2014年12月27日土曜日

クリスマスのご祝儀

フィリピンでは、クリスマスと言えばなんでも許されるかのようです。
特に金銭関係。タクシー乗っても散髪しても、とにかく割増チップを要求される。それでサービスや愛想が良ければ仕方ないかなとも思うのですが、たまに「クリスマスだから、余計に払ってトーゼン」的な態度の人がいて、ちょっとムカっとくることもあります。

家を建てて、こっちの労働者の賃金の安さを払う側として実感したので、クリスマスぐらい家族に美味しいものでも食べさせたいと思う気持ちはわかります。しかしなぁ、やっぱり感謝の気持ちは少しは見せてほしい。

こういう時期のフィリピン、クリスマス前なので久しぶりに車の掃除をしていると、屈強な若者が連れ立って家の前に立ち「おはよう〜ございますッ!」とエラい元気良く、礼儀正しく挨拶しました。どっかで見たことある顔だなとよく見たら、全員、私たちが住んでる宅地をいつも警備してくれてるセキュリーガードの面々。

その日は非番の人ばかりだったのか、いつもの制服ではなかったので、一瞬誰だか分かりませんでした。何しにきたのかと思ったら、クリスマスのご祝儀を集めて回ってるそうです。ご丁寧に宅地管理者からのレターと、支払った金額記入用の用紙まで持ってました。

強制ではないので、決まった金額もなく払わなくても罰則はありませんが、ここで手ぶらで追い返したら、もう最悪の評判が立つことでしょうね。こちろんここのガードは、いつも親切でよく頑張っているので、そんな意地悪はしませんでしたが。




ご祝儀は、ガードだけではなく、週二回ゴミを集めにくるゴミ回収のオジさんたちにも払わないといけません。それだけではなく、12月も半ばを過ぎると、夕方にやってくるキャロリングの人たちにも。日本でもイブの夜は見かけることがありますし、私も所属教会の聖歌隊にいたので歌う側の経験もあります。要するにクリスマス・キャロルの屋外出張サービスですね。

しかし、フィリピンでは無償奉仕ではなくて、すべて支払いが必要です。それは何か違うような気もしますが...。今年からは、ゲートのある宅地なので誰でも入れるわけではないので、事前に「12月⚪︎日の⚪︎時に歌いにきます」みたいな連絡がきます。

今回はご近所さんのアメリカ人プロテスタント牧師と、息子の学校の先生(!)。牧師さんはともかく、学校の先生がお金持ちの生徒の家を物色して、小遣い稼ぎしてるそうです。さすがに家内は先生の方は丁重にお断りしたとのこと。

少しのチップを払うだけならまだいいのですが、この時期はほとんどのサービスが問答無用で休みになるので、とても困ることもあります。最悪なのは、先日の落雷のために壊れた給湯器や照明の修理をしてほしいのに、業者にぜんぜん連絡がつかないこと。ご近所さんで、電話とネットが同じく落雷で不通になっている家がありますが、こちらはクリスマス明けまで待たされてます。

日本の至れり尽くせりのサービス精神が懐かしい...。
その分、日本は人件費高いですけどね。


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