2024年10月16日水曜日

再開、ネグロス島永住日記

 約3ヶ月のご無沙汰で、「ネグロス島永住日記」を再開させていただきます。

再開と言いましても、何かしらの理由があって投稿しなかったわけでもなく、ただ何となく書かずにいるうちに気がついたら3ヶ月経っていたというだけ。気分が落ち込んだりとか、健康を害していたわけではありません。

最後の投稿が7月末で、こちらでは雨季の真っ只中。今はフィリピンに大量の雨をもたらす季節風の時期「ハバガット Habagat」も終わり、暑過ぎず、もちろん寒くもならず、台風さえ来なければ、1年で一番過ごしやすくて穏やかな日々。そしてここ西ネグロスの州都バコロドでは、10月の中旬から11月まで、恒例のマスカラ祭が開催されています。

まぁ私は大の人混み嫌いで、特に祭事が好きなわけでもないので、この時期は、できるだけバコロドには近づかないようにするのが常。何しろ、やらたパレードをするもんだから、あちこちで通行止めやら一方通行。週末に車で突っ込んだりしたら、とんでもない渋滞に巻き込まれてしまいます。

本来なら「ネグロス島永住日記」なんてブログを書くぐらいですから、期間中にバコロド市内に宿泊でもして、読者のみなさんにレポートをお届けするべきなんでしょうけど、そっちの方向には全然好奇心が湧かないもので...。

そんな感じなので、私の住んでいるシライ市内の、ごく狭い範囲の話題で恐縮なんですが、今回はまたもやご近所さんとの騒音トラブル。ただガチで喧嘩になったわけではなく、突然お向かいさんが飼い始めた雄鶏の鳴き声に、こちらが一方的にストレスを溜めていたというお話。

数年前にもお向かいさんは闘鶏用の雄鶏を飼って、あまりの煩さに苦情を言って止めさせた経緯があります。今回は普通のネイティブ・チキン。しかも雄鶏は一羽だけのようなので、騒音レベルはずいぶんマシですが、それでも明け方の暗いうちから、10メートルも離れていないところで「コケコッコー」はツラい。それでなくても還暦過ぎの私。朝方に起こされてしまうともう二度寝ができず、一日中眠気がつきまとう羽目に。

一応は高級住宅地である、私たちの住むセント・フランシス・サブディビジョン。養鶏は禁止なんですよね。完全に無視して大量に飼っている人もいますけど。それに、カラオケと並んで、この手の騒音に対する寛容度が高いお国柄。何週間かは我慢したものの、遂に忍耐の限度を超えて、家内に頼んで苦情を入れてもらいました。

実は前回の時、相手の対応に家内も不愉快だったようで、それ以来完全に没交渉。先方の家庭の事情は全然知らなかったんですが、実は今回の雄鶏、オーナーのオバちゃんの再婚相手が持ち込んだものだったそうです。

どうやら手広く養鶏業を営んでいるらしく、たまたま余った(?)雄鶏を自宅で飼っていたとのことで、こちらからの苦情に別段腹を立てるでもなく「あっそうですか?」とばかりに、即日で鶏肉にされて、夕食のおかずに食べられちゃいました。私は、バランガイ訴訟も覚悟していただけに、肩透かしを食らった格好ですが、まぁ事が荒立たず良かった。

ちなみに向かいのオバさん。前の旦那さんが「サトウ」という名の日本人で、そのお金でセント・フランシスに土地を購入して家を建ました。その旦那さんはとうの昔に亡くなって、日比ハーフの娘さんも高校を卒業。いかにも「田舎の婆ちゃん」風の母親も同居。

おそらく決して裕福ではない山間部の生まれで、日本に働きに行って日本人と結婚したという、フィリピンあるあるの一種のサクセスストーリーが背景。立派な家に住んでも、生まれた場所ライフスタイルを、そのまま高級住宅地に持ち込んだということなんでしょうね。

ということで、相変わらず半径数十メートルか、せいぜい数キロの範囲でのネタで、申し訳ありません。


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