメラが、門扉の上に取り付けられているのを、よく見かけます。

何しろ、玄関先に干してある、かなりボロボロのTシャツでも、盗難のターゲットになってしまうお国柄。洗濯物泥棒というと、女性の下着ぐらいしか考えられない日本と比べると、盗みの目的が切実。私も履き古しのスニーカー、それも中敷を外した状態で盗まれたことがあります。

それを考えると、監視カメラを買えないような家ほど、番犬が必要になるんでしょうね。

前置きが長くなってしまいましたが、こちらの感覚では、完全に「大金持ちの家」と見做されるサイズの我が家。ゴマと名付けた雑種の雄を一頭、飼育しております。目的通り、家の近くものは、未知の人間だけでなく、野良犬であろうが車であろうが、昼夜の関係なく吠える、あまり賢いとは思えないワンさん。隣の空き地で放牧される水牛にまで、挑戦しようとする向こう見ず。


我が家の飼い犬、ゴマ

このゴマが、先週の散歩中、古くなっていた布製の首輪がブっちぎれて、家内の友人宅の飼い犬と大喧嘩になるという事件が起こりました。散歩させていたのは私ではなく、メイドのライラおばさん。ライラが、いつになく激しい口調で、ゴマを叱りつけていると思って外へ出てみたら、ゴマの左前足の付け根辺りから、相当な量の出血が。玄関の周囲には、点々と血の足跡。



相手の犬とは相性が最悪。私が密かに「宿命のライバル」と呼んでいる小型犬。ちっちゃいくせに、すごい闘争心で、いつもゴマが近くと殺気を帯びた鳴き声を上げます。

この日は、たまたま、ライバル君は家の外に繋がれていて、首輪の外れたゴマの方から飛び掛かったらしい。ライバルも少し怪我を負ったけれど、負傷の程度からすると、ゴマのボロ負け。

幸い、見た目ほどの重傷ではなかったみたいで、しばらくは足を引き摺ってましたが、餌は完食。翌日にはすっかり元気になってました。

でも考えてみたら、我が家のある宅地では、ノーリードで散歩させたり、昼間は門の外に放飼いにされている犬が多い。同じ路上で、小学生にもならない子供も遊んでいることを考えると、これはとても危ない話。野犬も多いし。

私が直接見聞きしたことはないけれど、子供が咬まれる事故って多いと思います。しかも狂犬病のリスクもまだまだ減らないフィリピン。そう言えば、以前にゴマが脱走した時、家内が真顔で心配してました。「どこかの子供に怪我をさせたりしたら、どうしよう。」


2017年7月28日金曜日

仔犬 vs 仔猫


仔犬のゴマが我が家にやって来て、早や2週間。キャンキャン夜鳴きするし、餌は食べないし、どうなることかと思いきや、二日も経つとすっかり慣れて、今ではケージに入れる必要もないほど、我が家の敷地を自分のテリトリーと認識したようです。

当初は朝と夕方、散歩に連れて行っていました。周囲は飼い犬も野犬も多く、一度大きな成犬に吠えつかれて、すっかり意気地がなくなったゴマ。それ以来、家の前から離れようとしない。幸い我が家は、何にも建ってない空き地同様の300平米の裏庭があって、別に連れ出さなくても運動不足になる心配はなし。散歩を無理強いするのは止めました。

以前飼われていた場所と同様、ゴマの食事は1日3回。仔犬は一度にたくさんは食べられないので、少量を分けて与えています。家内は、人間の残飯でいいと主張。昔実家で飼っていた犬は、それでも13年生きたそうです。

でも、犬を飼っている日本人に訊くと、それでは塩分が多すぎで良くないとのこと。最近では田舎のシライでも、スーパーに行けばドッグフードは何種類か売っています。半生タイプの缶詰を買ってきて炊いたご飯と混ぜてみたところ、喜んで食べてくれました。ただ、お米は食べさせすぎると、肥満になりやすいらしい。これは要注意ですね。

三度三度の食事をいつも用意しているせいか、すぐに私を「餌をくれる人」と認識。玄関から一歩でると、いつも物凄い勢いで足にじゃれついてきます。今は仔犬で、可愛くていいけれど、もう少し大きくなったら大変そう。それにお前、臭いぞ。そろそろシャンプーするか?

さてこの頃は、すっかりグータラな日常生活のゴマ。ところがこの数日、我が家の庭に異変が。このブログでも何度か取り上げたように、庭には先住動物の半野良猫が3頭。餌場の場所も少し離れているし、猫はかなり夜遅くなってから集まって来るので、犬と猫が鉢合わせすることはありませんでした。

そう思って安心していたら、3頭の中の唯一の雌猫、チャコ美がまだ明るいうちに現れるように。持ち前の愛嬌を総動員して、ミャーミャーと「腹減った」攻撃。仕方なしに早めに餌を出すと、今度はゴマが突進してきて大騒ぎ。逆にゴマの餌にはチャコ美が割り込んで、裏庭は、餌の時間になるとちょっとした内戦状態。


美人のチャコ美姐さん

そのチャコ美姐さん。今日はとうとう朝から顔を出しました。まるでゴマの真似をするように、私が玄関から出たとたん、2頭して足にじゃれつきます。う〜ん、こんなにモテモテなのは初めての経験。そうこうするうちに昼前になり、今度は人間の昼食の用意にかかっていたら、何やら窓の外で、ニィニィ。え? これって仔猫の鳴き声?

そうなんですよ、やたら餌をねだると思ったてたら、チャコ美は臨月だったのです。結局その後数時間で、合計4頭の仔猫を出産したチャコ美。姐さんじゃなくて、これからはチャコ美母さん。


ゴマが珍しげに近づくと、いつもは人にも犬にも威嚇などしないチャコ美が、エラい剣幕で「フーッ」と全身の毛を逆立てる。やっぱり母は強い。生憎の土砂降りをモノともせず、出産場所の庭の隅から、いつの間にかバンブーハウスに陣取ったチャコ美一家。しばらくは、仔犬と仔猫の生存を賭けた餌争いが続きそうです。

それにしても、奴らが来てから、米の消費量がずいぶん増えたなぁ。


2017年12月20日水曜日

ひよこは犬の餌食


我が家には、毎日餌を与えている生き物が三種類。鶏7羽に犬と猫が1頭づついます。

鶏は、自宅ができた時に貰ってきた3羽のうち、雌鶏1羽はいつの間にか、いなくなり(多分逃亡)、雄鶏1羽は鶏肉になって食卓へ。結局残った1羽の雌鶏「ポチョラ」(家内の命名)が、隣の闘鶏場に逆夜這いをかけて、身ごもった有精卵から生まれたひよこが6羽育って、現在に至っています。

鶏が逃げたり、隣にデートに行ったりと、穴だらけのフェンスかと思われるかも知れません。実はネグロスの地鶏は、相当な距離と高さを飛べるんですよ。2メートルのフェンスなんて余裕で飛び越えるし、夜間は裏庭の木の枝、地上から約4メートルぐらいの場所に止まって休んでます。(ちなみに、値段の高い隣の闘鶏たちは、片足をつながれて、逃げられないように飼育)

さて、このポチョラ一家、犬猫との関係はあまり良好とは言えません。特に犬。生まれたての仔犬から育てて半年。まだ成犬とはではいかないけれど、ずいぶん大きくなった飼い犬の「ゴマ」。放っておくとひよこを追いかけ回すので、フェンスの外に隔離しました。


気になったので「犬」「ひよこ」でググってみたら、普通の犬は鶏を襲ったりすることはない、とありました。どうやらウチのゴマは普通ではないらしい。実は数ヶ月前に、フェンスの隙間から侵入したひよこを捕まえて、頭からバリバリ食べてしまった前科があります。

家内に知らされて私が庭に出た時には、小さなひよこは羽一枚残さず消滅した後。一度味を占めて、食べられると分かってからは、ゴマの視界に鶏が入ると、やかましく吠えるようになってしまった。ただ鶏側も警戒するようになって、ゴマのテリトリーには絶対に入らない。

ところが先日、兄弟を食われたことを忘れてしまったのか、またもやポチョラの子供がフェンスの内側に侵入。なまじ飛べるようになったのが災いしました。いつになくゴマが激しく吠えて興奮してると思ったら、ほぼ成鳥になった1羽が餌食に。

