2020年8月4日火曜日

平和な息子の誕生日


昨日(2020年8月3日)は、一人息子の15回目の誕生日。日比ハーフで日本生まれ、6歳の時に母の国であるフィリピンに家族で移住という経歴の割には、あまりややこしい性格にならず、素直に育ちました。

顔つきがまるっきりの日本人のせいか、日本ではイジメに遭うことはなく、対日感情の良好なフィリピンでは、日本人だからと意地悪されることもない。

ネグロスの地元小学校に編入時、フィリピノ語の素養がなかったので、本来の小2ではなく、1年戻って小1からとなり、プライドが傷ついて凹みましたが、新学期が始まると、すぐに友達もできて、意外にもクラスの女の子にモテモテ。超モテないくんだった父を羨ましがらせるほど。

まぁ実際のところは、本人になってみないと分からないけれど、概ね今のところ、ネグロスへの移住は、息子にとってポジティブな結果だったと言えそうです。

そして迎えた15歳の誕生日。小中高一貫の地元の学校では8年生。日本で言うところの中2になる息子。コロナ禍の影響で、6月から始まる筈の新学年は2ヶ月以上ずれ込んで、ようやく来週、8月10日からの再開予定。それも、子供たちは学校に行くことなく、全員が在宅学習という異例のスタイル。

日本ほどインターネット環境が整備されていないフィリピンで、しかも光ケーブルもないネグロス島。Zoom(会議アプリ)を使ったリモート学習なんて、システムへの負荷が大きすぎてまったく無理。

そこで考案されたのは、自宅でパソコンが使える子供には、ネット経由で宿題を出すやり方。子供は適時、ネットで宿題を提出。これなら同時刻にアクセスが集中して、システムがダウンなんてこともない。

そしてWiFiもパソコンもない子供は、親が毎週、プリントアウトされた宿題を取りに行って、翌週にまた親が紙で提出。

この準備が相当たいへんなようで、DePED(フィリピン教育省の地元出先オフィス)に勤務する家内は、このところ休日にまで仕事を持って帰って、忙しそうにしてます。また、公立高校の英語教師で、私のイロンゴ語の家庭教師のアンも、仕事が多すぎて土曜日のレッスンを1回お休みに。

まぁ、そんなこんなで、いろいろあって、3月末から未成年の外出が禁じられているため、息子はずっと自宅待機。それでも、パソコンやらネットフリックス、読書に皿洗いのお手伝いと、あまり退屈することもなく、夏休みを含む、この4ヶ月余りを過ごしています。

実は去年の誕生日。自宅裏にゲストハウス建設の工期真っ最中だった8月3日。私が自家用車を運転中に追突されるという、アクシデントに見舞われました。幸い私にも、同乗していた家内にも、そして相手にも、怪我はなかったものの、事故処理で警察に行ったりで、夕方までの予定が全部パー。

息子には可哀想なことに、ケーキはないし、近所のレストランでの夕食もできず。おまけに終日土砂降りで、踏んだり蹴ったり。(踏んだり蹴ったりの誕生日

それに比べると、今年の誕生日。天気はいいし、ケーキもちゃんと準備。夕食には宅配ピザと、家内が仕事帰りに買って来てくれた、鶏の丸焼き「レッチョン・マノック」。さらに、誕生日の定番メニュー、私の作ったスパゲティ・ミートソースが食卓を飾りました。




誰もお客さんが来られないのは、少し寂しいけれど、フェイスブックで、お祝いコメントをいっぱい貰って、コロナ禍が始まって以来、久しぶりに穏やかで平和な1日を、家族一緒に過ごすことができました。


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