金曜日夜から土曜日にかけて、今年2回目の水害に見舞われた、私の住むフィリピン・ネグロス島のシライ市。元日の洪水と同様か、それをさらに上回るような水位に達した場所もあるようです。その後も雨は降り続き、三日経った今日、火曜日になってもまだ小雨が。
相変わらず、ネグロスを含むビサヤ地方やミンダナオに豪雨をもたらした前線は、上空に居座ったままで、熱帯にしては少々肌寒く感じるぐらい。これはいくら陽気なフィリピンの人々でも、精神的に参ってきそう。
そして、追い討ちを掛けるのが停電。
洪水当夜は、施設が水浸しになるなど、電気が止まるのは仕方ないにしても、一旦、送電が復旧して24時間以上してからの長時間停電って、なんでそうなるのかなぁ?
数十分からせいぜい1時間程度の停電は、洪水がなくてもよくあるネグロス島。最近は、フェイスブックにあるネグロス中央電力(Central Negros Electric Cooperatiove / 略称 CENECO セネコ)のホームページで、停電の原因とか復旧の見通しなどが投稿されます。
ところが、今回の停電が発生した日曜日の午後、セネコのページを見たら「現在、原因を調査中」。どこかの送電施設の部品の老朽化や、電柱の下で焚き火して燃え移って、電柱が倒れて送電線が切れた(冗談みたいですが、時々あるんですよ)みたいな、素人にでも理解できる原因ではないらしい。後から分かったことですが、システム全体に関わる不具合だった模様。
送電停止範囲は、シライ市だけではなく、お隣のタリサイ市にも及んだ、ブラックアウト。結局、午後2時過ぎに停電して、戻ったのは夜9時前。約7時間に及ぶ、大停電になってしまいました。
こうなると、活躍するのが発電機。数万円から十万円以上もする機材だし、後付け設置するには、配線工事が必要になるので、ネグロスの一般家庭では、おいそれとは手が出せない高級品。発電機の有無で金持ちがどうかを判定する、リトマス試験紙みたいなもの。
購入して7年目の我が家の発電機。実は最近、ご近所さんから騒音で文句を言われたばかり。それも選りに選って、以前にも書いた、わざわざ我が家の前の道で自転車を乗り回して絶叫する、小学生の悪ガキ兄弟の家から。
家内に苦情を言ってもらったその翌日、「昨日の今日」で、またやらかしてくれたので、とうとう私がキレて、子供を怒鳴りつけてしまいました。そこから、その両親が出て来て大喧嘩。
ただし、途中から私も頭を冷やして、毎日朝から夕方まで騒音を聞かされるのが、日本人である私には、どれだけ苦痛かを切々と訴えたところ、どうやら向こうは理解してくれました。私が英語を喋れないと思っていたそうです。最後には笑って握手するところまで漕ぎつけたのですが、別れ際に「お宅の発電機もうるさいですよ」と一言。
やっぱりフィリピン人でもそう思うか...。気付いてなかったのではなく、日本では発電機など買ったことがなかったので、必要以上の大出力6.5キロワットで、ガソリンに比べると騒音が大きなディーゼル発電機を選んでしまったんですよ。
購入後にネットで調べたら、今家にある家電製品の数からして、半分の発電量でよかったし、ディーゼルは、家庭用には不向きとありました。やっぱりなぁ。
そんな事があったので、暗くなるまで発電機を回し続けるのは、少々罪悪感。それを受けて家内と一緒に、シライ市内のホームデポ「シティ・ハードウェア」へ。3キロワット台のを母家へ、さらに小さな1キロワット台のものをゲストハウスに置く算段をつけました。
一つだけ気になるのが、ガソリンの扱い。専用の携行缶は入手するにしても、年中真夏のフィリピンで、自宅にガソリンを保管するのは、どう考えても危険。実際に使い始めたら、発電機のタンクに入るだけのガソリンを、こまめに供給するしかなさそうです。
ということで、この週末には、騒音小さめの発電機二台を導入しようと計画中です。配線工のサルディにテキストしたのに、まだ返信がありませんけどね。
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