2017年5月5日金曜日

足掛け3年、免許の更新


先日、ずいぶん長いこと待たされた運転免許の更新がようやく完了し、プラスティック製の免許カードを手にすることができました。申請したのが何と一昨年の9月。交付まで約1年8ヶ月、足掛け3年もかかってしまいました。

私がフィリピンの免許を取得したのは、移住後約4ヶ月の頃。日本の免許がまだ有効だった時期に、それを書き換える形。その後すぐに車を購入して、交通巡査の交差点での手信号に慣れず、無視したと見なされて罰金(1000円未満)を払ったり、トライシクル(輪タク)に接触されてバンパーが凹んだりの、マイナーなトラブルはあったものの、概ね無事に運転してきました。

フィリピンでは免許取得2年目の誕生日までに更新の必要があり、用心して1ヶ月早めに、隣街の州都バコロドにある免許更新センターに出向いたのが、2015年の9月。即日交付など最初から期待しておらず、1週間やそこらはかかるかなと思っていたら、3ヶ月経っても半年経っても音沙汰なし。もちろんその間、何度も問い合わせをしましたが、マニラの陸運局(Land Transportation Office 通称LTO)本部の返事待ちの一点張り。

そしてついに申請1年を過ぎた頃に、現地の報道で、LTOがプラスティックカードのメーカーへの支払い滞納のために、新規免許の発行がフィリピン全土でほとんど停止状態だったことを知りました。ここまでは以前このブログで投稿した通り。

とはいうものの、更新の申請時に貰った手数料の領収書が実質的には免許代りで、運転することはできるので、私も焦ることなく待っていました。そうこうするうちに、新大統領のドゥッテルテさんがブチ切れたようで、フィリピン三大汚職官庁の一つと、LTOを名指しで非難してからしばらくした後、免許カードの発行を再開するという発表がありました。

それによると、マニラ首都圏では昨年末、地方でも2月には通常通りに戻るとのこと。しかしそれを過ぎても、バコロドの更新センターからは連絡はなく、重い腰を上げてようやく様子を見に行ったのが、4月の末になってから。

トラブルに備えて、念のためフィリピン人の家内に、仕事を昼迄で早引きしてもらって同伴。さすがに今回は、既にカードが出来上がっていたようで、その場で貰って帰ることができました。更新に1年8ヶ月かかったので、新しい免許の命はたったの1年ちょっと。来年の10月には、もう次の更新になってしまいます。


LTOの問題が片付いたと思ったら、今度は入国管理局(Bureau of Immigration 通称BI)。マニラ国際空港の入国審査官が、ストに入ったとのニュース。間の悪いことに、久しぶりの一時帰国のタイミングにぶつかってしまいました。これ、表向きは残業手当の不払いが原因となってますが、家内によると、ドゥテルテ大統領就任後、搭乗客からの不正なチップや手数料の受け取りを全面的に禁止されてしまった措置に対する報復ということらしい。まぁ、そもそも職員の給与が安すぎるのが、根本原因なのは間違いないでしょう。

ということで、フィリピンのお役所の手前勝手な都合に振り回される生活とは、そう簡単に縁切りになりそうにありません。


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