フィリピンでもICカードで、電車やバスに乗れるのか?
はい、そんなわけないですね。ごめんなさい、釣りタイトルです。そりゃ、あれば便利なのは分かってます。マニラで地下鉄でも開業すれば、ひょっとすると可能性は出てくるんでしょうけど、そもそも旅客鉄道が存在しないネグロス島。
路線バスはあるけれど、ICカードどころか、まだ車内で車掌さんが切符売り。ワンマンバスさえない、日本の昭和30年代と同様。残念ながら、PASMOも、SUICAも、ICOCAも、スルッとKANSAIも、なぁ〜んにもありません。
パスモとはイロンゴ語で、病名あるいは、体調不良状態を指す言葉。タガログ語のPasma(パスマ)と同じ意味。私は全然知らなかったんですが、ツィッターでフォローしている、フィリピンでは有名な日本人通訳、デセンブラーナ悦子さんが「ナビマニラ」に、パスマについて寄稿しておられました。
それによると、重労働や激しい運動で、身体が熱を持っている時に水に触れると、手の震えや筋肉の痛みが出るとされいるそうです。なので、メイドさんがアイロン掛けすると、しばらくは食器洗いはしてくれなかったり、屋外でバスケットに興じた後は、少し休憩して疲労が回復してからシャワーを浴びるんだとか。
我が家のメイド、ライラおばさんは、1時間ぐらいアイロン仕事しても洗い物してくれますが、よく考えたら、すぐじゃなくて、適当に昼寝したりしてますね。以前、テニスでへとへとになって帰宅して、汗まみれでシャワーしようとしたら、家内にちょっと待てと言われたことも。
フィリピン女性が、朝シャワーして、髪の毛びちゃびちゃのまま出勤や登校するのは、寝る前に身体を冷やすのがよくないと信じているから。こっちではシャワーは水が基本ですからね。毎日、お湯を使うのは、すごく贅沢で、地球環境に優しくないと諭されたりするお国柄。
さらに今日、毎週土曜のイロンゴ語レッスンで、家庭教師のアンに訊いてみたら、子供のいるお母さんは、ほとんどパスマード(Pasmardo パスモの患者さん)だと言います。家内はそんなことないよと反論したら、「奥さまは、メイドが家事をしてるし、お子さん一人だけじゃないですか〜。子供が5人も6人もいて、毎日の家事に追われてる人がなるんですよ。」
あなたも診てあげましょうと、アンが私に、腕を水平に上げてしばらくそのままで言うので、その通りにしたら、「震えがないから、あなたは大丈夫です。」
いやそれって、単なる過労か、更年期障害と違うかぃ?
日本でも、冷えが身体に良くないと言ます。クーラー効き過ぎたオフィスで体調崩したり、冬場の浴室で、老人が急死することもある。でもそれって、かなり極端な温度差の話。
よほどの高地は別として、フィリピンの平地なら、気温が20度を下回ることはまずないし、水道水が冷たいと感じても、日本の真冬に水で洗い物することに比べたら、たかが知れてます。
ということで、多分パスモは、迷信の一種なんだろうと思います。でも、ライラもアンも、家内さえ、ある程度は信じてる様子だし、言下に否定するのも大人気ない。年中暑い国に住んでいると、そう感じるのも、あながち的外れとも言えないですし。
ミンダナオ住みです。いつも楽しく拝読させていただいています。
返信削除本当にフィリピンって迷信を信じますよね。
私、当地で食品工場に勤務していますが、外で作業しているワーカーに冷蔵庫内での作業を命じると「死ぬから嫌です」と拒否されますwww(冷⇒暑の逆バージョンも死ぬそうですw)
もし、そうであれば日本人はバタバタ死んでるけどな、と説明しても両親から伝え聞いたことなんで信じて疑いません。(なんでも冷、暑場所を繰り返し行き来すると死ぬとのことです)
暑い中バイクの2人乗りでモールに来て、冷蔵庫のようなシネマで2時間も映画を観るのは死なないのか?ともコロナ以前に突っ込んでみたこともありましたが、諦めました。
全て受け入れるようにしていますwww
確かに、フィリピンでその仕事は、かなり身体に堪えそうですが、「死ぬ」はちょっと極端ですね。まぁ、雨季の朝方、気温が21〜22ぐらいで「寒い寒い」を連発する人たちですから、迷信だけでなく、寒さへの耐性がないからなんでしょう。
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