今度は獲物としてはかなり大きく、ガリガリと骨を噛み砕く音を立てながら「凄惨」と形容すべきような光景が。なんだか先祖返りして、まだ野生動物だった頃の血がたぎっているような感じ。

こうなってしまっては、ゴマを叱りつけても無駄。結局その日、ゴマには餌をやらず、鶏の死骸を放置。気が済むまで食べさせました。生存競争の厳しさを垣間見た気分。どもうフィリピンの家畜は、日本のものより、本能を色濃く残しているようです。


2017年9月2日土曜日

犬と猫

昔から「犬と猫」比較の話題は尽きないようです。ペットとしてどちらを好むか? 飼い主への愛情や忠誠心はどちらが上か? あなたは犬派?猫派? などなど...。

2ヶ月ほど前から計らずも、犬と猫、両方の飼い主になってしまった私。幼稚園ぐらいの頃は、両親が自宅で犬を飼っていて、小さな庭はほぼ犬に独占されていた時期がありました。ところが本来は動物が大嫌いだった母が、もう絶対に犬や猫は飼わないと宣言。50年経った今に至るまで、実家では熱帯魚や金魚ぐらいしか、生息を許されていません。

その影響もあったし、実家を出てからはずっと賃貸マンション暮らし。フィリピンに移住するまでは、私もペットを飼うことはありませんでした。

ところが生まれて初めて自分の持ち家ができたとたん、仔犬や仔猫が持ち込まれたり、家内が鶏を飼い始めたり。犬と猫は数ヶ月も持たずに死んでしまったものの、鶏はしぶとく生き残り、飼いたくもないネズミが天井裏に住み着いてくれました。

今年(2017年)の初め頃からネズミ駆除を目的に、たまに裏庭に侵入してくる野良猫を餌付け。最初は、うまくいくかどうか半信半疑だったのが、やってみたら雄2頭、雌1頭の猫が我が家をテリトリーに。特に雌猫はすごく懐いて、今では完全に飼い猫状態。

そして7月。今度は成り行きとか必要に迫られてではなく、純粋に愛玩動物として仔犬を1頭もらい受けました。

こんな経緯で、毎日、犬と猫に餌を与えている毎日。しかも少し前からは想像もできないことに、両方から慕われています。単に餌をくれる人間と、認識しているだけとは言え、朝起きて玄関の扉を開けたとたんに、「クンクン、ニャアニャア」とすり寄ってこられると、やっぱり気分がいい。

この状況だと、どうしても犬と猫をいろいろ比べてしまいます。今さら、どっちが優れているとか、不毛な議論をするつもりはないけれど、ゴマ(犬)とチャコ美(猫)と接している限りにおいては、圧倒的にゴマがアホだと思います。

ゴマはまだ仔犬、ということもあるでしょうが、とにかく単純。空腹だとか構ってほしいとか、欲求の表現があからさま。すぐに腹を見せて「服従のポーズ」をするし、変なプライド皆無で、飼い主に全面服従の全面依存。


それに比べると姐さんのチャコ美は、餌の時以外は、それほどベタベタしないし、人間とはそれなりの距離を取っている。餌を催促してニャアニャア鳴いても、しばらく放置したらあっさり諦めて、どこかに行ってしまいます。自主自立の精神満載。


こうなると犬か猫かは、好みの問題。私の場合は、どうもアホな子ほど、可愛いく感じる性分だったらしい。美女猫のチャコ美が嫌いなわけではないけれど、私がもし今日突然死しても、明日から何もなかったかのように、平然と生きていくだろうという感じ。その点ゴマは、いつまでも私の姿を探してクンクン鳴いている気がします。

ここまで感情移入してしまうと、人間の子供を育てるのと、心情的にあまり変わらなくなるもの。息子は、あと10年も経てば、家を出て独立するでしょう。そうしてくれないと困る。しかしゴマはあと何年生きるにしても、飼い主を頼るしか生き方がありません。考えようによっては、ずいぶん重い責任ですね。


餌の時以外は、平和に暮らすゴマとチャコ美


距離を詰めすぎると
チャコ美のネコパンチが炸裂


2017年7月28日金曜日

仔犬のゴマ

自宅の竣工祝いで、初代メイドのカトリーナの家から貰ってきた仔犬2頭、タロとジロがたったの1ヶ月で相次いで死んでしまって早3年。そして道端で拾ってきた仔猫のチャコが、5日目に死んでから2年経過。もうペットは飼わないと、その度に言ってきたのに、気がつくと我が家の裏庭には、鶏が4羽に、半野良ながら猫が3頭。

それぞれ行きがかかりの事情があって、鶏は家内が飼い始め、猫は天井裏のネズミを追い払うための方便で餌付け。それほど懐かれているわけでもなく、言ってみればヤツらにとって、我が家の住人は自動給餌器みたいなもの。空腹の時だけ近寄ってきても、通常はそ素っ気ないものです。ところが、今度という今度は、かなり純粋に愛玩が目的で、性懲りもなく仔犬を1頭飼い始めてしまいました。

事の発端は、近所で活動する日本のNGOにインターンとして赴任した、女子大生Tさんのフェイスブック投稿。このNGOの宿舎兼トレーニングセンターで、仔犬がたくさん生まれたので、貰ってくださいとアップされた、まだ目が開くかどうかの可愛い仔犬の写真に、私は一発KOを食らってしまったのでした。

家内に相談すると、雌犬はポロポロ子供を産むのでたいへんだから、雄犬だったらいいよ、とのこと。早速Tさんに連絡したら、ちょうどいいのがいるらしく、乳離れしたらどうぞと、二つ返事の快諾を得ました。

さて、名前はどうしよう。先代がタロとジロだったので、次はサブロか? でもこの案には、家内が難色を示しました。「日本語の名前つけたら、みんな死んじゃうでしょ。」え〜っと、チャコは日本語じゃなかったと思うんですけど...。あんまり、こういうことに拘らない家内にしては、珍しく譲らない。しかも名前は「スティーブ」に決めたんだそうです。

スティーブというと、マックィーンかジョブス? 「おいスティーブ、餌の時間やで〜。」それって、何か嫌だ。ゴッついオっさんが出てきそうで、ちっとも可愛くないし。そんな名前にするんだったら、貰ってくるの止めようかとさえ思いました。ここで夫婦喧嘩しても仕方がないので、仔犬の顔を見てから決めることに。

そうこうするうちに、いよいよ仔犬のお迎え当日。写真では「のらくろ」みたいな真っ黒な仔犬が写ってましたが、やって来たのは胡麻班(ごまふ)模様。Tさんによると食欲旺盛で元気なヤツとのこと。家の中には入れないのが我が家の飼育方針なので、ガレージに放しておいたら、予想していた通り、初日は母犬や兄弟たちが恋しいらしく、ずっとキャンキャン鳴き通し。餌は食べないし、すぐに門扉の隙間から脱走するし。


四六時中付きっ切りというわけにもいかず、仕方がないので、慣れるまでしばらくは、ケージに入れておくしかありません。タロとジロの時は、2頭で寂しくなかったのか、それとも元々そういう性格だったのか、こんなに面倒ではありませんでした。ただ、あまり元気に走り回った印象は残っていなくて、最初から大人しかった。

ところで問題の名前。生まれた場所で「ゴマ」と命名済み。もう定着しているようだし、家内の意見を尊重するフリをして、スティーブ・ゴマとしました。実際は、私もメイドのネルジーも「ゴマ」としか呼ばないので、結局家内もゴマで納得したようです。

そんなことは本人(犬)には関係なくて、夜になっても鳴き続け。これでは家族が眠ることもできません。家の中に入れても、人影が見えなくなるとやっぱりキャンキャン・クンクン。可哀想だと思いつつも、ケージごと倉庫に放り込んでおきました。

「仔犬」「夜鳴き」でググったら、いちいち構っていたら、鳴けば構ってもらえると学習してしまうらしい。可哀想でも飼い主と犬の我慢比べをするしかない、とありました。なるほど。倉庫に閉じ込めるのはともかく、放置するのは悪い方法ではないようです。

ということで、第一日目だけで長くなってしまったので、続きは次の投稿へ。


2018年12月1日土曜日

わん・にゃん


いきなり訳の分からん写真ですみません。
元ネタは英語で、しかもだいぶ以前のもの。これを偶然フェイスブックで見つけて、シェアしたのが、もう4年前。ネグロスの自宅が完成してから飼い始めた、仔犬と仔猫を相次いで死なせてしまって、もうペットは飼うまいと思っていた頃。

