2017年3月18日土曜日

ピヨとニャー

新居に引っ越してすぐの頃から、裏庭で鶏を飼っています。当初は雄鶏1羽と雌鶏2羽。オスはブランドーでメスはポチョラとクーカイ。家内がつけた意味不明な名前。あれから3年が経って、哀れにも雄鶏ブランドーは足を悪くしたのが運の尽きで、我が家の食卓へ。2羽の雌鶏にはひよこが生まれたものの、全部死んだり行方不明。結局今では、ポチョラ1羽だけが生き残り。

フィリピンでは、街中でも鶏を飼うことが多い。雄鶏は足に紐をつけて逃げないようにしていても、雌鶏とひよこは放し飼い状態で、車を運転していると轢きそうで怖い。朝はどこにいてもコケコッコーの大合唱です。

我が家のお隣さんは、闘鶏を飼育する養鶏場。去年の今頃は、闘鶏トレーニングと称しての大音量BGMに悩まされ、オーナーに直談判する騒ぎ。今ではそれも解決して、雄鶏の鳴き声だけの平和な日々が戻りました。


隣の養鶏場

さて、1羽になった我が家のポチョラ。すっかり300平米の女帝として裏庭に君臨。トウモロコシの餌だけでは不満なのか、時々ヤモリを捕食する肉食系。その上、鶏とは思えぬ飛翔力で、高さ2メートルぐらいのフェンスは楽々と飛び越えて、しょっちゅう散歩に出かけます。そして今年の初め頃、久しぶりに卵を産みました。どうやら、隣の養鶏場に「逆夜這い」をしてきたらしい。産んだのは有精卵で、バンブーハウスを占拠しての托卵。

そして数日前、ついに2年ぶりに裏庭で新しい命の誕生です。茶色いのや黄色いのが全部で6羽。父親は隣の闘鶏なので、乱暴者の遺伝子を受け継いでいるのでしょうが、ひよこのうちはどれも可愛い。



ひよこ誕生と、まるでタイミングを合わせたかのように、最近我が家には猫が居着いています。少し前から、屋根裏部屋で騒ぐネズミをなんとかしようと、猫を飼おうかと思っていた矢先、庭先にやってきた野良猫。白ベースに背中や頭の上半分が茶トラで、こういうのはチャシロと呼ぶんですね。右後ろ足を引きずっていて、怪我でもしているらしい。

早速、魚をさばいた後のアラや、残った肉などを用意しての餌付けを試みました。じっと見ていると来ないけれど、しばらく放置すると「そろ〜」という感じで忍び寄って、毎回完食。まだまだ警戒しつつも、付かず離れずの関係になりました。



そんな訳で、計らずも十数メートルの至近距離に、半野良猫と子持ちの雌鶏が共存することに。まぁかなり広い裏庭だし、猫にはいつも餌を与えていてるので、いきなりひよこが食われてしまうことはないでしょうけど、しばらくは状況を静観したいと思います。


食後、ベンチの下でくつろぐ猫さま


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