2023年2月1日水曜日

帰って来た白玉ねぎ

 早いもので、2023年も1ヶ月が過ぎて、今日から2月。

さて、「白玉ねぎ」なんて書き方をすると、何か特別な品種のようですが、日本で出回っている玉ねぎとだいたい同じようなもの。フィリピンでは小振りで紫色の玉ねぎの方が、安くてポピュラーなので、区別するためにこう書いてます。

さて、その白玉ねぎ。なぜか半年ほど前から、フィリピン全土で突然の価格高騰。政府も原因調査に乗り出すし、最近では連日テレビニュースで取り上げられるほど。年末年始の頃には、価格が数倍にまで跳ね上がり、なんと1キロ当たり1,000円以上。これって鶏肉より高い。

吊られて、本来は白玉ねぎより安かったはずの紫まで値上がりして品薄。遂には「これはラッキョか?」みたいなサイズしか、市場の店先に並ばなくなってしまいました。こうなると、米のような主食と違い、無理して買う人はいなくなります。家内の友達や親戚も異口同音に、もう玉ねぎ買わないとのこと。

結局、高過ぎて売れ残り。聞く所によると、あちこちの店頭や倉庫内で無駄に腐らせてしまう結果に。そりゃぁ、そうなりますわなぁ。

そして1月も終わろうかという時期になって、次の収穫の時期が近づき、やっと価格が下落。まだ高騰前の倍はしますが、政府の緊急輸入も功を奏したらしく、先週には久しぶりに白玉ねぎが市場に帰ってきました。我が家では早速、アドボやカレー、スパゲティのミートソースが玉ねぎ入りに。


先週、近所のスーパーで見かけた玉ねぎ

一時期は世界一玉ねぎの高い国になったフィリピン。結局、理由もはっきりせず、誰かが大儲けした、みたいな話も聞きません。本当に「誰得」もいいところ。マニラ在住の金融関係の方に訊いてみると、遠因はウクライナ戦争。彼の国は世界的な穀倉地帯というのは知ってましたが、小麦だけでなく各種農産物の一大輸出国だったんですね。やっぱり諸悪の根源はプーチンだったのか。

それでも、なぜフィリピンだけで、しかも玉ねぎのみ高騰なのかは、相変わらず謎ですが。

料理担当主夫としては、今回の騒動で、改めてどの料理で玉ねぎを使うのかなんてことを、考えさせられました。ほぼ毎週作ってるカレーやクリームシチュー。フィリピンの代表的な家庭料理アドボにチョプスイ。その他、日本・フィリピン・中華・洋食に関係なく、炒め物にも煮物にも、ほとんど何にでも玉ねぎ入れてますね。ものすごいオールマイティ野菜。

ところが、玉ねぎ無しだと成り立たない料理っていうのも、あんまり無かったりする。さすがにアドボは、材料が、肉・にんにく・玉ねぎと調味料だけなので、ちょっと厳しいかもですが、炒飯や焼きそばだったら、別に玉ねぎレスでも家族は気付かないぐらい。

ポジティブに見ると、それだけ他の食材が豊富ってことなんでしょうね。

ということで、変な意識せずに玉ねぎを使えるようになって、やれやれなんですが、現地の報道によると、今度はにんにくが品薄だそうです。これまた玉ねぎ同様、微妙な食材。重宝ながら、絶対ないと困るってわけではないのも似ています。



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