2017年10月11日水曜日

駐在妻というレッテル


夫が仕事で海外駐在。その夫と一緒に日本からやって来た奥さんを、駐在妻、略して駐妻(ちゅうづま)なんて呼び方をするそうです。

私は現在フィリピンに住んでいるけれど、どこかの社員としてではなく、早期退職の個人での移住。しかも家内はフィリピン人だし、周囲に日系企業など皆無のネグロス島。駐妻なんて言葉はまったく聞いた事がありませんでした。

たまたまフェイスブック経由で知って、ネットで検索してみたら、ロクなこと書いてない。曰く、閉鎖的で関心事は狭い狭い日本人コミュニティのゴシップだけ。新しく来た人には偉そうぶって、仲間内の序列には厳しい。家事はメイドさんに丸投げで暇を持て余し、毎日遊び呆けている。

これって、メイドさんの部分を別にすれば、発言小町でよくある、ママ友の話とほぼ同じ。もちろん、日本の奥さんやお母さんたちが、全員そんな集団の一員の筈はなくて、ごく一部だったり、面白そうな出来事を誇張して言ってるだけのこと。また海外に住んでいても、同じ日本人で、永住する気もない人ならば、日本にいるのと同じような話になるのは、分からないでもない。

それにしても、この決めつけ方はうんざりします。実際に旦那さんの仕事の都合でマニラ在住の人と、友達付き合いをさせてもらってますが、こんなステレオタイプには、まったく当てはまらない。初めてのフィリピン生活に苦労しながらも、好奇心旺盛に新しいことに日々チャレンジされてます。おそらく日本人同士の面倒事に、頭を悩ませている暇などないでしょう。

それに、フィリピンに住む日本女性は、駐妻だけではありません。私が会った事のある範囲だけでも、フィリピン男性と結婚した人もいれば、起業した人もいるし、子供さんの留学の付き添い、NGOのマネージャーなど、いまや渡航目的は多岐にわたります。

だいたい、家事をメイドさんに丸投げで楽してる、などいうのは、自分で家事などやったことがないか、よっぽど雑にしかできない人の言い草。曲りなりにも主夫の立場からすれば、フィリピンのメイドさんに、ちゃんと仕事してもらうことは、そんなに簡単ではありません。

付きっ切りで監視はしなくても、要所要所で指示したり確認したりは必須。また人間関係の構築は、慣れないとかなりの難事。高圧的だと反発されるし、近づきすぎて友達みたいになると、舐められる。丸投げなんて恐ろしいことは、到底できない。完全に、職場で部下と仕事してるようなもの。中にはメイドさんとうまく付き合えなくて、心の病気になってしまうケースも。

私自身も、フィリピン女性と結婚してフィリピン移住で、同じように型にはまった見方をされる事があります。

15か20も年下の若妻とは、フィリピンパブで知り合った。妻の家族や親戚は貧乏人の怠け者で、いつもお金を要求される。趣味はゴルフでフィリピンではゴルフ三昧。日本食にこだわり、日本食レストランに通っている。マニラに住んでいる。タガログ語はそこそこ喋れる。

もう、全然見当はずれもいいところ。
家内とは3つしか歳が違わないし、結婚前はフィリピン大学の研究所勤務。家内の家族も親戚も、みんな中流でちゃんと自立してる。しかも友達の何人かは大金持ち。ゴルフじゃなくて、趣味はテニス。たまに日本食レストランにも行くけど、基本は自炊。マニラじゃなくてネグロスの田舎住まい。そして、現地の言葉はイロンゴ語だ〜!

これ以外にも、生まれ育ちが関西だったり、美大出身、デザイナーなど、微妙にマイノリティに属していることで、今までも時々「何だかなぁ」と感じることはありました。もういい加減、思い込みの色眼鏡で、人を決め付けるのはやめようよ。特にインターネット上では。

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