2019年5月14日火曜日

フィリピン投票者のための祈り


フィリピン統一選挙の投票が、私たちが住むシライ市内では、目立った混乱もなく終了したようです。日本と違って、即時開票、深夜には大勢が判明、という具合には行きませんが、どうやらシライ市長は、現職のマーク・ゴレツ氏が再選された模様。我が家のメイド、ライラが支持する、対立候補のオティさんは落選の憂き目に。

さて投票日の前日、日曜日の朝。いつもと同じように、教会のミサへ。その最後に信徒全員で「投票者のための祈り」なるものを唱えました。

数週間前から始まった、このお祈り。要約すると、選挙活動に不正や不和がなく、投票者が正しく、その義務を果たせますように、みたいな感じ。「民主主義の果実を受け取るために、責任を持って投票を」と結ばれているのが素晴らしい。

日本人の感覚では、カトリック教会で政治に関する内容を祈る、というのは少々違和感がないでもない。でも、特定の候補者や政党に関することではなく、国民の義務を正しく果たせるように神に願うのは、アメリカでも同様でした。

英語による全文は、こちらからどうぞ。ーー> A Filipino Voter's Prayer

ただ、わざわざ「不正がないように」なんて祈るのは、現実には不正が満ち溢れているから。選挙権がない外国人の私が、あれこれ批判するのは、あまり意味はないけれど、マークさんが勝ったのも、結局のところは資金力の差。それも、公に許されるお金ではなく、売票のための。

もちろん、選挙での買収行為は、この国でも犯罪。今回もフィリピン国内では逮捕者が出たとの報道もありました。まぁ、よっぽどドジ踏んだ連中だけなんでしょうけど。

何はともあれ、ようやく通常運転に戻った、今日5月14日の火曜日。行商の魚屋さんも、ゴミ収集車がちゃんと来てくれたし、ライラも出勤。隣家の新築工事も再開。先週の雨漏り騒ぎで、雨樋の交換を依頼した、屋根材セールスの兄ちゃんからは、見積もりを持っていきますとの連絡が。

それを横目で見ながら、今度は私たちが、ちょっとした非日常ということで、明日から2年ぶりに日本への一時帰国です。すでにこのブログを書いているお昼前の時点で、フライトのネット・チェック・インは完了。

今回は、イミグレーション混雑のひどいマニラを避けて、マクタン・セブ経由の日本往き。空港ターミナルも新しくなったことだし。少しだけ心配なのは、シライ〜セブの国内便の到着から、セブ〜関空の乗り継ぎが1時間しかないこと。

欠航や遅延が恒常的なセブ・パシフィックではなく、フィリピン航空だし、シライ・セブの朝一フライトは、まず遅れないので、多分大丈夫だろうとは思いますが、そこはフィリピンのこと。油断はできません。

私としては、「フィリピン投票者のための祈り」じゃなくて、「日本一時帰国者のための祈り」を唱えたい心境です。


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