当然、犬・猫の行動差を、飼育を通じて実感できるほどの経験はなく、何となく今まで見聞きしてきた事柄から、多分こういう感じなんだろうと想像しただけ。つい自分で、関西弁訳をつけてしまいました。
原文:
They feed me and take care of me.
Dog : They must be Gods.
Cat : I must be God.
ところがどうした運命の巡り合わせか、屋根裏で騒ぐネズミ対策のために猫を、近所の知り合い宅で生まれた仔犬、その里親になりませんかと誘われて犬を。そんな経緯が重なって、昨年から犬猫両方の飼い主になってしまったのは、少し前にも、このブログで紹介した通り。そして今ならば、「犬=僕、猫=神」のジョークをリアルに理解。

犬は人に付き、猫は家に付く、なんて言うそうですね。我が家の犬ゴマ(模様が胡麻っぽい)と、猫のチャコ美(最初に飼った仔猫がチャコで、そこから数えて3頭目のメス)は、まさしくその通り。

ゴマの方は、家には入りたがらない、根っからのアウトドア派。でも私が一歩庭に出ると、すごい勢いで突進してきて、放っておいたら足を舐め放題。頭を撫でたりしたら、もう身も世もないほど嬉しがって、腹を見せて「服従のポース」の大サービス。

ただし、これに油断して、門扉をキチンと閉めてなかったりすると、あっと言う間に全力で脱走。意気地なしなので、ものの1時間もしないうちに「入れてくれよ〜」と玄関に戻って来て「くぅ〜ん、くぅ〜ん」。

チャコ美姐さんは、いつでも家の中に入りたくて仕方がない。ゴマとは逆に、人が出入りするタイミングを見計らって「スルッとチャコ美」の家宅侵入。空腹の時だけは、私の足にじゃれついて「にゃぁ〜ん、にゃぁ〜ん」。それ以外の時は、人間などには無関心とばかりに、勝手気儘にクローゼットやトイレなど、狭い場所の探検に熱心。

ちなみに、わん・にゃんを触れるのは、家族では私だけ。家内は、窓越しに見るのは嫌いじゃないし、「ゴマとチャコ美に餌やった?」とよく聞くけれど、家の中に入れたり抱っこしたりは絶対ダメ。別にアレルギーとかはないんですけどね。


息子は、怖がったり嫌がったりではなく、ほぼ無関心。こちらも自分から手を出すことはありません。

さて、そんな状況に変化があったのは、3週間前。ながらく腹ボテさんだったチャコ美が、我が家で通算4回目の出産。過去10頭産んで、9頭が乳離れ前に昇天。前回、やっと離乳にこぎつけたチャチャも、失踪して行方不明。まだ自立できるとは思えない仔猫だったので、車に轢かれたか、野犬にでも襲われたのか。

今回は、いつになく大きなお腹だったチャコ美が産んだのは5頭。でも翌日には早速1頭いなくなって、今元気に「みゃぁ〜、みゃぁ〜」鳴いているのが4頭。今度こそ、せめて1頭でも成猫になってほしいと、お乳の出を慮って、チャコ美の餌の量を増やしてます。なので、今はデブ猫状態。


それにしても、こうも可愛い姿を見せつけられると、神さまに仕える僕のごとく、甲斐甲斐しく世話をする気持ちも分かりますね。この頃なんて、ようやく目の開いた仔猫を1頭づつ手のひらに乗せて「お前、死ぬなよ、頼むで」と話しかけている、ちょっと危ないオっさんになっております。


2019年4月27日土曜日

狂犬病の「戸別訪問」予防接種

今を去る事かれこれ24年前の1995年。生まれて初めての東南〜南アジア業務出張。当時勤めていた会社が置いていた、マレーシア・クアラルンプールの拠点を中心に、シンガポール、バンコク、ジャカルタ、そしてマニラ。さらにインドのデリーとムンバイを回って1ヶ月。日本を出たのが金木犀の季節で、帰ったらもう師走というタイミングでした。

これが忘れもしない、私のフィリピン初渡航。インドと並ぶニノイ・アキノ国際空港の暗さ、汚さや、交差点で車が信号待ちをする度に集まってくる子供の物乞い、現地駐在社員に連れて行かれた、夜の街の猥雑さ...。思い返せば悪い印象の方が断然多かった。

中でも、どこにでもいる野犬の数には、かなり驚きました。もっともこれはマニラだけの話ではありませんが。都市部の野良犬って、どこの国に行っても痩せて、生活に疲れたような顔つきばかり。皮膚病を患っている個体も目立ったし。

それから四半世紀近くが経ち、いろんな成り行きが重なって、私はフィリピンに住んでいます。景気が上向き、大統領が代わって、昔に比べればずいぶんと暮し向きが改善。場所によっては、かつてのスラムが、小綺麗な住宅地に変わったり。それは田舎のネグロスも同様。

ところが野良犬に関しては、ほとんど状況に変化はなさそう。私がいるサブディビジョンは、生活に余裕があって、野犬に餌をやるような人もいるので、あんまりガリガリだったり、皮膚がボロボロというワンさんは少ないけれど、相変わらず、小さな子供ばかり外で遊ばせることはできません。

言うまでもなく、これは狂犬病を恐れてのこと。

私は犬が苦手ではなく、自宅でも「ゴマ」と名付けた雑種を一頭飼ってます。でもさすがに、いくらおとなしそうでも、飼い主がいない犬に近づいたり、触ったりする気にはなりません。


我が家のゴマ

JICAのレポートによると、フィリピンでは今でも年間200〜300名もの死者を出している狂犬病。WHO(世界保健機関)が「顧みられない熱帯病(Neglcted Tropical Disease)」に指定しているそうで、マラリアやデング熱などに比べると、対策が遅れている熱帯性の感染症ということらしい。発症すれば、死亡率ほぼ100パーセントという恐ろしい病気です。

そのJICAの協力もあってか、最近は、このネグロス島でも狂犬病撲滅に向けての取り組みが活発化しています。

飼い犬を連れていけば、予約なしで予防接種をしてくれるサービスというのが、その一つ。もちろん無料。「近所でこんなのやってるよ」と家内に教えてもらい、それなら今度メイドのライラにゴマを連れて行ってもらおうと思って、何となく忘れてたら、先週「訪問」予防接種が来ました。

アポなしのいきなり訪問だったので、タイミングが悪く私はトイレ中(しかも大)。子供に「ゴマの予防接種に来たよ」と扉越しに言われても動けません。まぁ、そのうちまた来るだろうと、急ぐこともなく用を足し終わったら、予防接種は済んでました。

メイドのライラに聞いたら、やって来たのは一人で徒歩。カバンに注射器を忍ばせての往診(?)だったみたい。「今日、シャワーはだめね。」と言い残したそうです。日本で戸別訪問はあっても、呼ばなけれ来ないでしょう。

でも考えてみたら、こうでもしない限り、フィリピンで自発的に飼い犬を予防接種に連れてくる飼い主は少数派(特に貧困層)。いつまで経っても、狂犬病撲滅は実現しないんでしょう。

ちなみに野良犬の捕獲もたまに実施されているらしく、シライ市内で、捕まえた野良と思われる犬を、荷台の檻にたくさん積んだ、軽トラックを見たことがあります。やっぱりみんな殺処分されちゃったのかなぁ。


2023年7月3日月曜日

犬との距離感

 私の住むネグロス島では、どこでもやたらと犬がいます。各家庭で飼われている犬はもちろん、道端で繁殖している野良・半野良。おそらくこれは、ネグロスだけのことではなく、フィリピン全土で似たような状況なんでしょう。ちなみに我が家でも「ゴマ」と名付けた雑種のオス犬を一頭飼育中。

名前の由来は、胡麻塩のような模様があるから。こっちの言葉で「Goma」がゴムを意味するとは知らなかった、最初の日本人飼い主による命名です。まぁ、あまり細かいことをツっこまないフィリピンなので、地元の人から指摘されたこともないですけど。

フィリピンで犬を飼うのは、愛玩動物と言うより、番犬の意味合いが強い感じ。普通に空き巣とか強盗が多いですからねぇ。特に比較的広い家に住む場合、どうしても全体に目が行き届かず、別に泥棒じゃなくても、門の前で「タグ・バライ(ごめんください)」と言ってる人に気付かなかったりしがち。昼間ならメイドさんもいるでしょうけど、深夜になったら怖いですし。

