2020年5月21日木曜日

規制緩和


日本では、今日(5月21日)から、緊急事態宣言が出されていた八つの都道府県のうち、関西地方の大阪、京都、兵庫で、解除するとのこと。解除と言っても、フィリピンのような強制力のある「封鎖」「検疫」ではなく、「自粛」。仕事を失った国民への収入の補償や経済支援をケチるためと言われても仕方ない、実に曖昧な措置。

また、市場ではマスクが値崩れするほど供給が追いついた今になっても、例のアベノマスクはまだ、配布は終わってないし、現金の支給は、金額や対象者の制限で迷走状態。貧困層へのお金や食糧の無償援助に関しては、途上国のはずのフィリピンの方が、よっぽどスピーディな対応でした。

ちなみに我が家のメイド、ライラの世帯では、約一ヶ月に及ぶ封鎖の間、彼女の月給の倍額に相当する6,000ペソを貰ったそうです。米や鶏肉などの配給も、毎週のようにあったし、なんと、生活に困っていない外国人世帯、つまり私の家にまで、シライ市の職員が米10キロを持ってきてくれました。さすがに申し訳なくて、もっと困っている人にあげてくださいと、辞退しましたが。

もちろんフィリピンの事ですから、バランガイのキャプテン(選挙で選ばれる町内会の会長)が、政府からの援助金を横領したり、不平等な分配に不満を爆発させた住民が、デモを起こしたり。拙速ぶりは相変わらずながら、とても面倒な手続きが必要な上、完全に時期を逸している日本よりは、ずいぶんマシだと思いますけどね。

さて、日本の事はともかく、ここネグロス島。私が住む西ネグロス州のシライでは、まだコミュニティ検疫は継続中ですが、この月曜日(5月18日)から、規制緩和。一世帯一人に限られていた外出制限は無くなり、ほぼすべての店舗やレストラン、カフェが営業再開。

飲食店は、テイクアウト、宅配に限定で、マスク着用義務は残っているものの、バスやトライシクル(オート三輪)が動き出したお陰で、シライ市内も隣街への移動も、何とかできるようになりました。

我が家のゲストハウスに2ヶ月近く滞在していた日本人の方も、4月最初から入居予定のバコロドのアパートへ、やっと引越しできる目処が立ち、規制緩和が始まった月曜日の朝、めでたくチェックアウト。

ライラは5月の第二週から、仕事に戻ったし(ようやく仕事再開のメイドさん)、今日は、ざっと2ヶ月ぶりに、出張マッサージのラケルおばさんが来てくれました。クーラーの効いた部屋で、癒し系BGMを流しながら、1時間のボディマッサージ。コロナ騒ぎ前の日常にグっと近づいた感じでリラックス。

ということで、気が付けば5月も残すところ一週間。規制は徐々に緩和されているとは言え、コロナ禍の影響は、フィリピンでも今年一杯ぐらい軽く続きそうですね。


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