前回から3週間も間が空いてしまいましたが、引き続き4月中旬のマニラ滞在のお話。
マニラに限らず何泊かするような遠出になるとよくあるのが、SNSで知り合った地元に在住の日本人の方々とのオフ会。もうミクシィ華やかなりし20年以上前から時々やっていて、初対面なのに、長年の友達付き合いのような気軽さで話し始められるのが楽しい。気が合うかどうかは、年単位の交流で確認済みなので、変な緊張感がありません。
今回は、私のフィリピン移住直後ぐらいから、フェイスブック経由で知り合った同年代の男性お二人と、比較的最近やり取りを始めた30代の女性のお三方。
まず一人目は、前回に少し触れた、エルミタでラーメン屋さん「グルメ・ラーメン」を開店したばかりのNさん。Nさんとは、配偶者がフィリピン人というだけでなく、同じデザイナー職出身でカトリック信徒。しかも日常的に料理もこなすという、ちょっと驚くほど私との共通点が多い方。しかもお店のコックさんが、私の住むネグロス島シライの隣町、州都バコロド出身者。ただでさえ、勝手知ったるFB友達なので、話が弾まないはずがありません。
せっかくなので、マニラ初日のお昼時にお邪魔して、ご自慢のラーメンを頂くことにしました。ランチタイムに店を開けてはおられますが、稼ぎ時は夕食から深夜の「締めのラーメン」が中心のようで、私が行ったときは他にお客さんが1組のみ。お味の方は、さすが日本人経営でかつ日本で修行したコックさんの調理なので、近所だったら通うだろうなぁというレベル。
Nさんは、ガンガン経営を広げて...という感じではなく、この一店に集中して行くとのこと。これなら、フィリピンでの日本人経営の飲食店でありがちな、ローカルスタッフに任せきりにするうちに、味もサービスも劣化という心配もなさそう。何より腰の低いNさんの接客ぶりに好感が持てました。こういうところはネット経由だけでは分からない部分。
そして二人目は、同じくフィリピン女性と結婚して、マニラのコンドミニアムにお住まいのMさん。Mさんの暮らしぶりは、ある意味理想的なセミ・リタイア生活で、若干の仕事は日本に残しつつ、日比の両方にあるご自宅を行ったり来たり。SNSで拝見していると、どちらの国のご家族や親戚とも良好な関係を保っておられるし、早朝のジム通いも欠かさないご様子。
私の場合は、マニラのような大都会は人も車も多過ぎて疲れてしまうので、今のネグロス暮らしが性に合ってますが、定年を迎えても、やっぱり便利な都会の方が良いという人ならば、間違いなくこのライフスタイルには憧れるでしょう。もちろんここに至るまでは、いろんな苦労もあったのでしょうけど、少なくとも今はたいへんリラックスされてる印象。フィリピンの友人・知人が、Nさんが実年齢よりずっと若く見えると言うのも「然もありなん」な感じです。
そして三人目は、マカティにあるリトル・トーキョーで、今回唯一の女性と夕食。唯一と言っても、最近は女性の日本人移住者もまったく珍しくなくなったフィリピン。ツイッターでのハンドルネーム、まーさんは、そんな在マニラ邦人の中でもかなり異色の経歴をお持ち。
なんとフィリピン大学の獣医学部を卒業し(ということは、家内の後輩)、格闘技が趣味で、なぜかグラフィックデザイナーとバンドのボーカルを兼務している、超多彩な才能の持ち主。性別も住んでる国も関係なく、こんなにマルチタレントな人物って、そうそうお会いしたことがありません。その上「私、頑張ってます」みたいな悲壮感もなく、実際お会いしたら実に自然体でチャーミングな人。
家内とリトル・トーキョーにて |
リトル・トーキョーの「相撲茶屋・関取」で、久しぶりの日本食を堪能した後が、その日のメインのカラオケ。さすがに初対面の女性と二人だけでカラオケはいろいろ差し障りがあったので、まーさんにお願いして他にお二人の日本人に参加いただきました。日本人にもフィリピン人にも、交友関係の広いまーさんに感謝です。お陰さまで何の気兼ねもなく、例によってマイク無しの地声で、大爆唱させていただきました。
ちなみに、カラオケの曲目が無い時のために持って行った、ブルートゥースのスピーカーを店に忘れてきちゃった粗忽者の私。まさーさんが機転を利かせて、バイク便でホテルまで届けてくれました。素晴らしい判断力と行動力。
ということで三者三様、いろんなフィリピン移住のかたちを垣間見ての実感は、それぞれに幸せを成就されてるなぁ、ということ。もちろん皆さん心配や悩みが皆無ってことはないでしょうけど、それぞれのスタイルで生き々きとしてました。お会いできて本当に良かった。
0 件のコメント:
コメントを投稿