なので、未知の訪問者には誰にでもけたたましく吠える、フレンドリーではない犬が幅を効かせることになります。その点ウチのゴマは、人間だけでなくバイクや車、果ては水牛にまで喧嘩を売る身の程知らず。ちょっと無駄吠えが多過ぎて、早朝などは嫌になったりするぐらい。

多少うるさくても、ちゃんと敷地内にいるならいいんですが、厄介なのが半野良。飼い主はいるんだけど、餌だけは与えて、家の周囲で放し飼いにするパターン。犬好きが多いフィリピンなので、何となく容認されているようですが、やっぱり他家の子供に噛みついたり、バイクが避けようとして事故ったりのトラブルが発生。実際に放し飼いが原因の死亡事故も報道されます。

さすがに、大金持ちが純粋に番犬として購入するような、ジャーマン・シェパードとかドーベルマンの類に放し飼いは見たことないものの、逆に檻に閉じ込められる虐待同然の飼育も目につきます。そんな家の前を、ゴマの散歩で通ったりしたら、欲求不満の大型犬にめちゃくちゃ吠えられる。難儀やなぁ。

その反面、まるで自分の子供のように屋内で一緒に暮らし、ハグ&キスが当たり前という人もいる。これは日本でもよくありますね。ただ私も家内も、犬は犬、人は人、という感覚なので、ちょっと真似はできません。ゴマをいじめたりはしませんが、たまに頭を撫でるぐらい。人それぞれですからね。

そして犬を語る上で、冗談で済まされないのが狂犬病。世界的に見ると、狂犬病の清浄国は、日本を含めてむしろ少数派。フィリピンでは、年間で300〜600名もの死者を出す、恐ろしい感染症。旅行者にも、安易に犬や猫を触ろうとしないよう、注意喚起がされてますよね。発症したらほぼ100パーセント死に至りますから、これは決してオーバーな呼びかけではありません。

もちろんフィリピンでも、狂犬病に対して無為無策ではなく、飼い犬に関する限り、毎年地方自治体から委託されたと思しきスタッフが各戸を回って、狂犬病の予防接種。我が家にも来てもらってます。その活動があっても、全体の一割ぐらいしかカバーできてないのが現実。野犬狩りもやってるらしいんですが、焼石に水状態。

ということで、ぱっと見では、犬も犬好きの人間も多いフィリピンは、犬にとってのパラダイスのように思われるかも知れません。しかしながら、狂犬病じゃなくても、全身がただれたような皮膚病の犬や、車に轢かれて路上でペチャンコになった犬をよく見かけます。数が多いから、必ずしも幸せとは限らない。犬になったことはないので、実際に彼らがどう思ってるのかは、分かりませんが。



2017年10月25日水曜日

ペットとの距離感

突如として犬と猫を飼い始めてから、外を歩いていても他家の動物たちが気になって仕方がありません。私が見たことがある民家は、フィリピンでも、ほとんどここネグロスばかり。その限られた経験で言うと、日本よりも家畜との距離がずいぶんと近い。

一番ポピュラーな犬の場合、飼い犬でも家の前で放し飼い状態が多く、番犬用のでっかいジャーマンシェパードとかでもない限り、鎖で繋がれたりしているのは、あまり見ません。野良犬もたくさんなので、もうどれが飼い犬でどれが野良なのか、判別不可能のカオス状態。また優しい飼い主さんが博愛精神全開で、集まる犬全部に餌を上げたり。

家の敷地内だと、よく見るのがガレージで飼われているケース。こちらで一戸建て住宅は、ガレージ付きが当たり前。日本のように自宅から離れた場所に、駐車場を借りるなんて、少なくともシライ市内ではないんじゃないか? もし夜間、自動車をそんな置き方をすれば、車上荒らしはもちろん、車そのものを盗まれるのは確実。

ガレージと言っても、完全に居住空間と分離しているわけではなく、大抵その脇にベンチや小さなテーブルを置いて、夕涼みしたり、ちょっとした来客時に話し込んだり。そうなると、飼い主かお客さんかに関係なく、犬がじゃれついてきます。

実は我が家も、しばらく前まではそんな状態。家のリノベーションで打ち合わせしてる最中など、見知らぬ人に大興奮した飼い犬のゴマ。大工さんの足を舐めまくって、話にならず、仕方なくケージに放り込みました。すると今度は、話し声が聴き取れないほどのキャン鳴き。


私も家内も、犬猫に鶏まで飼っているぐらいなので、動物嫌いではないけれど、家の中には入れたくない。ソファやベッドに上げて、ペットを抱きしめたりする感覚は、ちょっと理解できないタイプ。もちろん、そういう接し方が好きな人を批判はしません。人それぞれ。

なので、ゴマも一番手のかかる時期は過ぎたようだし、そろそろもう少し距離を取ろうかと考えていた矢先。それまで糞は裏庭の土の上にしていたのが、長雨で庭に出られず、ガレージのタイルの上に粗相。それをゴマが見ている前で、水洗いしたのがいけなかったらしい。タイルの上に糞をすれば、飼い主に構ってもらえると、間違った学習をしてしまいました。

それ以来、雨じゃなくてもガレージ内に糞尿垂れ流し。さらに手に負えないことに、一箇所ではなくバラ撒き状態。急遽、ガレージと裏庭をつなぐ通路に、角材と竹で扉を作ってもらいました。自動車2台が駐車できる、広いプレイグランドから締め出されたゴマ。少々可哀想ですが、致し方なし。



そんなわけで、我が家では人とペットの距離感は、適度に保たれています...と格好よく締めくくるはずが、何と数日前から、猫を家の中で飼う羽目に陥ってしまいました。長くなりそうなので、猫編は次回に投稿します。


2020年9月30日水曜日

路上で犬の放し飼い

 一昨日の9月28日は、「世界狂犬病デー」だったそうです。

日本の厚生労働省のホームページによると、この日は、19世紀に狂犬病ワクチンを開発したフランスの細菌学者、ルイ・パスツール博士の命日。それを記念して2006年に制定されました。目的は、人及び、動物における狂犬病の影響やその予防法についての啓蒙。

農林水産省は、日本を含む7地域(オーストラリア、アイスランド、ニュージーランド、ハワイ、グアム、フィジー)を「清浄国・地域」に指定。つまり日本では狂犬病が存在しないとされています。

ただし、台湾やイギリス、ノルウェーのように、2012〜13にかけて、野生動物の狂犬病が確認されたため、非清浄国(すごい呼び方!)扱いになってしまった例もあるので、油断はできません。

狂犬病は犬や猫の感染症で、咬まれたり、引っ掻かれることで、唾液を通じて人間にも感染。発症すれば重篤な神経症状になって、まず助からない怖い病気。

そして我がフィリピンは、今でも年間の死亡例が200〜300件も報告されている、言わば狂犬病の蔓延国。今年(2020年)5月には、フィリピンから日本に渡航した方が、フィリピン国内で感染した思われる狂犬病を発症したとの報告がありました。(人から人への感染はありません。)

フィリピン国内では、狂犬病撲滅に向けて、各地方自治体によって毎年、無償のワクチン接種が行われています。我が家の飼い犬ゴマもすでに2回接種。


我が家のゴマ

とは言え、野良犬は多いし、自宅前の路上で放し飼いにするのがデフォルトの、ここネグロス島。家にいる時は庭で飼われていても、散歩の際はノーリードの飼い主も多い。それも小型犬ならまだしも、かなり大きなシェパードだったりすると、犬を飼っている私でもちょっとビビります。

騒音や、焚き火の煙を撒き散らして、日々周囲に迷惑をかけている例のお向かいさんも、犬を一頭放し飼い。さらに少し離れた、大学教授のお隣さんは、二頭。狂犬病の心配だけでなく、家の前を普通に歩いたり自転車で通ったりすると、ものすごい勢いでワンワンと追いかけられて、鬱陶しい事この上なし。

さらに、昼夜を問わず、我が家の前をうろついてくれるので、その度にゴマが吠えて大騒ぎ。最近では、棒切れ片手に、自宅前の犬を追い散らすのが、私の日課になってしまいました。

以前にも書きましたが、この放し飼いの習慣で、通行人が咬まれて怪我をする事故って多いと思いますよ。特に子供の場合は、とても危ない。フィリピンの人が、トライシクル(輪タク)を多用して、近い距離でも滅多に歩かないのは、年中真夏の気候もあるでしょうけど、犬に襲われるリスクを回避する意味もあるんじゃないか?

