2014年4月29日火曜日

ミステリー・サークル

移住して着工まで半年強、新築にするか、それとも今ある土地を売って中古を買うかを考えていた時期がありました。その間、色んな家を参考に見て回った時に気付いたこと。ある程度大きな家の目立つ所にはサークルが付いている。

フィリピン以外で見た記憶がないのですが、何なんでしょうね? 家内や現地の人に聞いてみましたが、名前も意味もよく分かりません。大工さんによると「ただのデザインや。」とのこと。




その割には、サークル率が高いフィリピンの住宅。個人宅だけでなく、ホテルの壁面にデカデカと付いていることもあります。実利的な意味はなくても、幸運・金運を招き寄せる類いのマジナイでしょうか?

勝手に想像してみるに...、
・フィリピン土着のシンボル。
・かつての宗主国スペインから伝わった。
・中国系は富裕層が多いので、中国の建築習慣から来ている。
・インド系の金持ちも多いので、インド経由。

意味は分からなくても、見た目が気に入ったので、自分の家には付けたいなと漠然と考えていました。でも最終のプランでは、付けられそうな所もなかったので、そのまま忘れていたところ…。

フィリピンの施工は、かなり行き当たりばったりで、作っているうちに辻褄が合わなくなって、いつの間にか変更になってることが多い。また施主の気が変わって「ちょっと、ここ変更」がまかり通る。
先日、追加に変更を重ねたガレージの屋根が出来上がっていくのを見てると、いつの間にかデザインが変わってました。大工のリーダー、リトさんが気を利かせたつもりで、施主に黙ってやってしまったらしい。



この形が偶然サークルを付けるのにちょうどいい余白を作ってました。できるかどうかリトさんに聞いてみると、そういう建築装飾を専門にやってる業者があるとのこと。発注したら三日で完成。工賃は500ペソ(約1200円)



セメント製で中に鉄筋仕込んであるそうです。現場に持ち込むとピザの宅配みたいなサイズ。午前中運んで、昼過ぎにはもう取付けが終わってました。急遽の思いつきの割には、まるで当初から予定していたかのように溶け込んでます。
さて、どんなご利益があるでしょうか?



2014年4月28日月曜日

スパニッシュ・リゾート風

先週で着工以来、丸々半年が経過してしまいました。半年で完成すると言い切っていた、大工のリーダー・リトさん。可哀想なので問いつめないけど、もう当初見積もりもオーバーしてるし、そろそろ頑張ってね。

しかし、先週あたりから素人目に見ても、もう出来上がり間近な感じがしてきました。作業の順番は、天井〜壁〜床/屋根〜二階〜一階、が基本で、今日は、とうとう二階の床タイル貼りまで到達。



天井は(漆喰風の)白、コーナーの飾りモールは濃いめの茶色、壁は(土壁みたいな)サンド・ベージュ、床は(赤土っぽい)オレンジという組み合わせで、スペインのリゾートホテルのイメージを狙ってみました。(スペイン、行ったことないですけど…。)




壁だけの時は、思ったより黄色で、安っぽかったか?と心配しましたが、二度塗りの仕上が済んでモールやタイルを貼ると、何とか思い描いた雰囲気が。本当ならペンキの色は自分で調色したかったけれど、それやると、考え通りの色が出るまですごい手間だし、とても高く付くとのことで、早々に諦めました。

有りものだけで、しかもフィリピンの職人さんにやってもらって、ここまで出来たので合格点ということにしましょう。もともとフィリピンの宗主国はスペイン。あんまり考えずに建材買い集めても、それ風にはなりそうだったので、無理に和風にしようとか頑張らなかったのが、良かったのかも。

スパニッシュ・リゾート風、などと書くと変に気取っているように見えますが、テーマ(コンセプト)を決めておくと、色や内装部材決める時に、なんでその色や素材を選ぶのかを、家内に説明しやすい。兎角家計を預かる主婦の立場では、ちょっとでも安く、へたするとなんでここで安もん買って、全体の雰囲気をぶち壊すかなぁ〜? ということになりかねません。



