フィリピンでは、小学校や高校からの友達と、40歳、50歳になっても付き合いが続くのは、フェイスブック普及以前からそう珍しいことではありませんでした。私の家内にも、そういう友達が何人もいます。特に、家が隣同士で、小学校から同級生だった大親友のマジョリーは、今でも家族同然。
ジョイ(家内の名前)の旦那さんなら、当然親友よ!とばかりに、まるで私も昔からの友達のような扱いをしてくれます。考えてみたら家内と付き合い始めてもう20年なので、マジョリーも十分昔からの友達か...。
このマジョリー、ネグロスの隣島パナイに引っ越したとは言え、実家は今でもシライ市内のご近所さん。また彼女の住むパナイの州都イロイロは、フェリーに乗れば1時間。淡路島の洲本から神戸に出て来るぐらいの距離感でしょうか?(いつもながらローカル過ぎて、分かりにくい例えですみません)
家内(左)と親友マジョリー(右)
なので、数ヶ月に一度は我が家にお泊まりで、家内とガールズトーク。夫は船乗りで、結構いいポジション。マジョリーはフィリピンの国民健康保健、フィルヘルスの外交員をしていて、こちらもいい稼ぎらしく、イロイロの市街地に割と大きな家を構えています。そして一人娘のゼニアが、もう26歳。19年前に私たちの結婚式で、フラワーガールを務めてくれた「天使」も、すっかり魅力的な女性になりました。
お医者さんを目指して勉強中のゼニア嬢。シライの我が家を気に入ってくれたらしく、マジョリーと一緒だったり、友達を連れて来たりで頻繁に来宅。以前の投稿で「アニメ大好きフィリピーナ」として紹介したこともあります。
さて、このマジョリーとゼニア母娘、とても嬉しいことに、私が作る日本食も好きだと言ってくれます。なのでこの二人がお客さんだと、何時にも増して一生懸命。特にゼニアに「ティト〜(オジさま)、次はカツカレーが食べた〜い」とか、甘えた声で頼まれると、どんなに疲れていても何とかしなくては、と思ってしまいます。(誤解しないでくださいね。食事の用意をするだけですよ!)
この週末には、医学校の友達カリーンと二人で、我が家に泊まりに来たゼニア。翌朝、家内のために私が作ったお弁当に興味津々。別に大したことはしていなくても、やっぱりフィリピンでは、こういうスタイルのお弁当はあまり見ないですから。お気に入りは卵焼きで、材料やら作り方やら、根掘り葉掘り質問されました。日本で買って持ってきた、卵焼き専用の四角いフライパンを見せたら「可愛ぃぃぃ〜!」と絶叫。
ゼニア(左)と友達のカリーン(右)
実際に食べてみると、醤油と砂糖、だしの素を少々で作ったのが信じられない様子。チーズか何か入ってるんじゃないかと言われました。お母さんのマジョリーも同じような反応で、これは先人が築いた、日本の食文化に感謝しなければいけません。
ゼニアとカリーンは、ちょうどマジョリーと私の家内のような親友らしく、来月には連れ立って香港に旅行するそうです。そして来年、お金を貯めて日本に行きたいとのこと。私が家内と付き合っていた頃は、20代のフィリピン女性が日本の観光ビザを取るのは、99%不可能と言われたのに、時代は変わったんですね。これは是非日本に行って、本物の美味しいカレーやラーメンを食べて来てもらいたいものです。