2015年8月14日金曜日

6万ペソの使い道


先日投稿した築1年目の雨漏り騒ぎ。結局2階のベランダ全体と隣接するガレージの屋根の一部、合わせて60平米の広さを庇(と言うより屋根の拡張)で覆うことになりました。鉄筋やC型鋼、スチールパイプで骨組みを作って、トタンで屋根を葺きます。この広さだと、ちょっとした離れを増築するぐらいの規模。

新築工事が終わって1年余り。もう縁が切れたと思っていた建材店が立ち並ぶ、州都バコロド市内の通称「ショッピング」通りに行ってきました。こちらでは施工業者に建材まで任せると、とても高くついてしまいます。費用を抑えるには、施主自らが買い付けに走らなければなりません。

ちょっと面倒なのは、こういう店ではクレジットカードが使えないこと。相当大きな店構えでオフィス然とした所でも現金のみ有効。購入アイテムを決めて価格が分かった時点で、近くの銀行ATMでキャッシュを引き出します。鋼材の支払いが全部で約3万ペソ、7万円程度なので、日本だったらそんなに大騒ぎする金額でもないですが、フィリピンでは大金。

さらに2週間の業者への工賃見積もりが2万5千ペソだったので、塗料代も合わせて6万ペソを下ろすことになりました。この金額、よく考えたらウチのメイドさんの2年分の給料に相当します。こんな話メイドのアミーにしたら、泣き出すか怒り出すかしそう。

フィリピンでの最高額の紙幣は1000ペソ(約2200円)。つまり全額1000ペソ紙幣でも6万だと60枚の札束になってしまいます。ATMでも500ペソ札が混じることが多いので、実際に手にするのはさらに分厚い束。しかも1回に引き出せる金額の上限が1万ペソで、1枚のキャッシュカードは1日3回まで。私と家内で1枚づつカードがあるので、6万ペソは本当にギリギリ一杯のキャッシュということになります。

生活実感としては1000ペソは1万円ぐらいの使い勝手で、フィリピンの庶民感覚だと60万円の札束を持ち歩くことに。ATMから建材店までは100メートルぐらいしか離れてませんが、この間の移動が怖い。

次に行った塗料屋さん。足繁く通ってすっかり顔なじみなっていた、中国系店員のお姉さん。久しぶりの再会に満面の笑顔で「サー、増築ですか?」。「修理や!」ちょっと憮然として言ったら、「フィリピンでは雨季によくあることですよ〜」とやっぱり笑いながら答えてくれました。


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