こんな状況なので、ワクチン接種をするだけでなく、もう少し犬の飼い方を何とかするのが先決。去勢や不妊手術ってまずしないし、増え放題というのも問題。

ちなみに、隣の大学教授は、さすがに教育があって話が分かる。その後、家内に頼んで苦情を言ってもらったら、この頃はちゃんと鎖でつなぐようになりました。こういう物分かりのいい飼い主がもっと増えないと、フィリピンの狂犬病はなかなか減りそうにありません。



2022年4月28日木曜日

迷い込んだ仔犬・命の軽さ

 水曜日の早朝、飼い犬のゴマの無駄吠えで目が覚めました。

ロクに躾もせずに放置した結果、朝の散歩で家の前の道を人が歩くだけで、猛然と吠えまくるゴマ。もともとあんまり頭が良いとは言えず、相手が犬だろうが人だろうが、果ては水牛にまで喧嘩を売るアホ犬。(隣の空きロットで、畑の耕作用に水牛がいるんです。)

ところがその日は少々様子が違っていて、ゴマの鳴き声が威嚇の「ウォンウォン」ではなく「ワンワン」と「キャンキャン」の中間のような、なんとも微妙な声色。それだけでなく、明らかに仔犬の「キュ〜ンキュ〜ン」が混ざってます。

もしかしてと思って、起き抜けにゲートを開けたら、まだ乳離れも終わっていないような仔犬。門扉の隙間からスルスルと家の敷地に入って来ました。私の足にじゃれつく人間に慣れた仕草を見ると、どうやらどこかの飼い犬のようです。

このまま放り出して、自動車やトライシクル(輪タク)に轢かれると可哀想なので、取り敢えずは台所の勝手口の三和土(たたき)に保護。日本風に作ってもらった家が、変なところで役に立ちました。


さて、仔犬を抱えて「母を訪ねて三千里」。すぐ近所に捜索に出ようかとも思いましたが、8時半には出勤する、メイドのライラおばさんに任せることにしました。その間に朝食を準備して、息子を起こして...。

ところが食べ終わると、仔犬のキュン鳴きが聴こえません。慌てて見に行ったら、四肢を弛緩させてピクリとも動かない。見つけた時からちょっと弱ってる感じもして、あっという間に天国に行っちゃったようです。そうこうしているうちに、ライラおばさんがやって来ました。

死んでしまったのは仕方ないので、ライラに頼んで埋葬しようと持ち上げたら、まだ生きてました。息があるとかじゃなくて、飛び起きて走り回る。文字通り「死んだように」眠ってただけ。やれやれ。

予定通りに仔犬をライラに任せて、まずは一番近いお隣さんに連れて行ってもらったら、いきなりの当たりで、最近生まれた6頭のうちの1頭だったそうです。しかもすでに3頭は死んじゃったとか。

それにしても、仔犬が死んだと思った時に、我ながら冷静だった私。実はフィリピン・ネグロス島に移住してから、犬・猫・鶏を飼って、その大半を死なせてしまったせいか、ペットの死に慣れてしまったようです。最初の仔犬2頭の時はかなりのショックで、しばらく引きずったんですけどねぇ。

ここフィリピンでは、犬や猫の飼い方が野放図。放し飼いが基本のお国柄。避妊もせずに放置する人が多く、これではネズミじゃなくても増えまくる。当然の帰結として、逃げ出したり捨てられた野良が街中にいっぱいで、病気や事故で死んでしまう犬・猫は数知れず。

そもそも、ちゃんと飼われているペットでも、具合が悪くなったからと言って獣医に診せるとは限らない。お金がない飼い主の人間様が、生き死にレベルでも我慢してしまうぐらいなので、いくらペットを可愛がっていても、手厚い看護は無理でしょう。

考えてみればフィリピンでは、ペットも人間も、相対的に命が軽く扱われている気がします。もちろんこれは、死を悲しまないという意味ではありません。一つには経済的な理由で、満足な医療を受けられないこと。もう一つは、知識の欠如から来るもの。

例えば、現代では治せる病気である筈の結核を、不治の病だと思い込んだり、職を失うのを恐れて、治療もしないまま亡くなったり。心臓疾患や糖尿病患者が多いのも、極端な野菜嫌いをそのままにしてしまう、フィリピン特有の子育てが起因していると思います。

もっと言うなら、避妊なしの性行為による多産も、私からすれば、無意識ながら命を軽んじているとしか見えない。乳幼児の死亡率も高いし。結果として、人口が多く寿命が短いので、親戚や友人関係での葬儀に出席する機会が頻繁なのがフィリピン。

ということで、迷い込んだ仔犬の騒動で、いろんなことに思いを馳せてしまった一日でした。



2017年12月30日土曜日

2017年 10大ニュース


とうとう今年2017年も、残すところ後一日。移住後5回目の年末で、4回目の10大ニュースの投稿です。昨日からの雨模様でずいぶん涼しくなっても、寒さとは無縁のネグロス島。6年目を迎えても、全然「師走」という感じがしません。

さて、昨年2016年に続いて、ドゥテルテ大統領の動向に、フィリピン国内だけでなく、日本からも注目が集まった1年。私もずいぶん投稿しました。

足掛け3年、免許の更新
戒厳令の悪夢
拳銃痴漢
人権侵害
やっぱりやめたネグロス・リージョン
マニラの地下鉄
前日に決まる休日
両陛下、ドゥテルテ大統領と会見
金払えフィリピン航空
ジプニー廃止計画
フィリピン共和国「連邦」

これ全部が、ドゥテルテさんがやった事や、原因を作った事をネタに書いたもの。ほとんど月イチですね。彼の大統領当選以降、フィリピンの政治・経済・社会については、彼抜きには語れないことばかり。これが我が家ではなく、フィリピンの10大ニュースだったら、断トツのナンバーワン間違いなしです。

それ以外で印象に残っていると言うと、相変わらずの台風被害の多さ。特にクリスマス前にビサヤ地方とミンダナオを相次いで襲った、26号台風ウルドゥーハと27号ヴィンタ(Urduja / Vinta)。ヴィンタは、12月30日現在でも行方不明者の捜索が続いているそうで、死者・行方不明者合わせて500名近い大惨事となってしまいました。

家庭での特筆事項は、家内の仕事がずいぶん忙しくなったこと。日本のNGOで働いていた頃には日本出張が2回。今の勤め先はフィリピン教育省なので、さすがに海外はないけれど、セブやボホール、隣島パナイなど、数日から1週間もの宿泊出張が多い。専業主夫の私は大忙しです。

それでは、我が家の2017年10大ニュースです。


第10位 「メンテナンスの季節」



キレるLED
4年目のタイヤ交換
水道周り総点検
発電機は精神安定剤

今年は、車のタイヤと発電機のバッテリーを交換しました。それはまぁ順当なところとしても、フィリピンの建材や電気部品は、本当に寿命が短くて困る。10年以上大丈夫なはずのLEDが1年保たないし、水道の蛇口やシャワーなど、びっくりするような壊れ方をしてくれます。この国ではメンテナンスにも、ずいぶんお金がかかると思い知った1年でした。


第9位 「PV急増 ネグロス島 永住日記」



プロのライター
執筆のすすめ
初めての広告料

これはたいへん嬉しく、ありがたいお話。以前は一つの記事に100PV(ページビュー)もあれば多い方。大抵は50〜80止まりでした。ところが今年の初め頃から、急激にPVが増加。最近では500越えは珍しくなくなり、連続して1000PVの投稿も。お陰さまで、グーグルから生まれて初めての広告料を頂くことができました。


第8位 「人気の日本批判」


英語ができないから諦める?
残業は業務命令
脱・日本並み
暴言
なぜ今、銃剣道?
群れる日本人
命より大事な仕事なんかない
宗教音痴の日本人
民度って言うな
disる日本人
日本語訳は英語教育を殺す
駐在妻というレッテル
日本グルメは生きづらい
アレルギー大国ニッポン
それはセクハラやで

