10月に入った頃から、ここネグロス島では妙に暑い日が続いてます。大雑把にフィリピンでは、4〜5月が乾季で真夏で6〜10月が雨季。そしてそれ以外は、比較的過ごしやすい涼しい乾季ということになってます。5月末か6月の初め、乾季から雨季への切り替わりは明確で、うだるような暑さ(最近の日本の酷暑よりはだいぶマシですが)から一転、連日の土砂降りというパターンが多い。これに対して、雨季から涼しい乾季は、これといった線引きはありません。
今年の場合、まるで5〜6月の梅雨入りの逆の如く、10月に突然暑くなってしまいました。唯一の救いは、本本格的な乾季と違って、夕刻や夜間にまとまった雨が降ること。そのお陰で、就寝時には気温が下がり、寝苦しいというほどでもない。ただ、毎日必ず降る保証はなくて、雨のなかった昨夜など、久しぶりにスリープ・タイマーでエアコンを使いました。ちょうど今、体育の日の日本では、ダラダラと続いた残暑から急に冷え込んで、体調崩したりメンタル不調を訴える人が多いとのことですが、気温は逆でも、やっぱり体には良くないパターン。
さて、10月の3日に61歳の誕生日を迎えた私。当日は火曜日だったので、親戚が集まってのパーティは、土曜日のランチタイム。もう還暦祝いでもないし、別にしてくれと頼んだわけではないんですが、そこはパーティ大好きなフィリピンの人々。しかも私が作る「日本っぽい」料理は人気があるので、こんな機会を見逃すはずがありません。
我が家のメイド、グレイスおばさんの勤務日は週三回の月・水・金。本来は休みの土曜日ながら、パーティではいつも大量の料理と、食後の洗い物が大仕事。なので、特別に休日出勤してもらいました。朝から熱帯の日差しが照り付けて前日同様の暑さの中、何と、選りに選って料理が佳境に入った午前11時前に停電。すぐに発電機を起動させて、炊飯器で定番メニューのピラフ(炊き込みご飯)の調理開始。ところが先日の修理以来、イマイチ電圧が安定しません。
困ったことに、まだ米が固い状態で、炊飯器の電源が切れたり入ったり。仕方がないので、生煮えのご飯を鍋に移し替えて調理続行したんですが、そこは慣れない鍋炊飯。炊き上がったら底に焦げついた米がごっそり。何とかピラフは食卓に出せたので、まぁいいか。ちなみに扇風機や冷蔵庫は、問題なく稼働。
発電機の音はちょっと耳障りながら、家族と親戚が揃ってのランチ・パーティは無事に終了。3時頃には電気も戻り、夕刻にはお客さんたちに、満腹・満足で帰っていただきました。やれやれと思ったら、今度は私の体調に異変。ネグロスにいるのに、なぜか花粉症のように、くしゃみと洟水が止まらなくない。
スギ花粉はない代わりに、島全体を覆うように栽培されるサトウキビ。年に2〜3回の収穫後に焼畑をやるんですよ。焼畑の時期になると約一週間ほどは、近くで焚き火をするように、焦げ臭い空気が充満。日本ではほとんど花粉症には悩まされたことがなかった私なんですが、どうもサトウキビの煙とは相性が良くないらしく、数年に一度は、鼻が大洪水。
実は、ちょうど今がその焼畑シーズンで、数日前にも発症。特に今回は、暑くて乾燥しているので、煙の拡散がいつもより激しいのかも知れず、日本から持って来たコンタック600を使い切ったところ。
さてどうしようかと考えて、ダメ元で家内が常備しているフィリピンの薬局で買った風邪薬を服用してみたら、これが意外にも効果抜群。デコルゲン(Decolgen)という、一般的な市販薬。効きめは、コンタックをマイルドにしたような感じ。眠気はそんなに強くなく、1回1錠で1日3回だそうですが、1錠で約24時間は効くようです。薬の効果や副作用は個人差が大きいので、飽くまで私の場合ですが。
翌日の日曜日は、いつものように私のイロンゴ語レッスン。今週はエイプリル嬢が来る予定が、突然の変更で叔母のバンビが。前日の暑さと停電で扇風機が使えず、エイプリルの小一の息子さんが、発熱しちゃったそうです。我が家の周辺では午後3時だったのが、エイプリルの家では、電力復旧が夜までかかったらしく、つい先週、12時間もメンテナンスで電気止めた上に、台風でもないのに長時間停電。エイプリルもバンビも、電力会社への怒りが収まらない。
ということで、予想外の気温の変化は、フィリピン人にも日本人にも、いろいろとトラブルの元になるようです。
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