まだやってんのかいな?と言われそうですが、今年1月から始まった、向かいの家のリノベーション。そこから出る騒音で、延々と揉め続けております。
これは、お隣さんが土地と家を売り払って、その後の新しいオーナーが元凶。普通に工事の騒音だけなら(それでも相当うるさいですが)まだしも、作業用BGMとばかりに、大きなスピーカーで連日の大音量音楽を鳴り響かせる。折しも乾季真っ只中で、真夏のような暑さなのに、窓も開けられない。私が使っている書斎は、運悪く工事現場の真正面。昼間は締め切って、エアコン全開するしかありません。
以前も投稿したように、メイドさんや宅地の警備員にお願いして、何度も苦情を入れてもらいました。その都度、一旦(音楽だけは)静かになるものの、翌日には元の木阿弥で同じ事の繰り返し。さらに、庭の整備と周囲のフェンスだけで終わりかと思ってたら、なんと離れを新築し始めました。あと1〜2週間の我慢だと自分に言い聞かせてたのに、それから1カ月以上経っても、まだまだ終わりそうにないのが、現時点の4月末。とうとう工期が3カ月を超えてしまいました。
ところでこの話、一般的なフィリピンの住宅地ならば、音楽を鳴らして何が悪い?というフィリピン的常識が通用するんでしょうけど、ここは、1区画が数百万円もするお高〜いサブ・ディビジョン。フェンスで隔離され、十人以上の警備員が常駐し、住民は、決して安くはない管理費を支払っています。そしてサブ・ディビジョンのルールとして「大音量の音楽は禁止」が謳われている。実際、工事でもない限り、訪ねてきた友人や親戚が驚くほど、フィリピン離れした静けさ。私の購入動機の一つが、この静かな環境なんですよ。
こんなイタチごっこが続き、とうとうセント・フランシス・サブ・ディビジョンの管理事務所である、通称クラブハウスに直訴。幸いなことに、ここの責任者である40代ぐらいの女性マネージャーは、私の窮状を理解し、とても親身になって相談に乗ってくれました。
向かいのロットの新オーナーは、マニラ在住で休暇用の別荘代わりにここを買ったという大金持ち。マネージャー女史は、マニラまで何度も電話して私の代わりに苦情を入れたり、時には自ら現場に足を運んで大工と直接話してくれたり。そのオーナー自身がここに来た時には、私との直接の話し合いをアレンジしてくれました。
さて、その新しいお隣さんなんですが、おそらく私と、そう年も違わない初老の男性。これが実に嫌なオッさんで、フィリピンの金持ちによくいるような、尊大で冷笑的で、自分より裕福でないと値踏みした相手には、敬意のカケラも見せないという手合い。なまじっか頭が良くて、言葉使いは丁寧なだけに、余計ムカつきます。
最初は全然話が噛み合わなくて、自分の家で音楽を聴くのは私らの権利でしょ? 全然うるさいと思いませんけどね。もっと高い二重窓でも付けたら? そんなに静かなのが良いなら、墓場に住んだらどうですか? なんて具合。そもそも、私の方を見ない。同席したマネージャーの方だけを向いて喋ってる。こんなあからさまな侮辱は、さすがに初めてです。
ところが、どうやらサブ・ディビジョンのルールは知らなかったようで、クラブハウスの壁にデカデカと貼られている箇条書きを指差されて、しばらくバツの悪そうな顔。そこから態度が一転して、ちゃんとこっちを向いて「ごめんね、できるだけのことはするから。」となり、交渉は終わりました。
ちなみに私は、終始低姿勢。もう移住以来最大の忍耐力を行使。というのは、話がもつれた時は、ここからバランガイ(町内会)訴訟、場合によっては裁判所へ、なんて事になる可能性もあるので、少なくともクラブハウスのスタッフは、「被害者」であることを強調し、味方につけておくのが得策、という考えがありました。
それにしても、この気分の悪さは初めてじゃないなと思ったら、昔いた大企業の部課長で、これとよく似た奴が何人かいたんですよね。下手に金や権力を握ると、人間というのは、どこに住んでいても、同じようになってしまうらしい。
これが4月中旬の聖週間前。このまま終われば、めでたしめでたしだったのが、イースター明けで工事再開して、そこから数日したら、以前にも増して大音量BGMまで再開してしまいました。それに苦情を入れたら、今度はオーナーの息子が、何をトチ狂ったのか、爆音エレキギターでヘタクソなヘビメタっぽい演奏を始める始末。これは明らかに意趣返しですね。しかもかなり子供っぽい。
さっそくまたもやクラブハウスのお世話になって、マネージャーからマニラのオーナーに電話。現場には警備員が駆けつけて、地獄の演奏会はお開きとなりました。
その時のマネージャーさんからのアドバイスは、まず書面でもう一度苦情を入れて、それでもだめだったらバランガイ・オフィスに行くべきです、とのこと。今これを書いているのは土曜日の午前中で、音量はだいぶ控えめになったとはいえ、相変わらず音楽は流れてる。一応様子見の格好ですが、ひどくなるようなら、月曜日はバランガイ・キャプテンに相談になるかも知れません。あんまり気は進みませんけどね。
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