さぁ、これで二階は窓付けたら引越しできます。冗談ではなく、フィリピンではそういう引越しが多い。大工さんも分かっていて、寝室の内装から進めてくれます。上下水道も電気配線も完成しているので、あとは器具購入すれば、何とか生活はできます。
もちろん、そこまで急ぐ理由もないので、本当の引越しはもう少し先ですが、近所だし、食器や書籍など、運べるものは来週ぐらいから、少しづつ自分達で運び込むつもりです。


2014年4月24日木曜日

続・何から何まで

2ヶ月ほど前、フィリピンでは施主が何から何まで材料買って来ないといけない、という投稿をしました。今日はその続編。前回の扉とかドアノブ、ヒンジ等でしたが、今回は階段と排水口の蓋。こんな細かい材料までは見積もりには記載されていません。でもないと困るものばかり。私も家が出来る過程で気がつきました。

排水口の蓋など、プラスチックの配管がテラスにむき出しになっているのを見て、大工さんに「これ、蓋が要るのんちゃう?」と尋ねて発覚。買いに行くと意外に高いものだったりします。それを見ているうちに、浴室のカーテンやタオルハンガーも必要だと、芋づる式に気付く始末。



階段の部材はだいぶ前から気付いていましたが、大工さんからは「木」。実に漠然とした要望しか上がってきません。階段のベースがコンクリートで出来てるから、見たらどんな木か分かるやろ?ということらしい。

建材屋さん2軒回って、これという木材がなく思案していた所で、以前見た階段用のタイルを思い出しました。心当たりの場所へ行くと、まだありました。寸法測ってみると、ぴったり。これもかなり値が張りましたが、迷わず購入。



一昨日購入した便器は、さすがに当初から必要なのは分かってました。もっと早く購入しても良かったんですが、何となくズルズルと今まで放置。日本にいた頃は、ずっと賃貸マンション住まいだったので、備品の類いを自分で選ぶのは生まれて初めてです。これが使いにくいと、ものすごく後悔する買い物だと思いつつも「お試し」できないので、結局エイヤで決めてしまいました。

因みにフィリピンでは、便器、洗面台、石鹸置き、ロール紙受けの4点セットだと安くなります。



まだまだ「あ、これも買わないと!」が続きそうです。
明日は家内が楽しみにしてきた、照明器具の一気買いの予定。また高くつきそう。


2014年4月21日月曜日

あっさり計画オーバー

聖週間の休みが終わり、自宅の新築工事が追い込みに入りました。
モルタル仕上はガレージの一部を残すのみとなり、壁のタイル貼り、天井の塗装が始まってます。電気の配線はスイッチとコンセントを取り付けを除いて既に完了。上下水道は給水ポンプの購入・設置待ちの状態。


塗り上がったメインベッドルームの天井


少し前まで、当初の見積もり金額に対して使ったお金が安すぎると思ってましたが、着工後6ヶ月に入ってから、あっさり計画オーバー。まぁ考えてみれば安い角材とセメント、鉄筋程度の材料での作業が長いこと続いたので、最初が安く感じただけなんでしょう。

ここ最近、購入する部材の単価が上がり、先月あたりからその傾向に拍車がかかってます。天井材の石膏ボードや塗料の下地剤、配線関係の部品も高価。総額200万ペソに届くまで5ヶ月でしたが、そこから250万ペソへは1ヶ月! ひえ〜〜。

まだ未購入なのは、外壁の塗料、内装用の材木、1馬力の給水ポンプ、電気給湯器、クーラー、便器、電気のスイッチとソケット、照明器具…。こうやって書き出してみると、まだ大分残ってますね。これに加えて家具も買わないと。

ただ、セメントみたいにイマイチ買った分に対する進捗が分かりにくいものと違い、そのまま最終の仕上になるものばかりなので、満足感はかなりのもの。今日もエントランス・ホールの壁のタイルを見て、とても幸せな気分になりました。
あと1ヶ月ほどですが、毎日のように「これで完成」部分が増えていくと思います。



それに対応するように、長らく資材置き場に使っていた、トタン屋根の仮小屋が解体されました。ガレージ裏のストック・ルームに扉が付いて、そちらに引越しです。毎日見慣れて、現場の風景の一部になっていただけに、ちょっと寂しい。



さぁ、明日は便器買うぞ!


