2024年6月6日木曜日

ネグロスの主峰カンラオン噴火


噴煙を上げるカンラオン山 出典:CNN

 最近あんまり使わない言い回しかも知れませんが、青天の霹靂とはまさにこれ。今週の月曜日6月3日の夕刻、私たち家族の住むフィリピン・ネグロス島。その中央部にあるカンラオン山が突如噴火しました。

ネグロス「島」と言っても、サイズは日本の四国より少し小ぶりな程度だし、自宅のあるシライ市からは、ざっと50kmも離れています。音がしたとか火山灰に気付いて...ということではなく、それを知ったのは、地元新聞のフェイスブックへの投稿を見て。それも最初は、上空5,000mまで達したという噴煙の写真を、またウクライナかガザの記事かと勘違いするほど、まさかカンラオンが噴火とは想像もしていませんでした。

ちなみに50kmというと、関西ならばだいたい大阪〜神戸の距離。風下でもなかったので、報道がなければ、まったく知らないままだったでしょう。

このカンラオンという山、北のシライ山、マンダラガン山、南のタルニス山と並んで、ネグロスの背骨を形成するような島の最高峰。「突如噴火」なんて書いてしましたが、以前から時々軽い水蒸気爆発を繰り返していて、1996年には、たまたま山頂付近にいた外国人登山客を含む3名が亡くなる事故が発生。決して侮れない活火山なんですよ。

今回は水蒸気ではなく、大量の火山灰を噴出する爆発的な噴火で、小規模ながら火砕流も発生したのこと。幸い人的な被害はなかったそうなんですが、翌日の午前中は、近くのバコロド・シライ空港発着の29便が欠航。5段階の下から2番目の警戒レベル2の発令で、火口周辺の2,800名が避難を余儀なくされました。折りからの雨季で、周辺の河川には火山灰が流入して泥流状態。道路にまで溢れて、一時周辺の道路が閉鎖されるという被害も。


出典:Inquirer

さて火砕流というと、奇しくも噴火のあった6月3日は、1991年に長崎県の雲仙・普賢岳の大火砕流で、43名もの方々が犠牲になった日から33年目。当時、長期の東京出張中だった私は、宿泊先のウィークリー・マンションの一室で、小さなテレビの前に釘付けになっていました。

映像を通じてのみとは言え、あの惨状をリアルタイムの報道で見ているだけに、火砕流が発生するような火山がある島に住んでいたのかと、今更ながら空恐ろしくなりました。カンラオンの山頂に登ったことはないものの、山腹にある温泉リゾートのマンブカルには、移住前から泊まり掛けの2回を含めて、家族で何度も遊びに行ったことがあります。

ということで、この投稿を書いている6月6日現在、それ以降の噴火はなく、シライ市内は全く平穏。ただ今月の末には、昨年に続き高齢の両親が半年ほど滞在する予定なので、空港が封鎖されたりすると少々厄介なことになります。島全体の経済や観光へのダメージを考えても、なんとかこのまま沈静化してほしいところです。



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