2014年3月12日水曜日

選んだ色で分かる国民性

ついに壁の色を決めないといけないところまで来ました。フィリピンに移住する前は、工業製品のデザインを職業にしていたので、色を決めること自体は慣れているのですが、何しろ経験したモノが、大きくてもせいぜい家具サイズ。家一軒まるごと塗ってしまうのは、初めてです。やり直しはできなくはないけど、相当な手間と費用がかかるので、実際には一発勝負。自分の財布でやってることだけに、かなり考えました。

今日、塗料屋さんで教えてもらって分かったのは、調色してオリジナル・カラーを作ってもらうこともできるけど、それは高くつくそうです。既に調合済みの缶入りの既製品が当然安い。しかし、屋根と違って既製品の割には色数が多かったのが救い。



事前に色見本で検討した色のイメージに、比較的近いものが見つかりました。しかも既製品だと在庫があってすぐに配達できるので、待たされることもない(らしい)。なので、今日慌てて注文することもないので、塗装面の広さをもうちょっとキチンと計算してからということに。

ちょっと面白かったのは、色によって多少値段が違うので、どの色を使うかだけは塗料屋さんに「これっ!」と言ったら、「この色で全部塗るんですか?」と聞き返されてしまったこと。指定したのは薄いグレー。一般のフィリピン人は、まずこういう色は選ばない。

よく見かけるのが、赤い屋根にクリーム色の壁。無難に納めるとこうなる見本みたい。その他には、明らかに素人が頑張って色選びました系の、すごいピンクや水色、中には紫なんてのもあり、もう景観配慮もクソもない、何でも有り状態。

しかし、終の住処にするつもりで、あんまり派手な色にして飽きてしまうのも嫌なので、考えた挙げ句の青い屋根にグレーの壁だったわけです。ただのグレーではコンクリートそのままなので、窓枠や庇は真っ白にして、アクセントに。

別の塗料屋さんが私の顔をしげしげと見て「あなた、コリアンですか?」と言いました。ふ〜ん、韓国人ってこういう色の組み合わせが好きなんでしょうか。そう言えば、昔アメリカのデザイン学校に留学した先輩が教えてくれましたが、色彩構成させると、白・黒・グレーを使いたがるのは、中国、韓国、そして日本人だけなんだそうです。そもそも白や黒は「カラー」の範疇に入らない。

最近あんまりいい話がない日韓の間。やっぱり感覚的には近いところがあるようです。


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