出典:ABS-CBN News |
梅雨入りと言っても、日本ではなくフィリピンのお話。このブログでは、毎年6月初めごろには、だいたいこのネタです。
タイミングとしては日本と同じか、少し遅いぐらいのフィリピンの梅雨入り。今年は日本の梅雨入りはずいぶんと早かったようですね。年々夏に移行する時期が早まっていると感じるのは、私だけではないでしょう。
ただ、梅雨入りと言っても、フィリピンの場合は、夏が終わった後なので、「雨季入り」と言うべきか。だいたい3月後半辺りから暑くなり始め、4月〜5月が夏真っ盛り。緑の多いネグロス島でも、数日ぐらいは最高気温が40度にまで上昇することも。
まぁ、緑の多い分、大阪や東京のような、深夜まで茹だるような暑さ、というわけでもなく、日が落ちれば扇風機だけで、なんとか凌げる程度。就寝時にオフタイマーでエアコン使うのも、毎晩というわけではありません。
さて、本日6月4日、例年通り、6月の声を聞いた途端に梅雨入りが発表されたフィリピン。日本のように、近畿地方は...、関東地方は...、みたいな細かいことは言わず、「はい、今日から全国が雨季」という大雑把さ。
私の住むネグロス島の場合、だいたい梅雨入り宣言の数日前ぐらいから、文字通りの梅雨空になり、時折激しい雷雨になるのが常。そして一雨上がると、灰色の空を背景に、大発生した羽蟻たちが飛び交います。
季節の変わり目のサインでも、紫陽花が咲いたり、田植えしたばかりの田んぼでアマガエルが鳴いたり、という風情は皆無。家の壁にびっしり張り付いた羽蟻の大群を見ると、逆上して掃除機を振り回すのがオチ。カエルの鳴き声にしても、図体のデカいのが一斉に鳴くので、暴力的な音量。フィリピンの天候って、本当に極端から極端なんですよね。
ところが今年の梅雨入り前後。イレギュラーだったのは、台風の通過。3号台風、フィリピン名ダンテ。(Dだから4番目かと思いきや、ナンバリングする日本の気象台と、数え方が違うらしい)
ミンダナオ、ビサヤ諸島、ルソンと、ほぼフィリピン全域に大雨や土砂崩れをもたらし、4人が死亡、7人が行方不明、被災者4万5千人の大被害。幸い、自宅のあるシライ市内では洪水もなく、メイドのライラも翌朝、元気に出勤。
台風一過で一挙に涼しくなり、さぁ今年も雨季か〜と思ったら、翌日から、またもや熱帯の日差しが。日中はエアコン使わないと、ブログ執筆やイラスト描きなど、集中が必要な作業ができない環境に戻ってしまいました。寒の戻りならぬ、暑の戻り。
おかしいなぁ。いつもだったら、ある日突然雨季になって、鬱陶しい空模様の代わりに、気温だけは、ぐっと凌ぎやすくなるはずなのに。ほんとに梅雨入りしたんかいな?
そう言えば、今年は、ちょうどフィリピンの真夏と時を同じくして、台湾が熱波に襲われ、全土で渇水になったそうです。ルソン島北端と台湾の高雄付近って、実は200キロぐらいしか離れていない、お隣さん。ひょっとすると、台湾の異常気象と、なにか関係があるのかも知れませんね。
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