後ろ向きな理由でも、屋根が付くことで、雨だけでなく日差しを遮ってくれるので、椅子とテーブルを並べれば、風通しのいいセカンド・リビングになるし、ダンベルを置いてプライベートジムっぽくして、連日、筋トレに励んだり。まぁ、結果オーライという感じ。
そんな経緯で、4年ぐらいは機嫌良くベランダを活用していたところでの雨漏り。新設した屋根の不備ではなく、最初からあった屋根に付属する雨樋が腐食したことが原因。ちょっと穴を塞げばいいかと、移住以来、何かと我が家の面倒を見てくれている、大工のアントニオに修理を頼んで、もう大丈夫かと思ったら、次の夕立で漏りがひどくなってしまった。
時期を計ったかのように、裏庭でのゲストハウス新築工事の噂を聞きつけてやってきた、スチール瓦のセールスマン。新築の屋根に先立って、トライアルを兼ねて雨樋の交換を発注することに。見積もりを頼んだところで、日本への一時帰国となり、ベランダ該当箇所にでっかいポリバケツを応急処置代わりにして、一旦ペンディング。
幸いにも乾季だったので、留守中に事態が悪化することもなかった。既に提出済みだった見積もり内容に応じて、5月の終わりには材料を発注。これが10日も要してしまいました。材料が届き、半額の前払いしてから待たされること、さらに1週間近く。このところの建築ラッシュで、職人さんがなかなか時間が取れないとのこと。
その間に季節は進み、余裕で乾季中に終わらせるはずが、気が付いたら既にフィリピンは雨季。例年に比べると雨量が少なく、1日一回ザッと降る程度なので、ポリバケツで何とか凌いでは来ました。
さんざん待たされた挙句、やっと3人の職人さんが来てくれたのが、一昨日(6月21日)の金曜日。もうこの業者に新築の屋根は任せないと、やや腹立ち気味ながら、セールスはイマイチでも職人さんはなかなか頼りになる。作業自体の手際もさることながら、新築工事中の大工さんと自発的に話をして、足場作りの手助けを頼んだり、不足していた材料を融通してもらったり。
確認のために途中まで登った家内
足が震えてここでギブアップ
コミュニケーション能力があるって、共同作業ではとても大事なんですよね。5年前の自宅新築時は、屋根職人がこの点まったく無能。他の大工さんとの間だけでなく、施主である私や家内とも一切喋らず、いつの間にか帰ってしまう始末。その上新しい屋根は、その後の夕立でいきなり盛大に雨漏り。セールスを呼びつけて、別の職人に無料で補修をさせるという騒ぎになりました。
それがちょっとしたトラウマになっていたので、やや神経質になっていた私。今回は、安心して仕事を任せられました。修理完了後も、水を流しての確認作業をしてくれたし。
ところで、交換した古い雨樋を見ると、穴が開いているどころではなく、錆付いてほとんど崩壊状態。これではダダ漏りになるのも仕方ない。築5年でこうなっちゃうんですねぇ。
ということで、ずっと心に引っかかっていた心配事が、ようやく解消。ゲストハウスの屋根葺きも、引き続き同じ業者に任せることにして、材料発注に向けての計測の日取りも決まりました。(フィリピンでは図面通りに行かないことが多いので、屋根でも建具でも、現場で出来た箇所を計測するのが鉄則)
それにしても、いつ降っても大丈夫だとなった途端、垂れ込めていた雨雲は消えてしまい、またもや真夏さながらの日差しと青空が戻ってくるのは、何とも皮肉なことですね。
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