2024年11月14日木曜日

62歳の再就職


 甚だ唐突ながら、来年、再就職することになりそうです。

半年ほど前に、バコロド出身で日本とフィリピンを行き来しながら仕事をしている、フィリピン人の知り合いから連絡があって、日本語の教師をしてくれませんか?とのオファー。こちらは、12年も前に早期退職して隠居生活。まぁ週に1〜2回程度、数人の生徒さんに教えるぐらいかと思って軽く引き受けました。一応私のフィリピンでの永住ビザは、就労しても大丈夫なタイプ。

その後しばらく音沙汰無く、これは立ち消えかと、ほとんど忘れかけた頃にまた連絡。何と、バコロド市内にパートナーを見つけて、本格的に、学校と付随する宿泊施設を建設中。しかも正式に職業訓練学校としての認可を申請中なんだとか。フィリピンのお役所仕事あるあるで、この手続きが実に煩瑣でやり直しが多く、予定より開校が3ヶ月遅れますとのこと。

そこから急に話が具体的になって来て、つい先日は建設中の学校の隣で、第一回目のミーティング。これが、想像よりはるかに規模が大きく、生徒数も何十人規模。しかもかなり短期間でN3(日常的な場面で使われる日本語をある程度理解することができる)まで育成すると言います。そのために土日以外は学校内の宿舎に寝泊まりして、日本語漬けに。それだけでなく、日本の文化も教えるので、畳を敷いた部屋も用意。

一番驚いたのは、報酬の金額。日本円にしたら、せいぜいアルバイトで頑張った、ぐらいなんですが、ネグロス島基準で考えたら、ベテランの管理職でやっと手が届くかどうかのレベル。教師は私だけでなく、他に数名のフィリピン人もいて、そのアシスタント的な位置付けながら、ネイティブは私だけ。なので、とても片手間では済まない業務量。そのために十分な金銭的な動機付けが必要、ということなんでしょうね。

アメリカやシンガポールなどに比べると給料が安く、最近の円安も相まって、OFW(海外フィリピン労働者)には、あまり人気のない日本市場ながら、今回の条件は、オフィス勤務で日本人社員と同じ待遇。30歳以下の4年制大卒にリクルートをかけるそうです。そうなると、欧米に比べれば近いし、中近東で建設労働やメイド業に就くよりはるかに安全。加えて若い世代には、アニメや日本食ブームで、日本への憧れもあります。

冗談じゃなく、今高校生の息子が大学を卒業したら、就職させてもらいたいような好条件。

これだと、オンライン授業ベースで、週一回か二回なんて悠長なことは言ってられません。少なくとも最初の1ヶ月ぐらいは対面授業でみっちりやらないと、とても無理。ということで、来年からは、朝6時起きで家族の弁当作って、毎日車でバコロドへ出勤という、12年ぶりに、かつてのサラリーマン時代の再来となりそうです。そろそろリハビリ始めなくちゃ。



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