2018年5月4日金曜日

フィリピン大学の旧友たち



前回に続いて、ミアガオ関連の投稿も、これで最終回。今日はこの旅のメイン・イベント、家内とフィリピン大学の旧友たちとの、プチ同窓会です。

休日に挟まれた月曜日の大学キャンパスは、教職員が普段通りに出勤。家内は、その業務時間中に、昔の職場を表敬訪問。しかも私と子供も同行。これが日本の国立学校で、仕事の真っ最中に、プライベートな来客と管理職レベルの職員が、1時間以上もおしゃべりなんてブログに書いたら、税金泥棒呼ばわりされて、大炎上間違いなし。


その上、お昼には、構内の会議室を借りてのランチパーティ。食事の内容は、どこかのトロトロ(フィリピンスタイルのおかずやさん)で調達してきた程度のもので、個人が払っているにしても、やっぱり怒られるでしょうね。最近はコンプライアンスとか、病的なまでに厳しくなってるし。


でもそこはユルユルのフィリピン社会。誰も咎めないし、受付のスタッフや警備員もまったくフリーパス。これは、フィリピン大学だけがそうなのではなく、仕事でフィリピンに渡航していた頃から、同じような体験は何度もありました。良く言えば大らか、悪く言えば公私混同。

私は、この程度のことならば、そんなに目くじら立てなくてもいいと思うし、日本の方が異常という気がします。このところの日本は、ハンドルの遊びがなくなっているようで、相互監視社会化状態。会社勤めの頃は、本当に息が詰まりそうでした。

ただ、それが許されるのも「社会人としての常識」が共有できていることが前提。視点を変えると、ガチガチに規則で縛らないと、無茶苦茶する奴がいるということなんでしょう。フィリピンの場合は、政治家や役人が大手を振って無茶苦茶なので、やっぱり少しは縛った方がいいのかも知れません。

さて、昼食の後は、20年前に家内が使っていた居室を見せてもらいました。退職時の家内は33歳。その年齢で個室を貰ってたなんて、結構いい身分だったんですね。給料はそれほどではないにしても、広いスタッフハウスに住んで、職場の人間関係は理想的。よくもまぁ、この生活環境を捨てて、私と一緒になってくれたものだと、今更ながらに感心しました。

その個室の本棚には、なんと20年間、家内の私物が置いたまま。後を引き継いだのが、友達同然の人だったとは言え、これも日本的に考えるとありえないこと。もし私の日本での職場が、これほど居心地のいい場所だったら、間違いなくフィリピンに移住はしていなかった。


それにしても、ここに来るといつも思うのは、働いているのが女性ばかり。男性もいることはいても、10:1ぐらいの割合。そのうちの一人は、オカマさんだし。大学に限らず、オフィス勤務者は、どこでも似たような感じです。これもまたフィリピン社会の縮図と言えるでしょう。


オフィスの目と鼻の先にあるビーチ


漁業・海洋科学大学前に設置された
海の女神像


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