2014年4月20日日曜日

ホーリー・ウィーク(聖週間)

ちょっと間が空いてしまいました。
今日の日曜日はイースター。クリスマスと並んで、というよりそれ以上にカトリック信徒には大事な復活祭。カトリックの人口が9割を越えるフィリピンでは、一大イベントです。

イースターに先立つ一週間は「ホーリー・ウィーク(聖週間)」とされ、特にキリストが磔刑にされた聖金曜日以降、仕事も休んで食事も控え目にすることが奨励されます。我が家でも金・土は肉断ちで、魚と野菜ばかりでした。


聖週間限定、市内に置かれた13カ所の十字架の飾り付け

前回の投稿では、今年の聖週間は雨ばかりの天気予報でちょっと落ち込んでましたが、予想に反して水曜日から雨が上がり、暑い日が戻ってきました。木曜日から大工さんたちも休みだったので、仕掛かりになってた軒天井は週明けに持ち越しか?と諦めてましたが、最終日に全部完了。ほんと、神さまありがとうの気分です。



日本では盆暮れの休みと言いますが、暮れはクリスマスとするとイースターはお盆みたいな感じでしょうか? ちょうど4月・5月が一番暑くて、学校はこの二ヶ月間が夏休み。その最中なので感覚的には何となくそんな気がします。本当は先祖の魂が家族の元に帰るとされるのは11月1日の万聖節なので、意味から言うとそっちがお盆かも知れません。

今日は朝から親戚が来て、揃って姪っ子の誕生パーティ。イースターに生まれたわけではなく、今年は聖週間に誕生日が重なったので、日曜日にずらしたそうです。さすがにイエスの十字架での死を悼む時期に「おめでと〜」と言ってご馳走を食べるわけにはいかないので、3〜4月生まれの人はイースターにパーティすることが多いらしい。

因みにイースターはクリスマスや万聖節と違い、何月何日と固定ではなく「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」という決め方なので、そうなるかどうかは年によって違います。

パーティの後、家族で夕方から教会でのミサに出かけました。街の規模からすると、ずいぶん大きなカテドラルですが、全員が信徒なので朝から晩まで1時間おきにやっても、人が溢れるほど。こうして移住後初めてのイースターは終わりました。
明日からは、現場再開です。





2014年4月15日火曜日

雨乞い効果

今年に入ってどうも天候が変です。
1月はほぼずっと雨。それが止んだと思ったら、2月・3月は、ほとんどまとまった雨が降らない旱魃。三週間ほど前に、屋根瓦取付けの手抜き工事を発覚させた、一晩の豪雨の後、フィリピンの真夏到来で、先週あたりからは、乾燥して30度以上の天気が続いてました。今度は一転、聖週間に入った一昨日の日曜日から、断続的な大雨。



移住後ようやく一年で、いつもと違うかどうか断言できる立場ではないのですが、家内によるとこれは異常。1〜3月の天候も変だし、本来真夏の4月にこんな降り方するのも変。

天気予報によると、低気圧がフィリピン中部に居座っているのが大雨の原因で、去年台風の大被害を受けた地域を含む東ビサヤ地方に、洪水と地滑りへの警戒警報が出ました。これはこの土曜日まで続くとのこと。

現場では、天井板取付けや壁の塗装準備、浴室のタイル貼りなど内装工事がメインなので、工期に影響するほどではないのですが、大工さんも何かと作業がやりにくそう。昨日は前回発覚した箇所とは別のところで雨漏りが見つかりました。ちょうど軒先で、降っている最中でないと分からない箇所なので、前回は見つからなかったようです。
しかし、軒天井の仕上作業がたまたま材料遅配で滞っていたのが幸いして、まだ修理が間に合う状況でした。

と、それほど深刻な状況ではないとは言え、これだけ土砂降りが続くと滅入ります。暑くて埃っぽい時は、一雨降ればと思っていたのに、我ながら勝手ですね。

昨日の地元新聞の記事に、この豪雨は雨乞いのせいか?という、甚だ不謹慎な記事が載ってました。先週までの日照りで、農家が雨乞いの祈りしたところ、この雨になったとか。何も地滑りが起こるほど、降ってほしかったわけでもないでしょうに。

