2014年3月26日水曜日

ラスト・チャンス

手抜きが発覚した屋根瓦工事。ようやく「スーパーバイザー」という肩書きの人物が、隣島のパナイから、昨日の昼過ぎに現場にやって来ました。偉そうにしてたら、シバき上げるぞ!と意気込んでましたが、技術系ではなく営業系、それもどうやら苦情処理の専門のような感じの人物でした。名前はルドルフ。ドイツ人みたい。連絡してきた時間より少し早くに現場に入って、「着きましたメッセージ」を送ってきたのは、さらにドイツ風?



会ってみると、名前とは裏腹に、いかにも現場飛び回ってます、というように真っ黒に日焼けした顔。背は低いけどがっちりした体形で、黙ってたら大工の中に混ざっても分からないかも?

このルドルフ君、口舌滑らかにまず謝罪。その後立て板に水の如く弁解と今後の対応について喋り始めました。最初は私の顔を見て、言葉が通じないと思い込んだのか、フィリピンの方言使って、ほぼ家内の方ばかり。

途中から私が英語で話に割り込むと「え、この日本人喋れたの?」と言わんばかりの、びっくりした表情をしました。そこからやり取りは英語に切り替え。こういうマルチ言語を駆使するのは、フィリピンのビジネスマンらしい。

要約すると、こちらの「全額返金するか、材料全部再納入するか?」に対して、本社から検査員と技術者呼んで来て「100%完璧に修理します」ということ。来週末までに終わらせます、と期日まで約束して、ラスト・チャンスを下さいと懇願しました。

本音を言うと、これから全部瓦を取っ払って、再工事というのは、出来たら避けたい。施工も以前の手抜き職人ではなく、ルドルフ君の言うところのマトモな人が来るのであれば、それに越した事はない。結局、渋々提案を受け入れるという感じを装いました。



最後に、これでダメなら知り合いの弁護士に相談するで〜、と捨てゼリフ。こういうちょっと喧嘩腰の交渉事になると、不思議と英語がスラスラ出てくるのは、過去の経験のお陰でしょうか? もっぱら、以前は文句言われる立場ではありましたが。

それにしても、これだけ場慣れした営業マンでも、中々現場に来れなかった言い訳に、母親が入院してましたもので、と言ったのは、やっぱり情に訴えた泣き落としが常套手段のフィリピンですね。それを聞いた時だけは「そんなこと、ワシの知った事か!」とキレてしまいました。

口の上手さに丸め込まれたような気が、しなくもないですが、とにかく問題なく住める家を建てたいので、今度こそマトモな仕事してほしいところです。


0 件のコメント:

コメントを投稿