次は喜ぶべきかどうか少々微妙。日本や日本人について批判的なことを書くと、必ずPV数がど〜んと伸びる。PVが増えるのはいいのですが、私にしてみれば、移住前の日本暮らしへの愚痴というか、仕返しみたいなもので、書きながら内心忸怩たる思いがあります。でも、それがよく読まれているということは、私がつらかったり、腹立たしかった思いに、共感される人が多いんでしょうね。


第7位 「ネグロス観光」



3泊4日の西ネグロス観光
安全なシライ市内観光ラカウォン再び
フィリピンの温泉静寂のダンフガン島
ツアーガイドはマーメイド
奇跡のタブレット
シライのカフェ巡り

このところすっかり出不精になり、引きこもりと言ってもいいぐらい。それでもせっかくネグロス島に住んでいるのだからと、今年は例年にも増して、あちこち出歩きました。マニラ在住の日本人ご家族とご一緒したり、十数年ぶりにシカゴから一時帰国した、家内の親戚につきあったり。近場のカフェ巡りをしたり。観光地資源が豊富なネグロス島を満喫しました。ダンフガン島は、また行きたい場所です。


第6位 「今年も一時帰国」



介護移住に向けて
父子二人旅出国審査2時間待ち
海外送金騒動記人相の悪い日本人

昨年3年ぶりの一時帰国で、しばらくは帰るつもりがなかった日本。でも、家族会議やら何やらで、5月に再度の帰国。息子の夏休み(フィリピンでは4〜5月)を利用して、今回は息子と二人旅となりました。移住前に想像したほど、日本や日本食への飢餓感はないけれど、やっぱり生まれ育った場所は良いもの。息子は、大好きな天下一品のラーメンを、二回も食べられて、たいへん幸せだったようです。


第5位 「ダディの死」



故郷の土に還る旅
死者との距離感別離と再会
死後の世界も金次第 
千の風になって in フィリピン

6月1日、シカゴから帰国していた、家内の叔父 ”ダディ” ことロベルト・バトーが肝臓癌のために帰天しました。享年74歳。すでに末期だと知っていたダディ。アメリカで治療を続けるより、動けるうちに故郷のネグロスに帰りたいとの強い希望で、子供や孫たちと連れ立っての一時帰国を果たした直後でした。全世界に労働者を送り出している、出稼ぎ大国フィリピン。その現実の、切ない一面を垣間見た出来事でした。合掌。


第4位 「リノベーション三連発」



そろそろリノベ?
シャワールーム・リノベ大作戦
2階ベランダのリノベーション
ビフォー・アフター、ネグロスでリノベ その1
ビフォー・アフター、ネグロスでリノベ その2
ビフォー・アフター、ネグロスでリノベ その3

第10位にも関連するトピック。自宅完成後4年目に入り、メイド・イン・フィリピンの宿命か、あちこち不具合が出てきました。中でも水漏り対策は、こちらでのライフワークになりそうな気配。シャワールームを改造したり、ベランダの屋根に天井板と照明器具を追加したりと、リノベ関連の出費が多かったこの1年。ところが、その苦労が報いられたかのように、同じネグロス在住の日本人の方から、リノベプラン作成のお仕事を頂くことができました。


第3位 「ゴマとチャコ美」




裏庭の三角関係
仔犬のゴマ
仔犬 vs 仔猫
犬と猫
家猫のチャコ美
ひよこは犬の餌食

タイミングを合わせたわけではないのに、縁あって今年から犬と猫の一頭づつの飼い主となってしまいました。移住後2年目に飼い始めた、仔犬も仔猫も死なせてしまい、もうペットとは縁が切れたと思っていたのに、何が起こるか分からないもの。犬がゴマで猫がチャコ美。二頭とも元気で、しばらくは毎日の餌やりが欠かせません。


第2位 「フィリピン美女図鑑」




王女カンシライ
マイティ・フィリピーナ
クリスティン
サウンド・オブ・パラダイス
フィリピーナ in キモノ
マニラ・ガール
スーパーの警備員
タクロバンの薔薇
ジュリア・バレット
オフィレニア5人姉妹
ホワイトレディ
メイン・メンドーサ
スーパーの警備員 再び
日比カップル
谷間ガールズ
コスプレ・フィリピーナ
スタートレック・ビューティーズ
プールサイド・フィリピーナ
トライシクル・ガール

7月に突如思い立って描き始めた美女イラスト。実は移住直後から似顔絵を描いておりました。家族や親戚の誕生日や結婚祝いで時々描いては、額に入れてプレゼント。これが結構評判が良くて、ブログでも紹介できないかと考えたのが発端です。

美術系大学を卒業した私。このブログもプロのグラフィックデザイナーや、本物のアーティストの友人が読んでいるので、最初は気恥ずかしさがありました。でもやってみると、楽しみにしているとのお言葉を多数いただき、半年経ってもまだ続いているという次第です。まだまだ来年も続けますよ。


第1位 「ネグロス島の若き日本人たち」


日本女性のフィリピン恋愛事情
お金で苦労しない男女交際もしも就活するならば
爽やか、ネグロス在住日本女子
5年前の自分へ 早期退職5周年

やっぱり実生活で、インパクトが大きかったのがこれ。今年も最後の四半期に入ってから続いて5人、20代男女の日本人と知り合いになりました。全員がネグロス島での英語留学経験者で、それがきっかけとなってフィリピン人の恋人を出会ったり、ネグロスでビジネスを始めたりした人たち。

以前もNGO活動で、我が家に来てくれた若者はいましたが、この島に根を張ろうという人は初めて。中でも我が家と同じサブディビジョン(宅地)内で、日本人向け英語学校を経営する男女お二人は、実に前向きでアグレッシブ。私からすれば息子・娘のような年齢ながら、たいへん頼もしく、できることなら末長いおつきあいを、させてもらいたいと思っています。



それでは、本年も当ブログ「ネグロス島 永住日記」を読んでいただき、ありがとうござまいました。来年も引き続きご愛読のほど、よろしくお願いいたします。どちら様も、良い新年をお迎えください。


2023年3月21日火曜日

恐怖の鳥軍団「ピスピス」

 ピスピス(Pispis)っていうのは、個別の鳥の名称ではなく、私の住むフィリピン・西ネグロスの方言イロンゴ語で、鳥全般の意味。

公用語のタガログでもそうなんですが、こちらの言葉って、名詞でも動詞でも繰り返し音が多い。例えば、雑貨屋はサリサリ(Sarisari)、散歩はラカット・ラカット(Lakat lakat)。形容詞は、繰り返すことで強調するので、「大きい」のダコ(Dako)が、すっごく大きいとダコダコ(Dako dako)。何だか幼児言葉のようで、オっさんが喋っても妙に可愛く聴こえます。

この辺りの語感が、フィリピン国内でもイロンガ(女性イロンゴ話者)が、魅力的だと言われる所以。差し詰め日本なら、京都弁みたいな感じかも知れません。

ところでピスピス。タガログとも、お隣のセブアノとも全く違う言葉。タガログではイボン(ibon)でセブアノだとランガム(langgam)だそうです。あまり可愛くないですね。

なぜイロンゴ語の鳥の話から始めたかと言うと、最近、自宅の向かいにある木に大量の鳥が集まるようになって、毎日鳴きまくっているから。日本でもありそうな、椿に似たような葉の樹木で、それほどの大木でもなく、高さがせいぜい4メートルぐらい。ただ、水平に広く繁茂して大きな木陰ができるので、庭木にすると良さそうな樹相。

今この木に、小さなサクランボみたいな実が鈴成り。おそらくそれを目当てに鳥が来るんでしょう。実と同様、鳥もかなり小型で、成鳥でも鶏のヒヨコ程度。これが何十羽、あるいは百羽近くいるのか、朝からやかましいことこの上なし。なるほどなぁ、確かに「ピスピス」と聴こえます。さすがネグロスの鳥だ。

一羽づつなら可愛い小鳥でも、これだけいたらちょっと怖い。私の同世代なら、映画『ヒッチコックの鳥」を思い出すでしょう。もっと怖いのは、子供の頃に見た「妖怪人間ベム」のエピソード。無数のカラスが路面電車を襲い、満員の乗客を皆殺しにしてしまうという、およそ子供向けとは思えない、トラウマ級のアニメ。

それはさて置き、音量から言うとすごいレベルのはずが、意外にもそれほどの不快感がないのが不思議。ブログやイラスト作業に集中すると忘れてしまう程度で「あれ、いつの間に鳴きやんだ?」てな具合。何なら余裕で昼寝でもできそう。