フィリピンで迎える初めての聖週間がずっと雨とは、さすがに予想外でした。明後日からは現場の大工さんも休みに入り、私は、いろんな宗教行事を見ようと楽しみにしてたんですが、この降り方が続くようではちょっと出歩けません。


2014年4月12日土曜日

3名解雇

来週から塗装工程に入る自宅新築現場。着工以来ずぅ〜〜っと同じ大工さんのメンバーで、途中から人を増やして、ただいま常時15名体勢。この人たちが土方もコンクリート打ちも左官も溶接もこなしてきたのですが、塗装だけは難しいようです。



電気の配線、水道の配管、屋根瓦や窓の取付けなどは、フィリピンで言うところの「パッキャオ・システム」という報酬定額払い。この15名の大工さんには、決まった日当を週末、土曜日に逐一支払ってます。つまり人が増えるほど払いも大きくなるわけです。

来週からの塗装では、新たに塗装工3名に来てもらうことになって、18名体勢に。さすがにこれは多過ぎです。そこで、リーダーのリトと相談して、来週一杯で最初のメンバーから3名減らすことにしました。

リトが提案した3名、セバスチャン、ビセンテ、ジミー。なるほどなぁと思ったのは、みんな仕事ぶりは真面目でも、これという特技がない。この人がいないと困る人材ではないんですね。プロの世界は、洋の東西を問わずシビア。

とは言っても、やっぱり半年近くも毎日顔を会わせてきた、仲間みたいな人たちなので、いざ解雇となると寂しいものです。今日は給料日で、いつもは家内から手渡していたお給金を、初めて自分で渡しました。最近は日本流の受け取り方をマスター(?)して、両手を出し、頭を下げてくれます。こんな風にされると、いよいよ「辞めてください」とは言いにくい…。

結局、デリケートな話なので、家内が現地の言葉で伝えました。全員には理詰めで3名解雇の理由。辞めてもらう人には、個別に言い渡し。
来週は、イースター(復活祭)前の聖週間なので、水曜日まででお休み。こちらでは特別なことではないにしても、残り3営業日前に通告とは、やはり厳しいですね。

3名さん、よく働いてくれました。ご苦労さん。




2014年4月9日水曜日

移住して一年経ちました

一年前の2013年4月7日、私達家族三人はフィリピン、西ネグロス州シライ市に降り立ちました。早いような長かったような、複雑な心境です。最後に日本に住んだのは福岡。もう桜はほとんど散ってましたが、出発の朝は寒くて荒れ模様。定刻に飛行機が飛ぶか心配したのを覚えています。



今まで日本国内では何度も引越しましたが、こんなに新しく経験することが多かった引越しは、大学卒業以来では? 海外での銀行口座開設、国際引越し、永住ビザ取得、そして新居の建設。大きな事だけでもこれぐらい。細かい事は数え切れないほど。

概ね想像してたより快適で、一番心配していた子供の小学校生活も完全に慣れたようです。もっとも本人にとってのインパクトは、私が想像するより遥かに大きかったことでしょうけど、そこは子供の順応性の高さ。友達もたくさんでき、フィリピノ語や英語の能力は、あっと言う間にい抜かれてしまいました。



未だにどうしても慣れないのは、車の運転ぐらい。その他にストレスが溜まるのは、現地在住の日本人との付き合いですが、これはもうとっくに見切りを付けて、ほぼ完全に絶縁状態にしてしまいました。嫌ならばそれができるのが、この移住の最大のメリットかも知れません。

改めて思うのは、短期滞在を何回繰り返したとしても、実際に移り住むのとは根本的に別の体験ということ。わざわざ割高な日本食レストランに行くか?とエラそうに思ってましたが、今では日本製のカップラーメンが、ご馳走に感じてしまいます。これは日々の食事がマズい訳ではなく、生まれ育った場所で刷り込まれた味覚が、そう簡単に捨てられないから。

食べ物以外でも、全然異なる季節感。人同士の付き合いや時間の感覚の違いなど。まだまだ完全に適応できたとは、冗談にも言えません。それでも日本にいて、大丈夫かなと思い悩んでいた時と比べると、もう想像がつく範囲のことが増えたので、この先何十年か住むのに、大きな不安はなくなりました。

さて、一年前には雲を掴むような話だった新居の建設。来月には何とか、というところまで来ました。来年の今頃はどんな暮らしになっているでしょう?


