出典:気象庁ホームページ |
昨年末から今年の初めにかけて、水難の相が出ているとしか思えない、ここフィリピン・ネグロス島。季節風が弱まって、やっと乾季だと思ったら、数日でまたもや元の木阿弥。北からのモンスーンが吹きまくり、毎日一度は土砂降りの日々。まぁ、だいたい半日は晴れてるので、1月頃よりはマシなんですが。
そして今度は早々と台風のお出まし。去年は7月ぐらいまで来なかったのに、今年はエラく気が早い。日本では台風1号で、フィリピンでも最初なので、Aから始まるアウリン(Auring)という名前が付きました。
2月20日の土曜日夕刻現在、中心気圧は998ヘクトパスカルで、最大風速が秒速20メートル。油断は禁物ながら、それほどの勢力ではなさそう。
それでも、以前から床上浸水高リスクの場所が多いシライ市内。お馴染み、我が家のメイドのライラおばさんが住むバランガイ(最小行政区画)ギンハラランも、台風接近の報を受けて、隣近所の人たちは浮き足立っているらしい。
そりゃぁそうでしょうねぇ。ちょっとした浸水でも、片付けやら掃除で、翌日ライラが仕事を休むぐらいなのに、この2ヶ月足らずで、避難が必要なほどの大洪水が、2回もあったんですから。
ライラのお隣さんなどは、いつでも持ち出せるように、貴重品や衣服の荷造りに余念がないそうだし、当のライラも、いつもは夕方6時過ぎまでの業務時間を切り上げて、5時前には早々の帰宅。たいへんだ。
さて、今日はフィリピンでの台風の進路について、少々蘊蓄を傾けてみます。
ご存知の通り日本では、ほとんどの台風が南西、つまり日本から見て、台湾の方向からなのに対して、発生場所がはるか東の太平洋上であることから、フィリピンでは通常、台風や熱低は、東か南東から襲来。2013年、歴史的な被害をもたらした台風ヨランダは、レイテのタクロバン付近から上陸して、あまり北上せず、ビサヤ諸島を東西に横断するという経路でした。このように、年間に何度も大きな被害が出るルソンやビサヤに比べ、南のミンダナオは、フィリピンにしては台風が少ないことで知られています。
それを思うと今回は珍しいことに、アウリンはミンダナオに上陸するかも知れず、東西と言うより、南北を縦断すような感じ。現時点で、台風への警戒を呼びかけるシグナル1(最大が5)が、その経路に沿って発令中。
出典:PAGASA ホームページ |
明日、2月21日の日曜日から22日の月曜日には、ネグロスに最接近(下手すると直撃)の模様ですが、時折小雨が降っているぐらいで、まだ風も大したことはなく、ここシライ市内は静かなもの。できたらこのまま、静かに行き過ぎてほしいものです。
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