2023年10月18日水曜日

フィリピンの梅雨明け宣言


梅雨明けだけど秋のような青空

 またまた前回から間が開いてしまいした。自分の誕生日パーティがあったり、来月に控えた高齢の両親の、2週間に渡るネグロス島滞在に備えてリノベをやったりで、何となくバタバタしておりました。

さて、今日のお題。日本の梅雨明けとはかなり様子は違うんですが、先日パガサ(PAGASA / 日本の気象庁に相当する部門)が、南西季節風の時期が終わったとの発表がありました。つまり、インド洋からの湿ったモンスーンによって、大量の雨雲がフィリピン上空に運ばれる季節が過ぎて、今年の雨季は終了というわけです。

もう10年も住んでる割には、この梅雨明けを意識したのは初めて。そう言われれば、年末頃って比較的涼しい晴天が多い気がしてましたが、こういう理屈だったんですね。とは言え、4〜5月の一番暑い真夏から、急転直下、ある日突然大雨になる梅雨入りに比べると、そこまでのコントラストはありません。10月から11月は、台風も来るし夕立も多い。まぁ、終日の雨がないだけ過ごしやすいし、良い季節ではあるんですけどね。

南西季節風は、フィリピンの言葉でハバガット(Habagat)というそうで、それに対して、これからは北東季節風アミハン(Amihan)が、吹く乾季。要するに方向が違うだけで、年中モンスーンが吹き荒れている。ほぼ毎日、広大なサブディビジョン(宅地)を、健康維持のために自転車漕いでいるので、風向きには敏感になります。確かにここ数日で風が変わり、帰路が向かい風に。トータルの疲れ方は同じでも、帰りがキツい方が余計に体力を使ったような気になります。

遠く離れた日本とフィリピン。季節の変化は無関係なように思えますが、地図で見ると、海を挟んでいるだけの隣国のようなもの。日本でもだいたい時を同じくして、長かった酷暑から、急に冷え込み出したとの話題が。「地球の風」というアプリで見ると一目瞭然で、元々アミハンは、日本に秋をもたらす大陸からの風が、巡り巡ってフィリピンに届いています。なるほど、だからネグロスでも晴れて乾燥した気候になる。

おかげで、サトウキビの焼畑の時期と相まって、時ならぬ花粉症に悩まされているのは、前回の投稿した通り。こっちで入手できる風邪薬で症状は抑えられるし、本物の花粉症の激しい症状に比べれば、全然大したことはありません。

それにしても最近の日本。もはや四季ではなく二季の国になったようです。ネットからの情報だけなので、実感は伴わないとは言え、SNSなどでの友達の投稿を見ると、数日前まで30度越えの真夏日だったのが、いきなり朝晩は長袖のシャツがないと寒いとのこと。こりゃ、風邪も引き易くなるだろうし、メンタルにもあまり良い影響は出ないでしょう。寒暖や気圧が短時間で極端に変わるのが、一番堪えますから。

ということで、年間の温度差があんまりないという点では、日本よりも格段に穏やかで過ごしやすいフィリピンの気候。ごく僅かながらの季節感がある10月です。その10月も半ばを過ぎ、そろそろハロウィンも近づいてまいりました。今年はハロウィン前日がバランガイ(最小行政単位で、町内会みたいなもの)の選挙。18歳になった息子が、投票デビューとなります。



1 件のコメント:

  1. フィリピンでの天気予報の精度が低いのは気象衛星がないからだとか、地震予測なども同じと良く(私が話した連中では)言います。

    地震予測等は確かにフィリピン国内の担当官庁はあるものの、実際は米国の地震地質研究所に頼りっぱなし。

    一方の天気予報。30数年前に渡比した際日本に帰国する道中のNAIAで、数人のフィリピン人男女グループがこれから日本だというので仕事(観光客には見えなかったし)?と聞くとPAGASAの職員で、日本の気象庁での研修なんだそうでした。

    つまり約40年ほど前から日本の気象庁で天気予報技術と知識を向上させようとしていたわけです。

    うろ覚えですが、今は確かフィリピンも気象衛星1基運用してたような気も。ただしより細かいエリア毎の予報はコンピュータの演算能力に依存するので、高価なスーパーコンピュータの購入運用はできなさそうなフィリピンではまだ先の話のようです。

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