2014年4月8日火曜日

何だか住めそうになってきた

先週から今週にかけて、急に仕上行程に入ったように見える自宅新築現場。月曜日の昨日、立て続けに天井材二種類が納品されました。一つは、どこに発注しようか悩んでた軒天井。

最初は屋根のスチール瓦を葺いてもらった業者に、続けて頼むつもりでしたが、ここが施工品質が悪くて、早々に雨漏り。他をいろいろ当たったものの、材料の在庫がないとか、連絡したのに梨の礫だったりで、紆余曲折を経て結局最初の所に頼むことになったのでした。

前回の下請けの職人は、仕事の質が悪いだけでなく、碌に挨拶もせず、毎日昼前出勤の全然ダメな人たちでした。今回は仕事はキレイし、朝は早くから夕方遅くまで働いて、挨拶もキチンとしてます。屋根瓦の時もこの職人さんたちだったら、あんなにモメなくて済んだのに。

それにしても、軒天井って、これほど外観の完成度に影響するもんなんですね。ちょっと貼っただけなのに「もうすぐ出来ます感」満載。塗装済みのスチール製で、一挙に最終仕上の状態なので、余計にそう見えます。




もう一つの天井材は、部屋に使うもの。いわゆる「石膏ボード」です。こちらでは「ハーディフレックス」という商品名で呼んでます。ちょうど天井下地の角材が組み上がったタイミングでの材料納品。早速今朝から二階の寝室の天井を貼り始めました。

ようやく床以外、コンクリート打ちっ放しの灰色が見えなくなって、何だか住めそうな空間になってきました。これで塗装ができて窓入れたら、本当に完成です。



それに加えて、二階の階段・吹き抜けホールの採光用ガラスブロック窓が完成しました。大げさに言うと、チャペルのような落ち着いた雰囲気。当初の設計案にはなく、途中で素材を見て思いついたのですが、採用して良かった。



4月中完成は無理そうですが、来月中には引越しできるでしょうか? 台風4号が近づいているのが、ちょっと心配です。


2014年4月5日土曜日

帳尻合わせの日々

毎日眺めているので、なかなか終わらないような気がしてますが、しばらく前の写真を見てみるとずいぶんと仕事が進んでます。昨日からは塗装の下地塗りが始まって、パッと見が一挙に変わりました。白塗りの女形状態で、ず〜っとコンクリートの灰色だったので、とても新鮮。



内装では、天井の取付け準備がほぼ終了。配線、配管は大工さんとは別チームのせいか、天井の高さとかとの関係をイマイチ考えてない。結果的に天井の作業で、何とか帳尻合わせをしないといけなくなります。

本当ならば、居室も浴室も全部2.6メートルで統一のはずが、端っこだけ雨樋や下水の配管が飛び出していたり、玄関ホールの上だけスイッチの配線が変に低いところから下りていたりで、天井にいっぱい段差がついてしまいました。




まぁ、完全に真っ平らよりも、多少凹凸があった方が変化がついて、凝った仕上に見えなくもありません。それを利用して、照明部分だけ高くなってる(本当は周囲が低い)ようにしたりしてます。当の大工さんたちも、行き当たりばったりで、どう処理すんのかな?と思っていると、何も考えていなかったらしく、逐一指示を求められます。

仕上がりが悪くなければ、それでもいいか…。



さて、昨日見に行くつもりだった、アルミサッシの窓枠の途中経過。窓屋の社長がずいぶん忙しいようで、今日の夕方になりました。
ほぼ全品完成で、取付けを待つばかりの状態。でも、肝心の本体がずるずる遅れて、やっぱり壁の塗装が済んで、汚される心配がなくなるのは、早くても今月末以降になりそう。


来週は、天井板貼ります。


2014年4月3日木曜日

いつになったら終わるかな?

