2018年5月4日金曜日

船乗りの町ミアガオ


前回から引き続き、今日もミアガオについて。
人口7万人足らずのミアガオ町。世界遺産ミアガオ教会への観光客と、フィリピン大学ビサヤ校ミアガオ・キャンパスの学生と教職員が生活することでの経済効果以外、これと言って地元産業はなさそうな田舎町。

それにしては、町役場の建物や、市営の多目的ホールはきれいだし、結構な邸宅が建ち並んでいる区域もある。小規模ながら、決して貧しい感じはありません。誰が何で稼いでいるのかと思ったら、やっぱり出稼ぎ労働者。ご多分に漏れず、OFW(Overseas Filipino Workers)のお世話になっているらしい。


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ただミアガオの特色は、船乗りが多いということ。一般的にフィリピン人船乗りは優秀だと評判で、私の身近にも船舶関係の学校に通っている若者がいるし、旦那さんが船乗りだという奥さんも何人か知っているほど。

家内の幼馴染で、今はミアガオから車で1時間ほどの距離にある、州都イロイロに住むマジョリーの旦那さんがそうだし、つい先日ギマラス観光に誘ってくれた家内の友達、グロリアのご主人も。共働きということもあって、二人とも経済的には、かなり余裕のある暮らしをしています。

フィリピンの船乗りというと、漁船に乗っている肉体労働者のイメージがあるかも知れません。でも世界中で働くフィリピン人が乗っている船は、貨物船やタンカー、豪華客船もあるし、職務も上は船長から、航海士、コック、船医など実にさまざま。

意外にも、アメリカ海軍の船医さんって、フィリピン系の人が多いらしい。以前、軍港があるサンディエゴを業務出張で訪れた際、たまたま立ち寄ったレストランで、旦那さんが海軍勤務の船医だという、フィリピン人の奥さんと話したこともあります。

それは少し特殊なケースだとしても、フィリピン人の船長さんは、それほど珍しくはなく、私の住むシライ市内のサブディビジョン(宅地)内にも、船長さんがオーナーの、宅地内で一番大きくて豪華な家があります。それも家族のためではなく、妾宅だと言うからびっくり。

どんな経緯で、ミアガオ町にフィリピン大学付属の漁業・海洋科学大学(カレッジ)が誘致されたのかは分からないけれど、元々ここは、海の恩恵で経済が成り立っているような町。ある意味、とても似つかわしい組み合わせと言えそうです。

次回は、フィリピン大学の人々について投稿します。


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