2021年1月1日金曜日

正月から洪水と停電

 新年明けましておめでとうございます。

予想だにしなかった厄災に見舞われた2020年が、やっと終わったと思ったら、ここフィリピン・ネグロス島シライ市は、いきなりの洪水と停電で2021年の幕が開いてしまいました。

猛烈な台風が来たわけでもないのに、大晦日の未明から、店の底が抜けたような大雨が断続的に続き、水捌けの悪い我が家の前の道路は、くるぶしぐらいまで冠水。この程度なら数時間で水が引くので、よく降ったね〜で終わるところが、一度止んだと思って油断してたら、午後から再開。

さらに、日本で言うなら紅白歌合戦が始まった頃から雨足が強まり、日付が変わる年越しを挟んでのゲリラ豪雨状態。しかも雷を伴ったエゲつない降り方。

移住後、フィリピンで迎える大晦日は7回目。まるで戦場のような爆竹と花火の音には慣れたし、ちょうどカウントダウンを狙っての長時間停電も経験したけど、爆竹の音が、雨と雷の音に掻き消されるなんてのは初めてです。もう壮絶。

さすがにこれだけの雨なので、外に出て花火を上げる根性はないようで、例年に比べると音は散発的。向かいの家の酔っ払い共も、今年は静かになってしまいました。ははは、ザマァ見ろとばかりに、午前1時過ぎには、耳栓をして就寝。

そして新年の朝。もう雨は止んで、薄曇りの空の下に広がっていたのは、一面、川面のようになった自宅周辺の景色でした。

う〜ん、当然冠水は予想してたけど、これはひどい。床をかなり高めに作っておいたので、我が家は余裕で浸水は免れたものの、ガレージは半分ぐらい水が来てました。しかも、お約束のように停電。

フェイスブック上で、ネグロス中央電力のホームページを見たら、朝4時に送電が停止したらしい。復旧の見込みは立っていないとのこと。仕方がないので、新年早々の発電機始動です。エンジンの音轟々と、穏やかな年明けとは程遠い騒音。

シライの市街地は、さらにひどい冠水で、目抜き通りのリサール・ストリート周辺は、場所によっては、膝ぐらいまで水浸し。特に土地の低い場所の住民98家族が、市民センターに避難して、一夜を明かしたとの報道。何とも気の毒なことです。



ただ被害範囲は、ここシライと隣市のビクトリアスぐらいまでで、州都バコロドでは大したことはなかったらしい。本当に局地的な集中豪雨だったんですね。

なかなか散々の新年の朝なれど、年明けの瞬間に鳴らせなかったリベンジとばかりに、市内各所からバンバン爆竹が。おっかないドゥッテルテ大統領の命令で、オフィシャルには年末年始の爆竹は、決められた場所でしかダメなはずなんですけどねぇ。

終日の発電機運転を覚悟していた電気の方は、幸にも朝9時半には復旧。予定していた、毎年恒例、親戚一同が我が家に会しての新年パーティも開催できました。

今年は、家内の弟夫婦が大奮発で、バレンシアーナにパンシット・カントン(焼きそば)、ルンピア(春巻き)などなど、山盛りで注文。私が用意したカレーと炊き込みご飯、たこ焼きもあって、とても豪華な食卓になりました。よかったよかった。




ということで、家内たちは、シカゴ在住の従妹とフェイスブック・メッセンジャー、私は日本の両親や弟たちとスカイプで、それぞれの親戚・家族と、新年の挨拶を交わしました。もうすぐ2歳になる私の甥っ子が、パソコンの前で大はしゃぎ。

良い一年になってほしいですね。今年もよろしくお願いします。


昼前にようやく青空



2 件のコメント:

  1. 新年明けましておめでとうございます!

    予期しない折からの豪雨とは、
    まるで昨年の世相をワンセットに凝縮したような、厳しい年明けでしたね。(汗)

    でもその一方で、その後、ファミリー一同、
    集っての食事会(顔合わせ)では、和まれましたね!(^o^)

    毎回、ブログ、楽しみにしています。

    本年もこれからも、どうぞよろしくお願い致します。

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  2. ご愛読ありがとうございます。
    このぐらいの冠水は、年に1〜2回はあるんですが、年末年始に当たってしまいました。一昨年は家内の誕生日でしたし。(苦笑)

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