このブログの投稿もいつの間にか100本目になりました。読んでいただいている方、ありがとうございます。

フィリピンでは4月5月が夏。常夏の国にわざわざ夏というのも妙に感じますが、地元の人はそう言ってます。8年前に亡くなった義母が、昔ちょうど今時分に「あぁ、また夏が来るなぁ」としみじみ呟いていたのを聞いた時、やっぱり季節感はあるのだな、と思いました。私の感覚からすると、フィリピンには「暑い夏」「少し涼しい夏」「雨の多い夏」しかないのですが。

先月の終わり頃から、ジワジワと暑くなり、ここ数日は就寝時に数時間クーラーを使ってます。それでも若干の睡眠不足で何となく夏バテみたいな感じ。食欲も少し落ちてるようです。疲れ気味になると、思考もそれに釣られるのか、自宅の新築工事が終わりそうで終わらないことに、ちょっとウンザリしてきました。

これは良くない兆候。そういうタイミングで、昨日から待ちに待ったタイル貼りの作業が始まりました。内も外も文字通りのコンクリート色だったのが、一回の浴室だけパッと明るく。大仰な言い方ですが、何か救われたような気持ちです。壁面のモルタル仕上も八割方は終わり、明日からは塗装の下塗り開始。もうずいぶん前に色は決めてますが、塗料はまだ購入してません。何だか、もっと派手な色に変えたくなってきました。(変えませんけど)



さて、明日は長らく放置していた、アルミサッシの窓屋さんのところに行く予定。2ヶ月ほど前に一つだけ取り付けてもらったんですが、モルタル作業中、カバーもマスキングも何もしてくれないので、無茶苦茶に汚されてしまい、塗装が済むまで納入延期にしていたもの。それを見て、窓屋の社長がエラいご立腹。もう心配はしてませんが、仕上がりの確認と社長のご機嫌伺いして来ます。

そうこうするうちに、今週も金曜日。一週間経つのが早いこと。今月末で、当初見込んだ工期の六ヶ月が経過します。いつになったら終わるかな?


2014年4月1日火曜日

坪単価10万円

以前、海外旅行のガイドブックか何かで、現地通貨で安いか高いか判断できるようになったら、その土地に慣れたと言っていい、というようなことを読んだことがあります。私達家族がフィリピンに引越してから、もうすぐ一年。フィリピン人の家内はできて当然ですが、私も半年目ぐらいには、だいたいフィリピンの友人と話しても、それほど食い違いがなくなりました。

ただし、私のいるネグロス島のような田舎と、マニラやセブといった都会では、当然かなりの差があります。以下、飽くまでもネグロスのシライ市での生活感覚。尚かつ、上中下と生活レベルを分けた場合、下が過半数、中がぐっと減り、上は少数派。その上にごく一握りの資産数億とか数十億レベル(もしくはそれ以上?)の地主階級がいるので、日本とは単純比較は難しいですが。

まず一月の生活費が、2〜3万ペソ(約5〜7万円)。借家の家賃も含まれています。これで中の上ぐらいの生活レベルでしょうか? 電気、水道、ガス、通信、ケーブルテレビ受信など、食費、子供の学校(公立は無料ですが、息子は私立に通ってます)。このどれもが日本の半分以下か、ものによっては1/4とか1/5程度。
これでも、会社勤めしてる人に比べると、贅沢な方だと思われます。

こういう生活なので、たまに最高額紙幣の1000ペソ札(約2300円)を一回の支払いで使うとなると、1万円札を使った気分になります。タクシーとか乗って1000ペソ出したら、釣りがないと怒られそう。1〜2キロ以内の移動に重宝する3輪バイクのトライシクルなど、ひと乗り8〜12ペソ程度なので、100ペソ札(約230円)でもまずお釣はありません。



この感覚に慣れた頃に、家を建て始めたもんだから、毎日がもの凄い浪費をしているような気がします。建材も人件費も安いとは言っても、それは日本と比べての話。毎月数十万ペソも飛んで行くのは空恐ろしい限りです。こちらは現金払いが基本なので、毎回札束持って材料買う話も以前書きましたが、家内一人ではとても危なくて、必ずどこへ行くにも付きっきり。

さてその建築費が、先週ついに大台の200万ペソを越えました。ずいぶん使ったな〜。と思って調べてみると、坪単価で10万円ちょっと。いくら仕事の質が大したことなくても、鉄筋コンクリートの二階建て。こう考えると、幾分気持ちが楽になりました。残っているのは、塗装関係と照明ぐらい。金銭的にもゴールはもうすぐです。