同じ鳥類でも鶏だとこうはいきません。なぜか近所で数羽の雄鶏が放し飼いされてるもんだから、朝の暗いうちに至近距離で時を告げられると、早朝覚醒で二度寝もできないという目に遭います。我が家の飼い犬、ゴマも同様。まぁゴマの場合は番犬なので、吠えないと意味がないんですけどね。

ということで、緑が多い(つまり周囲が空き地ばかり)私が住んでいる宅地セント・フランシス。今、このブログを書いている書斎の窓からの景色も緑がいっぱい。冒頭のピスピスだけでなく、何種類いるのか分からないぐらい、毎日・毎朝、いろいろな野鳥が囀ります。これが本来のフィリピンの自然。

こんな楽園に生まれ育った人たちが、なぜ騒音のような大音量音楽を好むのか、はなはだ理解に苦しむところです。



2022年9月27日火曜日

新任メイドは、家庭教師の母

 長らくこのブログで引っ張って、ほぼ「ネタ」化した、我が家のメイド探し。前任のライラおばさんが最後に出勤したのが8月の初めだったので、かれこれ2ヶ月近い空白。一度は決まったかと思った、ライラから紹介のギンギンは、結局一度も姿を見せず、回り々って落ち着いた先が、意外にも私の家庭教師、バンビとエイプリルの身内。

ギンギンが来ないとなって、最後に残った人脈のバンビ。再依頼にも嫌な顔せずに引き受けてくれたのは、多分当てがあったからでしょうね。紹介してくれたのが実のお姉さんのグレイス。バンビとエイプリルは叔母・姪なので、つまりエイプリルの母ちゃんというわけです。

元々、バンビが私のイロンゴ語(西ネグロスの方言)家庭教師になってくれたのは、バンビ家族が家内の元お隣さんだったから。そのバンビの姉なので家内は顔見知り。ただ、もう40年ぐらい前の話で、当時はまだグレイスは子供。家内のことはあまり覚えてないそうです。

さて、その後かなり苦労したという、今は50歳のグレイス。まずミュージシャンだったお父さんが酒浸り。さらにフィリピンあるあるの沢山の兄弟姉妹なので、当然のように家計は逼迫し、グレイスは、おそらくエイプリルを出産した直後ぐらいに、OFW(海外フィリピン労働者)として、サウジアラビア、シリア、トルコなので家政婦として働いたそうです。

ちなみに、最近事実上の離婚をしたエイプリルと同様、グレイスもシングルマザー。どうもバンビの一族の女性は、男運がない人が多いらしい。そう言えばライラもシングルマザーだったなぁ。

ライラもOFW経験者ながら、クエートで2年のみ。まぁそれでも大変だったろうとは思いますが、3カ国で10年も働いて、娘を始め、家族を支援し続けたのには、頭が下がります。そんなすごい経歴なので、家から通える場所でのメイド業なんて、やる気にさえなれば、決して難しくはないでしょう。

それでもエイプリルによると、初出勤前夜にずいぶん張り切って、ユニフォーム(?)のアイロン当てに余念がなかったとのこと。メイドのユニフォームと言っても、日本のメイド喫茶みたいのじゃないですよ。メイドだけじゃなく、マッサージ・セラピストでもあるグレイス。マッサージの時の作業着、ちょっと作務衣っぽい服を持ってます。

そしてやって来たのが、週明け月曜日の朝。8時の約束が、よほど気合が入っていたのか、1時間早く7時には出勤。床面積が約150平米の母家を、あっという間に掃除完了。つい先週に自分で大掃除をした台所を除くと、2ヶ月近く放置に近い状況だったのに、手際の良いことこの上なし。さすがOFW歴10年の大ベテラン。

ただし本人も白旗上げてる通り、料理は全然ダメ。昼・夜と私の料理アシスタントをやってもらいましたが、野菜を切るぐらいは大丈夫でも、ソーセージ炒めてもらったら、焦がされてしまった。得手不得手があるのは仕方がないか。

それ以外には、飼い犬ゴマの世話。幸いゴマはグレイスを気に入ったようで、特に吠えたりもせず、初対面から、いきなりの懐きよう。早速散歩にも連れていってもらいました。

ということで、予想以上の出来だった勤務初日。毎日じゃなくて週3回ですが、これぐらい集中してやってくれれば、それで十分。ようやく日常の生活リズムが復旧した感じです。やれやれ。


2019年8月30日金曜日

祟りでお休み、我が家のメイド

一般の日本人には馴染みの薄いメイド文化。もうかれこれ我が家のメイド雇用も6年目で、今働いているライラで、5人目。それでもメイド・ネタは尽きません。

20代や、ティーンエイジャーだった過去4人に比べると、抜群の安定感を誇る40代のライラおばさん。クウェートでの出稼ぎ経験があり、今現在も中学生の息子さんを子育て中。よく喋るし面倒見もいい。

ちょっと気になるのは健康面。年齢的なものもあるのか、乾燥した暑い日が続くと、呼吸器系にトラブル。まるで日本の花粉症みたいにくしゃみと咳。おそらく、サトウキビの焼畑で出る煙に、アレルギーがあるようです。そして今の季節。雨季で朝晩が涼しすぎると、てきめんに風邪を引く。まぁ程度の差はあれ、私も毎年、軽く罹りますけどね。

もう一つが膝の痛み。これは持病のようで、時々右足を引きずって、つらそうに階段をの昇り降り。こういう姿を見ると、病弱な使用人をこき使う、鬼の雇い主になったみたいで、何となく罪悪感。メイドを雇い慣れていない日本人クライアントの気の弱さ。

それでも、不調で休む時は、ちゃんと家内の携帯にテキストが来るのは助かります。月曜から金曜、朝8時半から夕方6時半が勤務時間。なまじ住み込みでないく、近所のおばちゃんが手伝いに来る、みたいな気安さがいいのかも知れません。

この7月で勤続1年を超えて、かなり信頼度も上がってきた矢先、珍しいことに週明け月曜日の無断欠勤。こちらからテキストを送っても返事なし。あれ?どうしたんだろ。事後連絡はあっても、丸24時間も音信不通なんて、今までなかった。

3日連続の無断欠勤になってしまった水曜日。前週の金曜日に、高齢のお母さんが高血圧で、お医者さんに薬を貰いにいくと早退したライラ。最高血圧が240とか言ってたので、これは尋常じゃない数値。ひょっとして、お母さんにもしもの事が...。それよりライラ本人が倒れて、連絡取れないとか。

どっちにしても、いないといろいろ不便なほど、メイド依存率が上がってしまった我が家。最悪のケースに備えて、裏庭でゲストハウス建設中の大工さんに、誰か知り合いや親戚で、メイドさんをやってくれる人はいないか、軽くリクルーティング。

やっとライラからテキストメッセージが届いたのは、水曜日の夜。ずっと膝が痛くて、寝てたんだそうです。携帯が壊れて返信もできず。やれやれ、生きててよかった。

ちなみに「携帯が壊れた」とは、大抵の場合、プリペードのお金がなくなったという意味で使われます。ネグロスでは、月々の携帯契約している人は少数派。私も含めて、街角の雑貨屋さんでも購入できる、プリペード(通称ロード)で電話やテキスト。ネットは屋内のWiFiか、必要な時だけデータ通信をオン。肝心な時にロードが無くなることも多い。

そして6日ぶりで元気に顔を出した、昨日の木曜日。歩き方も普通だし、何もなかったかのように、洗い物に掃除・洗濯をテキパキとこなしていきます。と、それはいいんですが、なぜか仔犬を同伴出勤。


連れてきた白いチビは、ケージに入れられてガレージへ。こうなると先住犬の我が家の飼い犬、ゴマが黙っていません。「テリトリーの侵害だ」とばかりに、吠える吠える。ライラに話を聞くと、隣家で4頭の生まれた仔犬のうちの1頭。もうすぐ完成するゲストハウスの番犬にと、気を利かせて連れて来たらしい。

ドラマなど、身寄りのない子供を引き取るかというシーンで「犬の子じゃないんだから」みたいなセリフを聞きますが、本当の仔犬でも、相談もなしにいきなりは困るなぁ。しかもゴマの弟だから「ゴミ」と、勝手に名前まで付けてる。(ライラは日本語の意味は分かってません)

でも、こういう事って、ネグロスでは結構多いんですよね。何しろ犬好きな人がいっぱいで、自分で飼ってなくても、野良犬に餌をやるのが珍しくない。その割には獣医の数が少なく、去勢することもないから、繁殖し放題。牝犬の飼い主は、年に何回も仔犬の里親を探す羽目になる。また、気安く貰う人が結構いるし。

そういえば、今住んでる母屋が完成した時も、当時のメイド、18歳のカトリーナが仔犬2頭を連れて来ましたね。すぐに死んじゃいましたが。(「引越しおわっても工事中」)

夕刻、家内が帰ってきて、仔犬を見せたら、案の定「ノー・サンキュー」。敢えなくゴミくんは、スーパーのレジ袋に入れられて出戻りと相成りました。ほんまの生ゴミ状態。



その犬を挟んで、ライラと家内が何やら長話してるなぁと思ったら、ライラの膝のこと。なかなか良くならないので、呪医(ウィッチ・ドクター)に診てもらったんだそうです。すると、呪医さん曰く「働いている家にいるカマカマ(子供の精霊で、フィリピン版の座敷わらし)を間違えて蹴っ飛ばしたから、その祟りじゃ」。

ちょっと待て。それなら、我が家にはカマカマさまが住み着いているんですか?


