日本や諸外国同様、最優先は医療関係者。次いでエッセンシャル・ワーカー。この区分には、教師を始めとして教育関連業務に従事する人も含まれていて、教育省勤務の家内もこの枠。それよりも、心臓病、糖尿病などの基礎疾患がある人が早いようです。
ライラは、家内がバランガイ事務所に高血圧と申告していたので、当の家内より先に接種のタイミングとなりました。
この辺りまでは、日本とだいたい同じような感じながら、接種のお知らせは、当日いきなり携帯に連絡が来るらしい。朝は普通に出勤してたのが急に「ワクチン打ちま〜す。」と慌てだしたライラ。
話を聞いてみると、もう高齢のお母さんや親戚が接種しているので、ワクチンそのものに対する忌避はなくても、どうやら注射が怖い様子。何時間も前から、側から見ても分かるぐらいの緊張ぶりで、ライラには悪いけど、笑いが込み上げてきました。もう四十代も半ばなのに子供みたい。
午後1時から、シライ市内の体育館で集団接種だったので、ランチを済ませてすぐに出かけたライラ。体がダルかったり、腕が痛いようなら、そのまま帰っていいよと伝えましたが、律儀にも2時過ぎには戻ってきました。ファイザーかアストラゼネカだったら良かったんですけど、残念ながらのシノバック。まぁ、何もしないよりずっとマシですけど。
副反応は大したことはないけれど、接種前に緊張し過ぎてクタクタに疲れたと、洗濯物の取り込みだけ済ませて、早々に引き上げました。取り敢えずはひと安心。
さて、ライラおばさん。実は先週末で勤続が丸三年。我が家の歴代メイド五人の中でも最長記録を更新中です。三人目のネルジーが2年3ヶ月働いてくれた以外は、最初の二人が半年しか保たず、四人目のジャジャに至っては四日目に辞めちゃったし。
たまたまなのかも知れませんが、ライラ以外は全員未婚で、ティーンエージャーから二十代の前半。やっぱり遊びたい盛りの女の子であったり、実家に戻れば居場所と食い扶持があると、つい里心がついちゃうようです。
それほど厳しい仕事をさせた覚えもないけれど、生まれた時から大家族や隣近所の人々と、身を寄せ合うように暮らしているので、だだっ広い家に、親子三人しかいないのは、はなはだ心許なく感じるんでしょうね。
そう考えると、クウェートでの海外出稼ぎ経験者で、旦那さんとは別居して中学生の子供を一人で育てているライラ。加えて、高齢のお母さんの面倒までみているので、今までの四人とは背負っている重荷が違います。
年齢的に更年期障害の症状が出たり、膝が痛いとかアレルギーで咳がでるとか。冒頭に書いたように高血圧も心配。数ヶ月に一回は、急に数日から一週間ぐらい欠勤することもありますが、何をやらせても大失敗がないのは、さすがの安定感。
ということで、雇い主より先にワクチン接種もしたし、この頃は体調もそこそこ。細く長くでいいので、この先も私たち家族の移住生活を、支えていってほしいものです。
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