2021年7月19日月曜日

一時帰国でワクチン接種


出典:NHK
 在マニラの日本大使館ホームページによると、本日(7月19日)から、「一時帰国時の新型コロナ・ワクチン接種事業」のインターネット予約受付が始まったそうです。試しにアクセスしてみたら、開始後数分しか経ってないのに、「現在順番待ち」との表示。う〜ん、やっぱりそうなるか。

このワクチン接種事業、往復フライト手配や費用は全部受益者負担で、場所も成田と羽田限定。しかも2回接種前提なので、このためだけに2往復なのか、空港の宿泊施設で3週間も待って2回目を受けるのか?

さらに私のように、成田・羽田への直行便がない地方都市在住の場合、費用も手間もさらにたいへん。しかも家族連れとなったら、大抵の世帯には無理でしょうね。それなら、中国製でもいいから、フィリピン国内で接種の順番が回ってくるのを待つ方が、よっぽど現実的。

案の定、発表当初から日本人コミュニティからは「非現実的」との声。ワクチンが潤沢な欧米諸国は別として、フィリピン以外の接種が困難な国でも同様の措置なので、どの程度の在留邦人が利用するんでしょう? 少なくとも、私がSNS経由で知り合ったフィリピン在住の方から、積極的に参加するという意見は聞かれません。

こう書くと、日本を捨てた奴らが、何を贅沢な事をほざいとる、なんて罵詈雑言が飛んできそうです。しかしながら、フランスの在ベトナム大使館では、母国からワクチン(モデルナ製)を空輸して、ベトナム政府認可の元、自国民にワクチン接種をするそうです。やって出来ない話ではない。

まぁ、何もせず放置するよりはマシと思ってるんでしょうけど、対費用効果を考えたら、このやり方って疑問符がつきます。そもそもフライトはコロナ前よりずいぶん高くつくし、ただでさえ遅延・欠航も心配のタネ。地方からマニラへの国内便が当日キャンセルで、帰国便に間に合わないなんて、目も当てられません。

これって、現地の事情が分かっている大使館の職員さんも、同じように感じてるはず。このところのコロナ関連政策では、発表直後に撤回したり、責任の所在を明確にしないなどの醜態が目立つ日本政府。お得意の「やってる感」を醸し出すために、現場が混乱するというパターンになりそう。

いずれにせよ私には、どこをどう叩いても無理な話。マスク着用と手洗い、うがいを励行しながら、気長に順番を待つしかありません。



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