2017年8月22日火曜日

発電機は精神安定剤

ここ半年ほど、不調が続いていた我が家の発電機。バッテリーを搭載して、車と同じ要領でキーを回して始動するタイプ。購入後2年目にして、キーを回しても無反応になってしまいました。そこでバッテリーのみ取り外して、近所の車のパーツ屋さんで充電。

その時はそれでエンジンが掛るように。停電がなくても週に1回ぐらい、10分程度は運転するようと教えてもらいました。これで一件落着かと思い、言われた通り1週間後に動かそうとしたら、またもや無反応。今度はバッテリーそのものを新品に交換。ところがさらに1週間後に、同じことに。

私は、日本で発電機など買ったことも使ったこともなく、そっちの方面の知識はほぼ皆無。おそらく大抵の日本人は、そんな感じだろうと思います。よほどの災害でもなければ、長時間の停電になることはない日本。たまに落雷などで電気が止まっても、ものの数分で復旧するのが当たり前。ネグロス島に住んで、それがいかに有難い状況だったかを、思い知るハメに。

無知だったので、約10万円もする買い物にしては、適当に選んでしまいました。燃料費が安いからディーゼル、始動が簡単だからバッテリー搭載。後から日本人の知り合いに聞いたら、ガソリンエンジンの方がメンテナンスは楽なんだとか。また、バッテリーは数年でダメになるし、これが思ったより高価。

うちのディーゼル発電機、バッテリーなしでも手動で始動できるよう、ワイヤーが付いているのに、これがいざやってみると、かなりの腕力と微妙なタイミングが必要。小一時間も格闘しましたが、私にはどうしても動かすことができませんでした。

ところがしばらく停電もなく、何となく忘れていた、ここ最近。突如として、数日置きに停電が頻発する事態に。特別なことがあったわけでもないけれど、なぜか続くときは続くんですよ。特に困るのが夕飯の支度時。炊飯器も電子レンジもダメだし、真っ暗になるし。あの灯りが消えた瞬間の「ガッカリ感」は、日本では分からない感覚。

とうとう我慢できなくなって、この土曜日、怪力メイドのネルジーに手伝ってもらい、大汗かいて発電機を車に積み、購入元の隣街バコロドの販売店へ。アフターサービスが、からっきしダメなこの国。電話一本で出張修理なんて気が利いたことは、まずしてくれません。

とは言え、さすがに餅は餅屋。修理担当のオっちゃんに見せたら「これはスターターがダメだ」と、すぐに悪い箇所を指摘。そうか、そっちだったのか...。昼食を食べに行っている間に修理完了。結局バッテリーも、また新しいものに交換したり、フィルターがヘタっていたりで、1万円近くの修理代。発電機そのものを買い換えるのに比べたら、はるかにマシだけど、決して安くはありません。


ということで、久しぶりに「停電したらどうしよう」との心配が解消。発電機って、実用品である以上に、日常生活での精神安定に絶大な効果があったんですね。修理が終わって、それがよ〜く分かりました。

さて、それから4日が経過。早速、日曜日の朝食準備中に短いのが1回。そして連休明けの今日、火曜日に早朝から約5時間の長時間停電が。いずれも発電機が大活躍で、滞りなくお米炊いたりトーストを焼いたり。発電機が初体験だった仔犬のゴマは、始動の轟音で一目散に逃げてしまいました。

聞くところによると、以前に比べてマニラ首都圏では、ずいぶん停電が減ったそうです。ネグロスでも、たまに半日の計画停電があるものの、だんだんと少なくはなってきている。それでも、4年前のスーパー台風ヨランダの記憶も生々しく、電気が何日も止まる可能性もあります。それを思うと、やっぱりまだまだ発電機とは縁が切れそうにありません。


2018年5月27日日曜日

南国映画館「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」

「solo a star wars story」の画像検索結果

約1年半ぶりの「南国映画館」です。実は、そんな投稿をシリーズ立ててやってたんですよ。最後に書いたのが、2016年の12月にフィリピンで公開された日本アニメ「君の名は。」 つまりそれ以来、映画館に行ってなかったということです。

最近、フィリピンでのヒット作と言えば、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」。私は観てませんが、息子が従兄姉たちと映画館へ。ネグロス島にしては珍しく人がいっぱいで、夕方の回が無理。仕方なく7時過ぎから観始めて、子供にしてはずいぶん遅い時間に帰宅しました。(もちろん子供達だけではなく、義弟が引率役)

そういえば、ネグロス島の映画館について、ちゃんと書いたことがなかったですね。フィリピンの地方でも、日本やアメリカにあるシネマコンプレックスと、何も違いはありません。SMやロビンソンズなど、大型ショッピングモールの最上階にあって、ネットでもチケットが買える。日本語字幕はないことを除いて、中に入ってしまえば、どこの国にいるのか分からないほど。

さて、昨日(5/27)の土曜日、公開早々観に行ったのが「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」。これは、1977年に第1作が全世界で大ヒットして、今では伝説となったスター・ウォーズのスピンオフ作品。若き日のハン・ソロが主人公という映画。と書いてみると、続編の作り方としては、最近使い古された感じ。

このブログを投稿している時点で、まだ日本では公開されてないし、ネタバレをするつもりはないものの、不要な予備知識なしに作品をご覧になりたい方は、ここから先、読まないことをお勧めします。



ちょっと苦言というか、文句になってしまって恐縮ながら、とにかく最初から最後まで画面が暗い。周囲が明るいシーンでも、やたらと逆光を多用するので、正直なところ途中で、どれがどのキャラクターなのか、分からなくなってしまいました。

今アベンジャーズと並んで、最大の稼ぎ頭であるこのシリーズで、技術的なミスでこうなった、なんてことはあり得ないので、意図的な画面作りなんでしょうね。老眼が進んで、日常生活でも、夜間の屋内では光量不足を感じる私なので、そのせいもあるのかと思ってみたり。

そこで思い出したのが、スター・ウォーズの生みの親ジョージ・ルーカスとは盟友の、フランシス・フォード・コッポラが撮った「ゴッドファーザー」。この映画も、ドン・コルレオーネというマフィアのボスを演じる、マーロン・ブランドが登場するシーンでは、敢えて照明を抑えた暗いトーンが用いられ、当初は批評家から「コルレオーネの目が、暗くて見えない」とこき下ろされました。

ただ、ゴッドファーザーの場合は、並行して描かれた結婚式では、眩しいほど自然光が溢れて、そのシーンとのコントラストが強烈で、監督の意図が明確。暗い画面は全然気にはならなかった。

ということで、久しぶりの映画館で、約2時間の上映の間、ず〜っと目を凝らしていることになり、英語の聞き取りと合わせて疲労困憊。若きハン・ソロの話なので、もっと能天気で、明るく屈託のない画面を期待してたんですけどねぇ。

映画から帰って、週一の出張マッサージをしてもらったら、案の定いつもにも増して、眠気がすごい。夕食はざるそばで誤魔化して、午後8時前にはぶっ倒れるように眠ってしまいました。食後のコーヒーもなしで、ペットの餌やりもスルー。朝起きたら、ゴマ(犬)とチャコ美・茶チャ(母娘猫)が「一体、どうなってますんや?」という顔で、私を待ってました。