2022年3月9日水曜日

雨が降ると通信障害


出典:SunStar

 気が付けば、もう1週間以上も更新せずに、放置してしまったこのブログ。今回ばかりは、どうしようもなかった理由があります。それがタイトルの通信障害。我が家のインターネットは、フィリピン最古参にして最大手のPLDT(フィリピン長距離通信)と契約を結んでいます。日本で言うならNTT。

このフィリピン版NTTが、ビサヤ諸島全域に丸三日間に渡る通信障害を引き起こしてくれました。原因は、セブ島とその北にある小さな島ダアンバンタヤンの間のケーブルが断線したこと。

まったく不通という訳ではないけれど、1時間繋がっては、2〜3時間シグナル途絶というようなパターンの繰り返し。SNSやってる程度なら我慢しながら使えても、長文のブログ投稿はとても無理。同じく、NetflixやYouTubeも視聴不可。

実はしばらく前に、それまで使ってたグローブ・テレコム、日本の au みたいな感じの通信会社からPLDTに乗り換えた経緯があります。別にPLDTのサービスが特別良いとかではなく、私の住むネグロス島シライ市では、PLDTしか光ケーブルを提供してなかったから。

特別良いどころか、このフィリピン二大通信会社は、フィリピン人からも悪評紛々。通信障害はやたら多いのに、修理や点検が本当にお粗末な対応。ネットも電話も繋がらなくなって、何度も電話してるのに放ったらかし。業を煮やしてグローブからPLDT、またはその逆にプロバイダー変更をしたなんて、もう何人に聞いたことやら。

大統領のオンラインのスピーチまでトラブったりする始末で、それなら中国資本(40%)のコンペティターと競争して、ちょっとは顧客対応を改善しろとばかりに、フィリピン政府が認可した国内第三の通信会社ディト。そのディトがサービスを開始してちょうど1年。

例えるならソフトバンクに相当するんでしょうか? そう言えば、ソフトバンクが事業を譲り受けたボーダフォンも、イギリス系の外国企業。

財閥系の2社、PLDTとグローブがあまりにダメダメなのが背景にあるとは言え、案の定ディトのフィリピン側の経営者は、大統領のお友達。それに加えて、国家の基幹である通信事業に外国を、それも選りに選って、フィリピンと領土問題で揉めている中国を参入させるのは、ヤバいんじゃないか、との声も上がっています。

さて、プロバイダーの悪口はともかく、厄介なことは重なるもので、シライ市内では、通信障害が始まった日曜日、朝から12時間の計画停電。さらに泣きっ面に蜂だったのが、購入2年の発電機が派手に燃料漏れで使えません。ガソリンの価格高騰の折に勿体無いことこの上なし。

すぐに修理を頼んだものの、いつも世話になっている家庭設備の何でも屋さんフリオ君は、来るのが夕方になるそうで、電気もネットも使えませんでした。それでも、フィリピンでは珍しく時間(ほぼ)厳守で、発電機はきちんと修理して、エンジンオイルの交換も済ませてくれたので、取り敢えずは安心。

やっとゆっくりインターネットを使える...と思った矢先に、PLDTのシステム障害となってしまったというオチ。

もう一つ鬱陶しかったのは、この週末は、ビサヤ沿岸に低気圧が居座って、東ネグロスでは洪水被害がでるほど。幸いシライはまだマシでしたが、土日は終日の雨。家内曰く、ネット障害は、長雨で光ファイバーが濡れたからじゃないかって、そんなアホな。

ところが、明けて翌日の月曜日は、昼過ぎから夕方にかけて日差しが戻り、まるでそれと歩調を合わせたかのように、ネットに接続できる時間が伸びる。火曜日も不調はあったものの、本日水曜日はようやく完全復旧となりました。やれやれ。

まったくフィリピンに住んでいると、朝起きた時に電気やネットが普通に使えるだけで、思わず神さまに感謝の祈りを捧げてしまいます。



1 件のコメント:

  1. 本当にインフラや天候にはリスクが有るがそれを上回る魅力がこの国に。

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